政府備蓄米を食べてみた
ようやくですよ。
政府備蓄米にありつくことができたと思ったら、続けて購入して、
図らずも食べ比べをすることになりました。
兼業主夫であるビーノは政府備蓄米について早くから注目していました。

そしてこんな能書きたれな記事を書いたりしていました。
…謎のマウント。

しかし、実際に食べられたのはつい先日。
なるべく早く食べて食レポしたかったのですが、諸事情が許しませんでした。
だって、自宅の備蓄があるうちは無理して我先に買いに走るのも価格高騰を煽ることになるし、
備蓄が底をつきそうになってからだと待ってられないから適当な米を買うじゃないですか。
そうすると、今度はいざ備蓄米が手に入ったとしても、自宅の米びつが満杯だと、
新たな米は開封できないじゃないですか。
せっかく手に入れた米は、大事に(普通に)食べたいですからね。
そんなの蹴散らしてなりふり構わず情報掴んで休みの朝から並んで手に入れて、
いち早く食レポ記事を投稿した方がPV伸びるのは分かってるんですけどね。
それができないくだらないこだわりが、くだわり生活の所以なのですよ・・・。

食べたのは楽天とベルク、ヤオコーの備蓄米。
さて、今回ビーノが入手して食べることができた備蓄米は3種類。
楽天の備蓄米と、スーパー・ベルク、そしてヤオコーの備蓄米です。
最初に入手したのが楽天とベルクの備蓄米。

なぜいきなり2種類買ったかというと、先に頼んだ楽天の備蓄米がなかなか届かなかったから。
6月23日に注文して8月31日までに配送って、いくら何でも長すぎません?
新米予約じゃないんですよ?古古米だか、古古古米だかの、通常注文ですよ?

次の米を買うかどうかの都合があるので、
納期をお問い合わせしようとしたらこんな記述がありまして。

みんなが問い合わせるから回答例ができちゃってるんでしょうね。

なかなか届かないから諦めてベイシアで通常価格の(R6年産にしてはやや安い)米を買い、

それも減ってきた頃にベルクの店頭でたまたま積んであった備蓄米を買い、
その後に楽天の備蓄米が届いたという経緯です。

いや、もちろん当初から食べ比べて記事を上げるつもりでしたよ、ええ。

そしてさらに追加で購入したのがヤオコーの備蓄米。
楽天、ベルクの備蓄米各5㎏を食べ切って、楽天の残り5㎏を開封するかどうかという段階で店頭でたまたま見かけたので、食べ比べてみるかと思って買ったのです。

これまで食べてきた米と最近食べていた米。
先に身も蓋もないことを言ってしまいますが、
米の美味い不味いは、
個人の好みに左右されると思ってます。
よっぽど保存状態の悪いものとか以外は。
だから個人の評価なんて、よっぽど母集団の大きなものか、
場数を踏んで研鑽を積んだお米マイスターとか以外はアテにならないと思うので、
そのへんあくまで素人の兼業主夫個人の主観的評価であることを踏まえてお読みくださいね。
なお、この場合「釣り好き」という肩書はどう考えても無関係なので割愛しますが、
経歴を詐称する意図は全くなく、必要であれば個人情報を伏せた形でチラ見せすることは可能です。
ほら・・・あれ?
自分が釣りしてる写真って、意外と持ってない・・・
いや、詐称じゃないですって!ホントに釣り人なんですよ。
ヘタクソですが・・・。

とはいえ、ただの主観評価では参考にしようがないので、
比較条件として、ビーノがこれまで食べてきたお米とその寸評を書いておきますね。
その評価を書いておくことで、ビーノの好みとか基準が分かるのではないかと。
つまり、個人の好みのバイアスがかかっていることを前提に、どんなバイアスがかかっているのか判断できる材料を置いておくという趣旨です。
なので不要な方は飛ばしてください。

① 魚沼産コシヒカリ

いきなり出ました、誰もが知るブランド米の最高峰。
釣り具でいったらステラですね。
コシヒカリそのものは国内最大シェアの品種なので何にも珍しくないですが、魚沼産となると話は別です。美味しくない訳がない。
独特の粘りと甘みと旨味があり、しかも誰もが知っているコシヒカリの延長線上にある上位互換なので、嫌いという人は少ないと思います。
ですが、値段も別格です。
普段からビーノを知る方はビーノがこんな高級なお米を買うなんて想像できないと思います。
だってビーノ、貧乏性というかコスパ厨というか、ケチですから。
言い方が昭和ですけど。

その通り、買ったことありません。
新潟産はギリ1~2回ぐらい買ったことありますけど、魚沼産は自分で買ったことはありません。
じゃあ何で書いているかというと、かつて実家で親が取り寄せで買っていたから。
これは親が個人商店をやっていて、同じ商店街にいた商店主仲間の方が新潟の方で、
そこで頂いたのがきっかけで、美味しいからと取り寄せをお願いするようになったんです。
何年も続いていたと思います。
それなりのお値段はしたと思いますし、実家は儲かってもいない弱小商店でしたが、
父親が「美味しいから」「全然違う」と言って買い続けていました。
しかし、はっきり言ってビーノは全然違いが分からなかったです。
マズくはないけれど、美味しさも分からなかった。
ただそれはビーノの味覚がバカな訳ではありません。
うちの父親は歯が悪く、しかも歯医者が怖くて満足に治療をしなかったので60ぐらいで総入れ歯になっていました。
その総入れ歯もちゃんと調整しなかったのか、硬い米は食えないと言っていたので、
母は米の水をかなり多めにして、軟らかめに炊いていました。
今のビーノの仕事でいえば軽めの嚥下障害の方に提供する軟飯ぐらいの軟らかさです。
わざわざ取り寄せた最高級ブランドの魚沼産コシヒカリを、
大して噛まなくても済む硬さの軟飯に炊いてうまいうまいと言って食べているという。
これはアレですよ、「ラーメン発見伝」の有名な台詞、
「あいつらはラーメンを食ってるんじゃない、情報を食ってるんだ」
・・・ってやつじゃないだろうかと。
まあ今となって考えると、軟らかいごはんばかり食べていた父親は軟飯同士の微妙な違いを感じ分けられていたのかもしれませんけれど。
普通の咀嚼嚥下能力を持つ小中学生のビーノ少年には、軟らかい食感しか伝わってこなかったですね。
あ、ヤバい。このペースだとこの段落だけで記事1本分の分量になってしまう。巻かなければ。

② 茨城県産コシヒカリ

実家を出て一人暮らしを始めてから、個人の米屋さんでその場で精米してもらって買ってくるようになったお米。
関東のコメどころ、茨城県産。
通称「イバコシ」、寿司屋さんでの採用率も高い隠れた銘品だそうです。
(と、米屋さんに教わりました)
適度な歯ごたえがあって、コシヒカリらしい粘りと甘みもあって、美味しかったですよ。
ただそれが、茨城県産だから美味しかったのか、米屋さんで精米したてを買うようになったからなのか、実家を出て自分好みの炊き加減で炊けるようになって炊飯器もいいの買って
・・・っていう、諸条件が整って美味しかったのか、そのへんが何とも言えないんですよね。
ただ、その前に買っていたスーパーのあきたこまちや「埼玉県産彩のかがやき」、
同時期に同じ米屋さんで何種類か試した千葉県産や栃木県産より美味しかったのは間違いないです。
もう一つイバコシを愛用した理由は、非新潟県産であること。
ビーノは兼業主夫ですが釣り人でもあるのですが、
新潟県は当時全国でも1,2番目だったか、早期からバスのリリース禁止条例を制定していたんですよ。
誤解している人が少なくないので脱線しますが、
全国レベルの法律である外来生物法では、リリース禁止は規定されていません。
外来生物法で禁止されている移植放流禁止自体は致し方ないというか、
法律で決められていなくても守るべきモラルだと思っています。
(制定の時の経緯には怨念を持っていますが)

しかし、食べもしない魚を「殺すこと」を強制するリリース禁止は
思想良心の自由の侵害であり憲法違反であると考えていますし、
環境省・水産庁など関係省庁もその後日釣振の陳情に対して
「憲法上の問題でできないことは承知している」と回答しています。
その「殺すことを強要する」リリース禁止条例を持つ都道府県産の特産物を買うことは、
当時若かったビーノ青年には受け入れられなかったのです。
これは不買運動とかではなく、個人の心情の問題です。
あ、ヤバい。このペースだと分量が・・・。巻かなければ。
③ 佐賀県産さがびより

同じお米屋さんで出会って衝撃的に気に入ってしまったのが、佐賀県産「さがびより」です。
特徴は何といっても大粒で噛み応えがあること。
そして噛めば噛むほど甘みが出て美味しくなる、噛みしめたくなるお米でした。
ビーノが今の家を建てて米屋さんが遠くなり、子供ができてネット通販を多用するようになってからも、
楽天でさがびよりを扱っているお店を探して購入しました。
お米屋さんが変わっても粒の大きさと噛み応えは共通で、しばらくリピートしてました。
しかし、欠点もありました。
流通が安定してないんですよ。
楽天のお店でも春以降は在庫が無かったり、別の店だとあっても高かったり。
関東ではスーパーにはほとんど並ばないし。
そんなこんなで、無理して探さず別の銘柄のお米を買うようになりました。
④ 北海道産ゆめぴりか

ここ15年ぐらいで人気が出てきた新興のブランド米の一つに、北海道産ゆめぴりかがあります。
それまで北海道産のお米って、生産量は意外と多いことは地理の知識として知っていても、
そんなに人気じゃないというか、ブランドにはなってなかったですよね?
ななつぼしという銘柄もありましたが、そんなに人気も知名度もなかったと思うのです。
それが、ゆめぴりかが登場して一気にイメージを塗り替えたのです。
お米屋さんのサイトにもPOPにも絶賛のコメントが並び、瞬く間にブランド米の仲間入り。
ビーノも試しに買ってみました。
結果は・・・特に印象に残っていません。
特に美味いとも不味いとも・・・インパクトが無いというか・・・
その割に値段はそれなりにするというか・・・
積極的に買いたい理由が見つからず、リピートする気にはなりませんでした。
個人的な感想ですよ。
⑤ 福島県産&長野県産ミルキークイーン

ミルキークイーン、何回か買ってみたのですが、自分には全く合いませんでした。
もうね、炊きあがりがビチャビチャのグチャグチャになってしまうんですよ。
なんか、実家の軟らかご飯を彷彿とするような。
水分を減らして炊いてみても、ビチャビチャではなくなったものの、
購入した10㎏を食べ切るまで、結局自分好みの食感にはたどり着けず。
最初は新米の時期だったからかと思い、夏場に買ってみた時もありましたが、
結局「美味しい」と思える炊き加減に到達することはなく。
そしてやはり、お値段も他のお米より少し高めなので、買わなくなってしまいました。
今考えると、ひょっとすると炊飯器との相性もあったかもしれないんですけど。
当時使っていたのが象印の圧力IHで、どちらかというと「ふっくらモチモチ」に炊くのが得意なメーカーだったらしいですから。圧力の段階は低めに設定したんですけどね。
でもなぁ。その後比較的しっかり目に炊きあがるPanasonicの(SANYOの遺伝子を引き継ぐ)おどり炊きに買い換えた後に再チャレンジしても同じ傾向だったもんなぁ。
相性が悪いというか、好みじゃないんでしょうね・・・。
⑥ 愛知県産コシヒカリ

これが最も長く多くリピートしてきたお米です。
味は王道のコシヒカリ。コシヒカリらしい旨味、つや、粘り、甘み全て備えていますが、
オーソドックスなお米なので、水加減、炊き加減で好きなように調整できる。
しかもお値段が安かった!
楽天の「あだちねっと美米屋」(足立米穀店)というお米屋さんで年間を通じて安定供給されていて、
インフレ前の価格が10kgで約¥4000、何と送料込みでした。
ビーノは必ず楽天セールのポイントアップデーを狙って、
だいたい買い回りで買っていたのでポイントは8~10%ついていました。
数年前から少しずつ値段が上がりはじめ、コロナ後で10kg¥4800ぐらいまで上がっていたかと思います。
しかしそれでも、10kgの価格です。
このあたりまでは味も値段も入手性もすべて満足していて、何も乗り換える理由は無かったのです。
➆ 農家保有米
超話が脱線しましたね。
コメ価格の高騰によりお気に入りの愛知県産コシヒカリが買えなくなったので、
適正価格のそこそこの米を探していたところで、出会ったのがこのお米。
楽天の「ライフスマイルネットショップ」というお店で購入したお米、
その名も
「農家保有米」。
これ美味しかったですよ。
噛めば噛むほど味が出る系の、好みの味でした。
農家保有米とは何かというと、農家さんが自家用にするために保有しているお米を販売に回したもので、
流通しているお米と何が違うかというと、
「銘柄検査」というものを受けていない
のだそうです。
そうするとどうなるのかというと、銘柄を表示できないので、
本当は単一原料なのに複数原料米の表示になるのだそうです。
しかし銘柄検査には栽培記録やら書類作成や申請といった手間がかかるので、
銘柄を表示しなくて良ければそれらを省くことでその分のコストカットができるのだそうです、
知らんけど。

まあでも、1回食べてみて美味しければリピするし、美味しくなければやめればいいので、
買ってみたらけっこう美味しかったのでリピしたという訳ですよ。
最初に買ったのが2024年11月で、その時の価格が10kgで¥6,580。
5㎏換算だと¥3,290かな?
税込・送料込みでもちろん楽天ポイントもつくので、今考えるとリーズナボーですよね。
銘柄不明ですが、美味しくてなおかつ適正価格だったのでリピートしていこうと思っていたんですが、
2025年1月には¥6980、3月には何と¥8,880と、
このお米も徐々に高騰してしまい、手が出せなくなってしまいました。

⑧ 新潟県産こしいぶき

今回の米高騰の中で出会って、意外とおいしかったのがこれです。
もうさすがに新潟県産でもいいかというのと、
他の銘柄米よりもちょっと安かったから買ってみたんですけど、
ひとことでいうと、好みでした。
コシヒカリよりも嚙み応えがあって、しっかり感があり、しかし淡白ではなく噛めば甘みと旨味が出る。以前のさがびよりを彷彿とさせる、好みの味でした。
さがびよりほど大粒ではなかったですが。
コメ価格が高騰しなければ手を出さなかったであろう、自分にとって新しい味に出会えたことはラッキーでした。
ただこれも、じきに高騰して手が出なくなってしまうんですよね。
諦めていたところに、ベイシアでPBブランドのこしいぶきを発見。
比較的安かったので、備蓄米が出るまで何度かリピートしました。しかし最初にベルクで買ったこしいぶきが一番おいしかった気がするのはなぜでしょう・・・?

⑨ 秋田県産ゆめおばこ
楽天で備蓄米を注文できて一安心。
かと思ったのですが、なかなか届かない。出荷情報もなかなか更新されない。
待っている間に我が家の米の備蓄が底をつき始め、近所のベルクやヤオコーではコメの在庫が無い状態。ベイシアまで行ってみたところ、格安の令和6年産単一原料米が何種類も、大量に積んであるじゃないですか。

ベイシアには本当に潤沢な在庫があって、当年度産の中では格安な部類なので、
備蓄米以外を買うなら有力候補かなと思います。
これまではあまり目にすることのなかった「えちごむすび」とかの銘柄があったり、
中にはカリフォルニア産のカルローズや韓国産のお米(名前読めない)などもありました。
その中でさんざん迷って買ってきたのが「秋田県産ゆめおばこ」だったのですが、
たべてみたところ、不味くはないのだけれど、ごめんなさい、
はっきり言ってイマイチでした。

そういえば、なんか、ベイシアのお弁当のお米ってあんまり味がしない気がするんですけど、
関係ないのかな・・・。
意外と美味いぞ備蓄米。
さて、ようやくここまで辿り着きました。
実際の備蓄米を食べた感想を書いていきましょう。

あれれ?意外と美味いぞ、楽天の備蓄米。
さてさて、楽天の備蓄米にようやくありつけます。
購入価格は5kg当たり¥1,980、税込¥2,138。
楽天で購入しているので、これに楽天ポイントが付きます。
当然楽天セール(スーパーセールかお買い物マラソン)、
5か0の付くポイントアップデーを狙って、
楽天モバイルユーザーなので(自分のじゃなく娘のスマホ)、
それなりにポイント付いています。
かなりお得ということが分かりますね。
いやいや、肝心なのは味ですよね。

味は・・・あれ??
美味いじゃないか??

おかしいな?
これ、備蓄米だよね?
古古米だか、古古古米だかだよね?
これ始めた聞いたとき頭に浮かんだのはですね・・・
いかんいかん、話を備蓄米に戻します。
なんか香りがあって、ふっくらとしていながら噛み応えもあって、
噛めば甘みが出てきて、でも甘すぎないし・・・
最近食べた中でも、かなり美味しいお米だぞ??
こしいぶきと同じぐらいかも。🦆
味の傾向もこしいぶきと似ている気がしました。
むしろうまみが熟成されてギュッと凝縮されているかも🦆。。。
いやいや!これは期待値が低かったからだ!
安い古古米だか古古古米がそんなに美味しいわけがないとタカをくくっていたから、
実際以上に美味しく感じているにちがいない。
でも少なくとも、思った以上に美味しいのは間違いない。
備蓄米侮りがたし。

というのがまずは1種類目の結論。
水加減はいつも通りでOK。
あと、水加減なんですが。
古古米だか古古古米なので、おそらく当年度産に比べたら水分が少なくて、
水加減を多めに炊く必要があるんじゃないかと思ったのですが、
結論、いつも通りでOKでした。
ビーノはいつもだいたい、水加減少なめで炊きます。
どれぐらい少なめかというと、炊飯器の目盛りの、白米の標準の目盛りのちょい下・・・ではなく。
水分少な目で炊く「すし・カレー」の目盛りのさらにちょい下で炊いていました。
実家にいた時の軟飯の反動なのかもしれませんね。
普段、目盛り通りの水加減で炊いている人は目盛り通りで炊けば問題ないと思います。

おや?あんまり美味しくないぞ、ベルクの備蓄米。
楽天の備蓄米5㎏を1袋食べ切ったところで、ベルクの備蓄米を食べてみることにしました。

楽天の備蓄米がもう5kgあったのですが、同時期に買った未開封同士なので、
賞味期限(個人的な感覚)はだいたい同じ。
であれば、味の違いをより楽しむために、比較しやすい順序を選ぼうかと。
研究の方法で、ABA法というのがあります。
AとBを比較するのに、A、Bという順に比べるよりも、
A、B、Aというように前後で挟むような順番で比較した方がより信頼性が高くなりやすいというもの。
この場合、同じ備蓄米の味が楽天とベルクで違うのかどうか検証するために、
A(楽天)、B(ベルク)の順で比較しただけだとAの開封直後とBの開封直後のような同一条件で比べることはできず、実質的にAの食べ終わる直前とBの開封直後の比較になってしまいBの方が有利になり易かったり、逆に最初に食べたAのインパクトが強く残っていて想い出補正みたいなバイアスがかかったりと公平な評価がしづらいので、Bの前後をAで挟むことでそれらのバイアスを避けるというかAB両者に同条件でかかるように調整するのです。
まあ要するに次にベルクの備蓄米を食べてみたかった訳です。

予想としては大差ないだろうと思っていたのですが、
結果は、違いました。
正直言いましょう。
美味しくなかったのです。

いや、マズいという訳じゃないのですが、イマイチ美味しく感じないのです。
それを世間ではまずいというのかも・・・
あ、でも備蓄米の前に食べていた「ゆめおばこ」より若干美味しかったような気がします。
たぶん、楽天の備蓄米がレベル高過ぎただけなのかもしれません。
ベルクの備蓄米は水加減若干多めが○。
楽天の備蓄米の時、水加減は普段通りでOKと書きましたが、
ベルクの備蓄米は若干水多めが良さげでした。
というのも、ビーノが炊いたご飯がイマイチなのに、妻が炊いたご飯はまあまあ普通に食べれるのです。
率直に妻が炊いた方が美味しいというと、妻曰く、
「水加減少なめに炊くのがコツ」というのです。
そうかと思ってさらにいつもより少なめで炊いてみると、なんと!
さらに味気なくて弾力が無くて正直不味い!!

妻に水加減を訊いてみると、「目盛より2mmぐらい下」といいます。
どこの目盛?と訊くと、
「白米」といいます。
いや、白米の目盛がいくつもあるんですよ、うちの炊飯器。
よくよく確めると、妻が使っていたのは標準の「極旨」の目盛。
ビーノが使っていた「すし・カレー」よりも水加減多めじゃん!

それ以来、妻の水加減に合わせるようになって、味も若干良くなりました。
要するに、ベルクの備蓄米は「水加減普段より少しだけ多め」が良いようです。
それでも、楽天の備蓄米の方が数段美味しいんですけど・・・。
おやおや?今度は美味いぞ、ヤオコーの備蓄米。
ベルクの備蓄米を食べた後は楽天の残り5㎏を食べてABA法で比較検討する予定だったのですが、
ヤオコーで買い物していたら普通に備蓄米が置いてありました。夕方7時過ぎなのに。
普通に流通するようになって良かったです。

どうせ記事を書くならこれも食べ比べてみたいということで購入し、
記事に間に合うように先に食べてみることにしました。
食べてみた感想はというと。。。
あれ?美味しいじゃないですか。

ベルクの備蓄米がイマイチだったのに対して、ヤオコーの備蓄米は、普通に美味しいんです。
楽天の備蓄米とは全く傾向が違う、粘りがあって甘みがあって、
どちらかというとコシヒカリっぽいというか・・・そう、3つの備蓄米の中で、
最もコシヒカリっぽいのがヤオコーの備蓄米でした。
そこから比べると先に食べて美味しいと感じた楽天の備蓄米は、
しっかり感が強くてこしいぶきっぽかったような気がします。
美味い順に並べると。
最近食べた米を、美味しかった順に並べると、こんな順番になります。
① こしいぶき(ベルク)
② 備蓄米(楽天)
③ 農家保有米(楽天・ライフスマイルネットショップ)
④ 備蓄米(ヤオコー)
⑤ こしいぶき(ベイシアPB)
⑥ 備蓄米(ベルク)
➆ ゆめおばこ(ベイシアPB)
こんな感じです。
①②③④は本当に僅差で、どれもとても美味しかったです。
⑤までは普通に美味しい。実際、ベイシアのこしいぶきもリピ買いしています。
⑥➆は、別に不味くはないから安ければ買うけど、積極的にリピートしたいとは思わない。
いわゆる「可もなく不可もない」レベルです。
※個人の感想です。
ちなみにかつて買っていた米の評価も重ねてみると・・・
① 佐賀県産さがびより(米屋で精米)
② 茨城県産コシヒカリ(米屋で精米)
③ 佐賀県産さがびより(楽天・足立米穀店)
④ 新潟県産こしいぶき(ベルク)
⑤ 政府備蓄米(楽天)
⑥ 愛知県産コシヒカリ(楽天・足立米穀店)
➆ 農家保有米(楽天・ライフスマイルネットショップ)
⑧ 政府備蓄米(ヤオコー)
⑨ 新潟県産こしいぶき(ベイシアPB)
⑩ 北海道産ゆめぴりか(楽天・足立米穀店)
⑪ 埼玉県産彩のかがやき(ベルク)
⑫ 政府備蓄米(ベルク)
⑬ 福島県産・長野県産ミルキークイーン(楽天・足立米穀店)
⑭ ゆめおばこ(ベイシアPB)
実家の魚沼産こしひかりは??
いやあ、あれは評価難しいですよ。
自分好みの炊き加減で炊かせてもらえるのなら、
おそらくは②③あたりには入るのではないかと思うのですが、食べていないものは入れられません。
では実際に食べた軟飯状態で評価するとどのランクに入るかというと・・・
悩ましいですが、⑪⑫あたりですかね・・・。
考察:備蓄米はひとくくりにできない。
3種類の備蓄米を食べてみてわかったことをまとめると、以下の3点になります。
① 備蓄米はひとくくりにできない。美味しい備蓄米も、イマイチな備蓄米もある。
② 備蓄米もきっと何かの銘柄米だった。
③ 備蓄米には再現性がない。
順に説明します。
① 備蓄米はひとくくりにできない。美味しい備蓄米も、イマイチな備蓄米もある。
結果から一目瞭然ですが、今回買った楽天、ベルク、ヤオコーの備蓄米。
楽天とヤオコーの備蓄米は、最近買ったお米の中でも上位に入る美味しいお米でした。
それに対して、ベルクの備蓄米は、正直イマイチでした。
ものは試しで備蓄米を買った人が最初に買ったお米がイマイチだったら、
「備蓄米はイマイチ」と思って、味にこだわる方なら次からは買わなくなる可能性が高いでしょう。
でも、実際は備蓄米にも美味しいお米とそうでないお米がある。
そして美味しいと言っても人によって好みも違うので、
今回の楽天とヤオコーのお米のように全くタイプの違うお米も含まれている訳です。
世間での評価が非常に高いミルキークイーンをビーノはまるで好きじゃないように、
いつものお米と全く違うタイプのお米を美味しく食べるには、好みとともに技術がいるんじゃないかと。
当たりはずれにはそういう要素もあるじゃないかと思うんですよね。
② 備蓄米もきっと何かの銘柄米だった。
①と関連しますが、今回食べ比べて思ったのは、備蓄米と銘柄米という別々のお米があるわけではなく、
備蓄米も元々何らかの銘柄米として栽培収穫されたお米で、
たまたま直接流通することなく政府に買い上げられて備蓄されていたんだろうなあと。
当たり前ですけど。

だから、今回食べたヤオコーの備蓄米はコシヒカリっぽかったし
(ていうかたぶんコシヒカリだと思う)、
楽天の備蓄米は粘りよりもしっかり感が強くて、こしいぶきとかの別品種っぽかったです。
(こしいぶきかどうかは分かりません。あきたこまちやササニシキほどあっさりでもなかった)
だから、美味しい備蓄米に当たれば、美味しいんですよ。

当初から日の目を見ないどうでもいい米として生産されていた米では決してない。
市場に流通する銘柄米と全く同じように育てられて、
たまたま災害・戦乱や今回のような不作の時に備えて待機する役割を任されただけで、
元々はレギュラーと遜色ない実力のある米なわけですよ。
あと、生産年度なんですが。
古米とか古古米とか古古古米とかあるじゃないですか。
これ以上古くなると何回「古」がついたか分からなくなってきて、
ココココココココ・・・
ココココッコココッコッコ・・・
コココココココココココココココ・・・
って、ココナッツじゃないかッ!
もう、ぶっちゃけちゃうと、これが書きたくって記事にしたようなもんかもしれない!!

あと、GACKTさんが言ってたことがすごく印象に残ってるんですよ。
GACKTさんって、非常にストイックな食生活をされていて、米を食べないので有名じゃないですか。
でも、何が食べたいかと訊かれたら、一番食べたいのは古米の御飯だっていうんですよ。
適切に管理された古米の味は新米をはるかに超える、のだそうです。
そして米を食べないのは自分の一番好きなものを断とうと決意したからなんだそうです。
何という・・・。常人には真似できない境地ですね。
ビーノも妻と結婚する前、この人と結婚したら一番好きな食べ物を一生家では食べないことを決意しました。
それは「梨」だったのですが・・・彼女は梨アレルギーだったんですよ。
秋になるとスーパーの目立つところに旬の果物が山積みにされるじゃないですか。
あれを見てビーノの後ろに隠れるくらい怖いらしいのです。
自宅の冷蔵庫に入っていたら卒倒するかもしれません。
愛する人をそんなに怖がらせてまで、食べようとは思わない。
だから一生、自宅で梨は食べるのはナシ・・・
あれ?そういうハナシではない??

③ 備蓄米には再現性が無い。
ただ、備蓄米には弱点があります。
それは、再現性が無いことです。
美味しかったから次にまた同じお米を買いたいと思っても、同じお米に出会うことは難しいのです。
たとえ楽天の備蓄米がとても気に入ったからまた楽天で注文したとして、また注文できたからといっても、
届くお米が前回と同じものとは限らないだろうと思うのですよ。
もともと、何年産の政府備蓄米という条件だけで民間に払い下げられたお米なので、
銘柄や産地などすべて不明だという建前なんですよね。
同じ仕入れのものならばともかく、次の入荷時にまた同じお米を買うことは困難というか、運次第になってしまうのですよね。
逆にいうと、今回口に合わなかったでも業者の備蓄米でも、次の入荷時には別の銘柄になっていておいしく食べられるチャンスはあることになりますね。
④ 古米古古米古古古米、侮りがたし。
まあでも、総合すれば古古古米であるはずの政府備蓄米は、なかなか美味しかったと思います。
誰ですか、もうじき家畜の餌になるような米だとか言ったのは。
普通に美味いから、もう買えなくなるのが残念で仕方ないくらいですよ。
ああ、備蓄米ロス…。

小泉大臣グッジョブ。
そもそも今回の米高騰の背景ですが、気候の変動や従来からの減反政策、
政府高官の発言やらマスコミの煽り、SNSとかまで複雑に絡み合ってこの結果になっていると思います。
まずは今回の米不作とマスコミの煽り報道などにより、コメ価格が高騰。
さらに政府農水省高官の高値容認発言により、さらに爆上がり。
それを連日マスコミが煽りまくるという爆上げ状態。
一番の原因はマスコミじゃないかとすら思いますね。
そりゃそうですよ。
高い高いと騒げば、買い占めが起こるじゃないですか。
そして政府担当者が高値を容認する発言をすれば、投機筋が先物買いに走るじゃないですか。
経済原理が働いて当然の結果になっただけのことじゃないですか。
平成になったばかりの頃だったでしょうか?
当時の小渕総理が畑でカブを持ち上げて「カブ上がれ~!」ってやったら、
本当に株が上がったという話を憶えている昭和のおじさんはどれぐらいいますか?
あれは単なるオヤジギャグじゃなくて、一国の総理が株価上昇に意欲的なメッセージを送った。
今後景気テコ入れの政策が期待できるぞと、市場心理を動かす意味があったのです。
今でもアメリカFRBのパウエル議長や理事会メンバーの誰それが発した言葉のちょっとしたニュアンスで市場が動くじゃないですか。
それが分かっているから、発言する側も内容、言葉、タイミング、誰が発するかなど、慎重に選んで発信するじゃないですか。
そんなことはちょっと投資をかじっただけのビーノ程度のニワカ弱小零細庶民投資家でも分かっている常識で、
まさか政府高官や第四権力マスコミのエリートの人たちが知らないで仕事してるなんてあり得ないので、これは意図的に誘導された高値だとしか言いようがないのですよ。
え?まさかナチュラルに知らないでやってたなんて言わないでよね??

米価格が高すぎるって嘆くと、じゃあ物価が上がってる中で生産者はどうやって生きて行くんだ、今までが安すぎたんだという議論が出てきます。
前日の政府高官の発言というのは、備蓄米を放出して欲しいという要望に対して
「米の価格に影響を与える恐れがある」
といって放出を否定した農水省幹部の発言で、それを受けて市場価格が爆上げした訳なのですが、
つまりそれは「せっかく上がりかけている生産者価格を下げるべきではない」という意味ですよね。
その考え自体は間違っていないとは思います。
間違ってはいないけっれど、視野が狭すぎるというか、一面的過ぎると思うのです。
ビーノだって医療従事者だから分かりますよ。
医療や介護の現場って、インフレになって支出は増えても給料は上がらないし、むしろ手取りを増やすために社会保障費を減らせという政党が支持を集めているので診療報酬や介護報酬はむしろ下げられる危険性が高くて、
ということは実質賃金はむしろ減るわけで、そうすると生活できなければ辞めて行く人が増えるけれど求人しても人が来てくれないわけで仕事はきつくなるわけで給料は上がらず実質賃金は減るわけで人が辞めて行くけど補充されないわけで仕事は減らないからきつくなるわけでこんなこと発信すると余計人が来てくれなくなるわけで・・・。

生産者さんの収入は経費と物価上昇分以上は上がって欲しいとは思うわけです、
それは痛いほどよく分かりますよ。
だけど、もう一回言いますけど、視野が狭すぎますよね。
だって、高騰した米の消費者価格の上昇分が、農家さんの収入になっていますか?
否。ちょっとは増えているでしょうけれど、消費者価格が実感として2倍以上になっているのに対して、絶対そんなに増えていないでしょう。
じゃあどこに行っている?
米屋さんやスーパーとかの小売業者?
否。むしろ困ってるでしょう。
JAが搾取している?
否。JAだって多少は儲けているでしょうが、そんなにか?
だって、堂島コメ平均だって、上がってはいるけれど2倍とかではないし、
消費者価格よりもむしろ相対取引価格に連動しているってことは暴利をむさぼってはいないという根拠になりますよね。

じゃあ、卸売り業者?
どうかな?
儲けている業者もいるらしいことを小泉大臣が言っていましたが、
仕入れ時は安くて販売時に高騰してたら利ザヤで稼げるとは思いますが、
逆に損するときもあるんだから、全てを卸業者のせいにするのは違うと思います。
スケープゴートを作れば済むという単純な発想では改善につながらないと思います。
じゃあ、先物取引が過熱したから?
先ほど出てきた堂島取引所の米先物取引ですが、
量としては国内で取引される米の約0.1%程度だそうで、
さすがにこれだけではコメ価格に与えるインパクトはほんのちょびっとでしょう。
さらに現物の受け渡しを伴わない指数だからほぼ影響はないそうです。
株式でいったら日経平均とかS&P500みたいな「指数」に投資するインデックス投資というスタイルがありますが、これと同じなんだそうです。
これはどういうことかというと、たぶんですが、S&P500の構成銘柄のうちエヌビディアが…おっとやめときましょう。
時分でもよくわかってないことをやたらと発信するべきじゃないですね。

お米を安定して食べられる世の中に。
味にバラつきはあるものの、予想以上に美味しいお米もあることが分かった、政府備蓄米。
ただ、備蓄の放出である以上、いつまでも安定供給できるわけではないと思います。
そりゃそうですよね、備蓄の量には限りがあるわけだし、
次の年の新米が売れなくなっても困るわけだし。
徐々に備蓄米への依存から脱却して、本来の流通に戻していく必要があるわけです。

しかしそこへきて今年の夏の異常な暑さと、水不足。

どうにかしてお米を増産していかなくちゃいけないし、
そのためには暑さや傷不足に強い米づくりへの転換と、
生産者が利益を得られる仕組みを作っていかなきゃいけないわけで、
そこに我々消費者も費用を負担しなきゃいけないのは、まあ分かるわけです。

減反して生産調整して価格を維持するとか時代に合わないことをやっていないで、
世界に誇れる美味しくて安全なお米を作って輸出できるようにしていくという小泉大臣のヴィジョンは大筋では間違っていないと思うんですよね。
本来、原発事故後の風評被害が無ければ、失われた10年の間にやっておくべきだった案件だと思うんですよ。
永年、古い体制の中で利益を受けてきた人たちからは抵抗を受けるでしょうけれど。

ただし、海外に販路を開拓していくのは簡単なことではないでしょうし、
これから日本の経済が衰退していくと、国産米なのに外資に買い負けて国内流通量が減り価格が高騰することも十分あり得るので対策はしないといけないですけど。
増産の足かせになっている諸々を、一つ一つ丁寧に外していかなければ。
その作業を小泉大臣はしようとしているのだと思います。

なので、ヒステリックに叫ぶのではなくて、
具体的にやっていることをひとつひとつ検証して、
批判するなり支持するなりしていきたいと思うのです。
それが良識ある大人のリベラルというものです。
リベラルって、本来は左翼とかじゃなくて「自由」ってことですからね。

自民党が気に入らないからとか、小泉がアホっぽいから…とかじゃなくて、
やっていることをきちんと評価していきたいと思うのですよ。
個人的には、小泉さん、よくやっているしよく考えていると思いますよ。
結局は好みと炊き方が大事。
水加減と炊き方でご飯の味って全然変わっちゃうんですよね。
10万もする炊飯器で炊いても慣れちゃうと美味しさが分からなくなっちゃうのでお金かけただけのQOLの変化があるのか微妙ですけど、自分の好みの炊き方で炊きやすい炊飯器を選ぶのは大事ですよね。
お米の値段が高くなって庶民がブランド米にこだわっていられなくなった現在では、尚更です。
ということで、庶民の兼業主夫であるビーノは、安く手に入る中で比較的好みなお米を選べる範囲で選んで購入し、なるべく好みの炊き加減を見つけて食べようと思います。
結局は炊き方が大事という結論、
身も蓋もないですね。
炊飯器に身も蓋も無かったら、炊けないんですけど~

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