今回は最外層アウターシェル。「いわゆる防寒着」の話。
釣りブロガーにとって避けて通れないテーマ、「防寒」。
前回は肌着、アンダーウエア編でした。
【釣りの防寒】アンダー編!コスパ抜群普段使いと本気防寒の使い分け。非発熱系がキモ。
予想外に好評だったので、今回は最外層、アウターシェルの話をしたいと思います。
いわゆる「防寒着」としてイメージされる、アレですね。
なぜ中間の第2層をすっ飛ばして外側の話をするのかというと、
中と外を決めてしまった方が中間層の話がしやすいからです。
ということで、アウターシェル編、行ってみましょう。
今回も一癖ありますよ・・・。
レイヤリングのおさらい
本題に入る前に、レイヤリングについてのおさらいを、しようと思ったのですが。
前回読んでくれた方には二度手間なので省略します。
まだの方はこちらをご覧ください。
【釣りの防寒】アンダー編!コスパ抜群普段使いと本気防寒の使い分け。非発熱系がキモ。
要するに、防寒の基本は「レイヤリングシステム」といって、
肌に近い方から数えて
①アンダーウエア
②ミッドレイヤー
③アウターシェル
の3層からなるということです。
ただ重ねれば良いわけではなく、各層それぞれに役割があります。
今回はその最外層、「アウターシェル」についてだよ、ということです。
アウターシェルで外からの雨雪風を防ぎ、内側の暖まった空気を閉じ込めよう。
何だか近頃はカジュアルの上着のことも「アウター」というらしいですね。
でもそれとはちょっと意味合いが違います。
単に外側にあるから目に触れやすいファッションアイテムという訳ではないのです。
アウターシェルの役割は2つ。
① 雨雪風等の外部環境の影響を遮断する。
② 内側からの体温で暖められた空気を逃がさない。
料理におけるラップのような機能を求められているのです・・・って。
ラップに例えて伝わるだろうか、主夫以外に・・・。
専用防水防寒スーツは高い!本当に必要か?
ところが、釣り専用の防水防寒スーツって、どれも高いじゃないですか。
まぁまぁ、下のリンクから値段だけ見てきてくださいよ。買わなくていいので。
↓
ね、それなりの値段でしょ?控えめに言って。
防寒が大事なのは分かるけど、
この値段出すならエアリティとかヴァンキッシュ買いたくないですか?
すいません見栄張りました。
ビーノだったらそんな高いリール買わないで中級クラスのロッドとリールを買います。
いやもしかしたらどちらも買わずにエヌビディアを1株買う方がいいかも知れません。
もしくはビットコインとか暗号資産の方が良いのでしょうか?
リスクヘッジに金も・・・ってそこまでの金額じゃないですね。
防寒着に戻ると、それだけ高い割にそんなにカッコいいわけでもなかったり、
特定のメーカー推しっぽくてちょっと気恥しかったり、しません??
(上の2大メーカーをディスってるわけじゃないですよ。個人の感覚です。)
シーズン終盤になると40%オフとかになったりもしますけど、
春になってから翌年用を買うには、保管するのにちょっとかさばるし、
タイミング間違えるとサイズが無かったりするし、
結局毎年買わなかったりするわけです。
コストを抑える工夫。
そんな防水防寒スーツを買うか否か毎年悩んでいたビーノにとって、
重要なのがコスト面。
納得いく買い物をするにはなるべく安く上げたいところです。
ということで、コストを抑える案をいくつか紹介します。
神コスパ?ワークマンの防寒スーツの利点と欠点。
近年、格安の防寒着として真っ先に名前が上がるようになったのが、
ワークマンの防寒着です。
釣り場でもよく見かけるようになりましたね。
見た目も悪くないです。
正直、数万円する大手釣り具メーカー製と比べても大差ないです。
(個人の感想です。決して大手メーカーをディスってるわけでは・・・)
これは上だけの価格ですが、何と¥2900だそうです。
上下買っても釣具メーカーの防寒スーツの約1/10です。
マジすか?1/2なら分かりますが、1/10って、ヤバくないですか?
利点はとにかく安いことと、入手しやすいこと。
欠点は、あんまり言われてない気がしますが、
あくまでもビーノが防寒着を探していた2年前の時点の話なのですが。
ワークマンの防寒着って基本的に「撥水」なんですよ。
じゃあ撥水って何かというとですね・・・
まあ単純に「水をはじく」ということではあるのですが。
釣り用アウターシェルの世界において「撥水」とはどういう意味があるかというと・・・
「非防水」である、という意味です。
撥水なんて、雨の降り始めに一瞬ぐらいなら弾くかもしれませんが、
本格的に降ってきちゃえばあっという間にびしょ濡れです。
弱い雨でも、その中で半日とか1日釣りしてたらブッ通りますよ。
なので、最外層「アウターシェル」は
「雨、風、雪」をシャットアウトする「防水」機能が必要なんですね。
防水機能がない防寒着なんて、もはやアウターシェルとしての機能を果たしていないわけですよ。
言うなれば分厚いソフトシェルでしかないってことになります。
ただ、防寒着が必要な厳冬期に、雪ならともかく、
本格的な雨の中釣りをするのは、よっぽどのガチな人に限られる。
おや?そういえばいましたね。
全然ガチじゃないのに寒い雨の日にプールで釣りしてた人が・・・。
気温5℃、雨にかき消される視界の向こうに青いトラックが見えた!ねじれた純情・それでもバベル修行。2022.3.18
それ以外の人に関しては雨じゃない時の防寒をメインに考えて、
雨だったら別途カッパを着るのでも十分かも知れませんね。
そういう運用なら十分アリだと思います。
なぜ白菜を並べてるかは、我ながら謎です。
この謎を解いてくれる誰かが現れることを願って、トリミングせずに載せときます。
コストを抑えて防寒着を買う方法5選。
コストを抑えつつ防水防寒着を買うなら、5パターンが考えられます。
- スキー・スノボウエアの流用
- モンベルのアルパインウエア
- ダウン+カッパ
- ワークマンの防寒+カッパ
- ロゴスなどの安い防水防寒着
それぞれ解説していきます。
1.スキー・スノボウエアの流用
いきなり究極のコスパです。
新たに買うのではなく、すでに持っている前提で、スキー・スノボウエアを流用するというもの。
メリットは十分な防寒性と防風性、ゴアテックス使用でなくてもある程度の防水性能があること、
既に持っているものを活用するのでコストがゼロという、究極のコスパ。
デメリットは、すでに持っておらず新たに買う場合、かなりのコストがかかります。
場合によっては釣り用防寒を買った方が安くなるかもしれません。
じゃあ持っているスキースノボウエアを使えばいいかというと、
確かにコストはかからないのですが、ビーノはそれをしませんでした。
なぜって?それは・・・
魚臭くなるから!!
ね?嫌でしょ??
魚臭くなったウエアでスキーやスノボに行くの。
ガチトーナメンターでオールリリースの人ならともかく、
エンジョイ勢はキープする魚をスカリに入れたり、
捌いたりするときに魚のヌルヌルとか血とか触るじゃないですか。
あれって、釣りしてる時は釣り上げた満足感が伴うので全然嫌じゃないんですが、
においのしない白銀の世界で非日常に浸ろうとしてる時に魚臭かったら、どうですか??
ましてスキースノボって1人で行くもんじゃないじゃないですか。
(ビーノは若かりし頃、1人で行ったことありますけど。)
リフトで並んだ時とかに魚臭いって嫌がられたりして。
うわ~・・・
かといって、今は着なくなった平成初期頃の古~いスキーウエア引っ張り出してくるのは、
いろんな面でキツイですよね・・・
そういう意味で、この方法はあんまり現実的ではないのです。
機能面では満たしているんですけどね。
2.モンベルのアルパインウエア
ビーノが現在メインに採用しているのがこれです。
アルパインウエアというのは、要するに雪山用のアウターシェルですね。
特徴としては、雪山で転倒した時に雪面を滑落しないように滑り止め加工がされていること・・・
とかは、この際どうでもよろしい。
メリットとしては、ガチな防水・防寒・防風・保温性能。
コスト面でも、アウトレットで買えばそんなに高くないです。
とはいえ、2万円ぐらいはしますが。
スキースノボウエアや釣り具メーカーの防寒を正規の値段で買うのと比べれば随分マシかと。
アウトドアブランドの中でもモンベルは比較的価格設定がリーズナボーなので助かります。
その分デザインがダサいという人もいますが、
ビーノ的にはカッコつけすぎてなくて逆に着やすいので好きです。
埼玉県民における池袋的な安心感があるのですよ。
池袋とモンベル両方に怒られそうですが・・・。
もう一つのメリットは、袖が長いこと。
いいですか、地味に大事なこと言いましたよ。
スキースノボウエアにも言えることですが、
釣り用防寒におけるアルパインウエアのメリットは袖の長さです。
一般的なカジュアルの上着は袖が手首の手前までしかないのに対して、
アルパインウエアの袖は手首の先まであります。
これはどういうことかというと、
グローブをした状態で、グローブの上から覆うことができるようになっているのです。
グローブと上着の間に雪や冷気が入らないように覆うことができる、とも言えます。
これが、厳寒期の釣りでは大きいのです。
特にビーノのような末端冷え性の人は、手先から冷えてくるので、
なるべく手首まで覆って、手首に貼った動脈カイロを押さえたいのです。
【動脈カイロ手首編】釣りの防寒、手袋問題に動脈カイロはどこまで有効か?ダイソー手首サポーターの活用法とは?
言い忘れるところでしたが、ビーノが使っているアルパインウエアはもちろんモンベル製品で、
上はパウダーホップパーカ(型落ちアウトレットで格安購入)、
下はドロワットパンツ(約30年前の購入品、上のドロワットパーカーは普段着にしていたのでボロボロになって処分しましたが下は真冬の釣りの時しか履かないので使用頻度が少ないため今でも現役)。
「パウダーホップパーカ」について、もうちょっと詳しく説明しておきます。
モンベルカタログによると、
「モンベルのアルパインウエアの中で最も保温性の高いモデル。
厳冬期のスノースポーツに対応する保温性を備えながら、高いコストパフォーマンスを実現しています」
とあります。
デメリットはというと、下はどうしようかってことですね。
他社より安いとはいえ、上下とも買うとかなりの出費にはなるので。
ビーノはたまたま四半世紀前のドロワットパンツがあったから良かったものの、
上下セットで新品を買うとやっぱりお値段が張りますからね。
3.カッパ+ダウン。アウターシェルの機能を2層に分ける。
いきなり怪しさ全開の自撮り写真公開して後悔してますが。
しかも顔バレしてるんだか、してないんだか微妙過ぎる・・・。
これ、ダウンの上にカッパを着て釣りして検証してみた時の写真なのです。
アウターシェルの機能は第一に防風防水、風雨雪をしのぐこと。
第二に温まった空気をラップのように覆って逃がさないこと。
断熱・保温は中間層に任せればいい。
・・・という考え方の元に、アウターシェル本来の機能を追求すると、究極的には
「ただのカッパで良いんじゃね?」
・・・ってことになるのです。
逆に保温断熱に特化したウエアが何かというと、やっぱりダウンですよね。
なので、釣り専用防水防寒着の機能を2つに分割し、
アウターシェル最外層をただのカッパにして、
外から数えて2層目は保温に優れたダウンを重ねることで、
高級防寒服に対抗しようという企てです。
別の見方をすれば、アウターシェルはカッパのみで、
その下のダウンはミッドレイヤー最外層というとらえ方もできるのです。
ちなみにこの方法はビーノがリスペクトする釣りブログの老舗、
DeeePSTREAMのKenDさんが実践されているスタイルでもあります。
え?パクリじゃないかって?いや、同じこと考えてたらはるかに高いレベルで実践されてるんだもん、かなわないよなあってことですが、なんか狙っている製品とかまで被ってるのはどういう訳なんでしょう・・・。
ダウンはモンベル推奨。カジュアル用のダウンは微妙。
この用途に限っていえば、カジュアル用のダウンは微妙です。
それは中に着ると生地がゴワゴワしてしまうから。
なぜゴワゴワするかというと、アウター用としてある程度の防風性を持たせるために、
側生地が厚くなっているから。
逆にいうとアウトドア用のダウンは断熱に特化して側生地が薄く軽く作られていて、
アウターシェルの内側に着ることを想定して作られています。
(半面、風や雨には非常に弱いので普段着には向かないそうです。
モンベルショップの店員さんが言っていました。)
なので、今回の用途ではダウンはアウトドア用のもの推奨です。
モンベルのダウンはアウトドアメーカーの中では格安なのでおススメです。
ちなみにビーノのダウンはライトアルパインダウンパーカーというモデルです。
ライトアルパインダウンとアルパインダウンがありますが、
違いはシングルキルトかボックスキルトかという構造の違い。
当然、ライトの方が薄く軽くインナー向き、無印アルパインの方が厚く重いが断熱性に優れます。
前述のKenDさんはより高品質のダウンを使用した「プラズマ1000」というモデルを使用されているそうです。
ビーノが着ているライトアルパインダウンが800フィルパワーというグレードなのに対し、
プラズマ1000は1000フィルパワーという最高品質のダウンを贅沢に使用しています。
そのため買えるならそちらの方が圧倒的に軽く保温性能も高いと思いますが、
価格的にビーノには手が出せませんでした。
ちなみに有名なユニクロのウルトラライトダウンについて。
あれはあくまでウルトラライトなダウンなので、ダウンは少ししか入ってません。
側生地は意外と厚くて硬く、触ると冷たいので、正直ガチな厳冬期の屋外には向かないと思います。
あんまり寒がりじゃない人はトライしてみてもいいかもしれませんが、
ビーノはお勧めしません。
ウルトラライトダウンを着るぐらいならフリースをサイズ違いで2枚着た方が暖かいと思います。
詳しくはミッドレイヤー編で書きます。たぶん。
カッパのサイズ感がキモ。ちなみにゴアテックスじゃなくていい。
カッパの下にダウンを着て1セットなので、普通のカッパよりも
1サイズ、または2サイズ大き目を買った方が良いと思います。
ビーノは身長173cmのやせ型で普段はMサイズを着ていますが、
この方式で着るカッパはLLサイズを選んでいます。
(逆にインナー(ミッドレイヤー)最外層として着るダウンはジャストサイズのMを選んでいます。)
なので、このカッパを夏着るにはブカブカでカッコ良くないです。
ということは、あんまりいいカッパを選んじゃうともったいないってことです。
モンベルでいうと王道のレインダンサーとか、
フラッグシップのストームクルーザーとか欲しくなっちゃうと思いますが、
ここは物欲を抑えて、コストを抑えるためにゴアテックスではなく、
ドライテックというモンベル独自の防水透湿素材を使った「サンダーパス」あたりで十分だと思います。
バスボートでカッ飛ぶとかの人は耐水圧を気にした方が良いですが、
管釣りとかフロボぐらいなら、ドライテックで十分です。
いや、むしろこのへんで十分かもしれません。
ワークマンのINAREMストレッチレインスーツ、何と上下セットで¥4900です!
ワークマン独自の防水透湿素材使用で、カッパなのにストレッチ性があるので、
下にダウン等を着込んでも動きが窮屈にならないのが特徴です。
ちなみにINAREMは「蒸れない」のアナグラムですね。
あと、このカッパ、裾が長めでお尻まで覆うことができます。
何が良いかというと、ダウンの上から着ても中のダウンがはみ出しません。
ダウンは水に弱いので、お尻から浸水したら最悪ですからね。
あと、管釣りだとあんまり意味ないかもですが、
フロボやレンタルボートの時に座った時にもお尻から雨が沁みづらいってことです。
デメリットは、あんまりないです。
ただビーノはこのカッパ、中学生の娘が自転車で部活に行く時に貸したら何故か返してもらえません。
LLサイズでウインドブレーカーの上から着られるのが良かったのでしょうか?
しかし年頃の娘が着るにはあまりにも色気が無さすぎるので、
高校に上がる時は娘専用のを買ってあげようと思います。
透水性の罠
ところで、アウトドアメーカーのゴアテックス素材の本格的なレインウエアに絞る場合、
この用途のベストバイは前述のモンベルのレインダンサーだと思います。
レインダンサーの特徴は3レイヤーの記事で耐久性が高いことと、
ゆったり目のシルエットでミッドレイヤーの自由度が高いこと。
そしてゴアテックス採用のレインウェアとしてはおそらく最安値であること。
登山用途では究極の軽量化が優先かも知れませんが、
釣り用途では耐久性や動きやすさが優先されるので、
軽量化を重視した上位機種のストームクルーザーよりも、
耐久性の高いレインダンサーの方が適していると思います。
しかしビーノが初めて買った20年前と比べて性能も値段も上がっているので、
上下セットは経済的にきついという場合、
上はレインダンサージャケット(ゴアテックス)、
下はサンダーパスパンツ(ドライテック)
という組み合わせも全然アリだと思います。
ゴアテックスの価格以外のデメリットは、あんまり言われていないんですけど、
防寒着の最外層として着る場合、最高の透湿性能が仇となる可能性があります。
いいですか、ゴアテックスは素晴らしい透湿性能があります。
それは夏の雨天に雨具として着るアウターシェルとしては最高の性能なのですが、
今回の用途は防寒用のアウターシェル。
防寒が目的なのです。
防寒用アウターシェル最外層の目的は2点。
① 外からの雨雪風を防ぐことと、
② 中からの暖められた空気を逃がさないこと。
分かりますか?
透湿性能が高いということは、通気性が良いということにも通じるのです。
つまり、体温で暖められた空気をラップのように包んで逃がさないためには、
高過ぎる透湿性はむしろ不利なのです。
もちろん全く透湿性のないPVCのカッパとかだと蒸れて結露して結局は汗冷えするので、良くありません。
しかし、一言でゴアテックスといってもその性能は年々進化しており、
ビーノが大学1年の時に初めて買ったノースフェイスのマウンテンレインスーツは、
ゴアテックスでも確か上下で¥18000ぐらいだった記憶があるのですが、
ウインドブレーカー代わりに普段着に着たり、富士山頂の寒風を防いでくれたり、
黄色と黒の切替えで鬼太郎の霊毛チャンチャンコのように万能のアウターでした。
18年ぐらい前に買い換えたモンベルのレインダンサーも、防風性能バッチリでした。
しかし、数年前に買った最近のレインダンサー(上のみ)は、
強風時に着ているとスースーと空気を通す感じがするのです。
これはひとえに透湿性能向上による通気性の向上、
その裏返しであるラップ性能の低下によるものではないかと思うのです。
実はこの最近のレインダンサーを買う前、Facebookの釣り友が
「ゴアテックスって風が通るから寒い」という趣旨の投稿をしていて、
ビーノは最初その感覚が理解できなかったんです。
自分は富士山頂の強風もフロボに乗っての北風も
(昔の)ゴアテックスのカッパでしのいできた実績があって、
雨具としてはもちろん防寒着のアウターシェルとしてもむちゃくちゃ信頼してたので。
でも、ビーノの基準は30年前とか18年前の、
今ほど透湿性能が高められていない時代のゴアテックスだったんですよ。
それが、最近のレインダンサー(上のみ)を買って分かりました。
最近のゴアテックスは良くも悪くも別物だと。
20年前のレインダンサーとは別次元の透湿性能を備えた現在(といっても5年ぐらい前)のモデルは、
それだけ通気性が良いので、汗と一緒に体温で暖められた空気も放出しちゃうっぽいんですよ。
もちろん他の防水透湿素材も、そもそも防水じゃない普通の上着もみんなそうだとは思うんですけど、
防寒着のアウターシェルとしての機能に限っていえば、
昔のゴアテックスぐらいのほどほどの透湿性能の方が都合が良かったっていうのが実感なのですよ。
なので、この用途でいうならば無理してゴアテックス製品にこだわらくても、
モンベルならドライテック使用のサンダーパスあたり、
ワークマン製カッパも全然アリ、というのがビーノの見解です。
レインダンサー買うなら冬用のオーバーサイズ買うよりも
夏用のジャストサイズを買った方が絶対使い回しが利きますからね。
ちなみにレインダンサーはややゆったり目に作られているから、
体型にもよりますがオーバーサイズじゃなくても冬も使えるかもしれません。
・・・体型によります。試着してから買いましょうね。
4.カッパ+ワークマンの撥水防寒着
さて、カッパ+ダウンが良さそうなのは分かった。
でも、手持ちのアウトドア用のダウンがあればいいですが、
無ければ新規購入するのは結構な出費になりますよね。
リンク先見てくれました?
ね、高いでしょ?
だったらダウンの代わりになるものを探さないかと。
つまり、ダウンの代わりになる、断熱効果の高い服を選ぶわけです。
その際、防水機能の有無は問いません。
だって、カッパを最外層に着るんですから。
ということで、カッパの下にこれを着るというか、これを着た後にカッパを着る訳なので、
防水機能はいらないんですよ。撥水すらどうでもいいので、これで十分なのです。
デメリットは、ビーノは試したことが無いので想像でしかないのですが、
ダウンに比べると重さもあるし硬さもあるので、
カッパを重ねると若干ゴワゴワして動きにくいのではないかという懸念はあります。
でもまあ、値段が値段ですから。
防寒がしっかりできれば、着心地とかはある程度我慢できますよね。
5.ロゴスなどの格安防寒着
作業着系の格安の防寒着を売っているのは、何もワークマンだけではありません。
色々なメーカーから作業着系の防水防寒が出ています。
ビーノは以前ロゴスの防水防寒着を持っていて、ワカサギ釣りや雪かきの時などに使っていました。
こういった作業着系の格安防寒着は、上記のワークマン製防寒着と違って、
けっこうちゃんとした防水になってたりします。
最大のデメリットは、安い作業着あるあるですが、
「重い」ってことです。
防水透湿素材で軽いものもありますが、
ビーノの使っていたものはPVCコーティングでやたら重かったですね・・・。
もし実際に試着してみて重さとか動きづらさとか気にならないなら、全然アリなんじゃないかと思います。
まとめ。値段と快適さは境界のペンデュラム。
まとめると・・・
防寒アウターシェルのおすすめは、2パターン考えられます。
① 防水防寒のアウターシェルを1枚で着る場合。
上:モンベル・パウダーホップパーカ等のアルパインウエア
下:モンベル・ドライテックインシュレーテッドパンツ等のアルパインウエアか、
シーズン終盤であれば安売りになった釣り用防寒着、
スキースノボウエアも値段とデザインが許容できるものがあればアリだと思います。
ただこのへんは欲しいと思った時とセールやアウトレットに出たタイミングがうまく合えばですね。
正規の値段とシーズン終盤のセール価格が違いすぎるし、
だからといってセールになるまで寒さに凍えて待てとか言ってたら、
釣りにならないどころかマジで体壊しますからお勧めできません。
中古で買うという手もありますが、釣り用防寒着の中古は、
もし買うなら臭いがないか、何釣りに使っていたか確認しましょうね。
格安で買えたと思ったらコマセ臭かったりしたらきついですからね。
② カッパの下にダウンを着る場合
カッパはオーバーサイズを選ぶのがキモなので、安さ優先。
ワークマンのカッパがオススメです。
ダウンは手持ちの物があればとりあえずそれを着てみましょう。
上からカッパを着ても案外使えるな、と思えば使えばいいと思います。
新規に買うのであれば、やっぱりモンベル。
予算次第で、
ライトアルパインダウン<プラズマ1000ダウン<イグニスダウン。
ビーノはライトアルパインダウンです。
ちなみに下はダウンだともったいないので、
化繊綿採用のULサーマラップパンツ+カッパの下でも良いと思います。
もしくはアンダーを厚めに履けば
「ジオラインLWタイツ
+光電子シープバック超厚手タイツ
+ユニクロのヒートテックギアパンツ
+カッパ」
程度でも行けるかもしれません。
(個人の寒がり程度と環境によります)
ヒートテックは着ないと言いましたが、
アンダーとしてではなくミッドレイヤーとして着るならアリだと思います。
とにかく完璧にやろうと思うと際限なくお金がかかってしまうのが防寒着の世界。
快適さと見た目を求めて、どこまで課金するのか?
あるいは最低限寒さをしのげればオッケーとしてコスパを重視するのか?
くだらないこだわり満載で決断力のないビーノにとっては、まさに境界のペンデュラム(振り子)。
しかし、そんなことばっかり考えていても釣りには行けません。
ともかくどれか着て釣りに行って、
寒くないかとか、動きづらくないかとか、検証してみて、
自分に合わせて調整していく過程が良いのです。
あーでもねーこーでもねーと悩むことないぜ。
絶望は理想の糧となる。
と、ももクロも歌っているのです。
あ、そういえば。
ずっと欲しかったあのブツを、ようやく入手することができました。
モノノフであり、釣り人であるビーノが使わないで誰が使うの?っていうアイテムですよ。
鮭バッグ!!
詳細は別記事書きます。
ということで、次は鮭バッグの記事だ!!
・・・ミッドレイヤーはどこへ・・・?
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