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【葬送のフリーレン】花畑を出す魔法に寄せて。生命の儚さを慈しむ優しい世界。

父ちゃんのつぶやき
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自宅にフリーレンの世界観と物語を取り入れよう。

最初に結論です。

「花畑を出す魔法」はアニメ「葬送のフリーレン」の世界観を象徴し、物語の要となっている魔法です。

あのやわらかくやさしい、どこかはかなさを漂わせる世界観が好きな人は、
自宅にその花たちを取り入れて暮らしてみてはいかがでしょうか。

「花畑を出す魔法」とは?概要とその意味。

アニメ「葬送のフリーレン」に登場する「花畑を出す魔法」は、
物語の中で特別な意味を持つシーンで繰り返し使用もしくは言及される魔法です。

「葬送のフリーレン」の概要

「葬送のフリーレン」は、勇者一行が魔王を倒した後の世界を描いたファンタジー作品です。
主人公のフリーレンは、勇者一行の一員であるエルフの魔法使いであり、
長寿ゆえに避けることのできない、仲間たちとの別れや新たな旅の始まりが描かれます。

ていうか、せつないんですよ。
数千年の寿命を持つがゆえに人間と深いかかわりを持ってもそれは一時的なもので、
「人間なんてどうせすぐしんじゃうんだ」といって冷めた態度をみせる主人公のフリーレン。

しかし彼女とともに旅した仲間たちとのかけがえのない想い出、
特に勇者ヒンメルが彼女に注いだ深い深い愛情の記憶が、
淡々とした旅の描写の端々によみがえってくるのです。
それこそ道端の草花のように。

花畑を出す魔法の意味

「花畑を出す魔法」は、フリーレンが使う数々の魔法の一つです。この魔法は物語の中で象徴的な意味を持ちます。具体的には以下の点が挙げられます:

  1. 追悼と追憶:花畑は、美しさや儚さを象徴しており、亡くなった仲間たちや大切な人々を偲ぶシーンで使われることが多いです。特に、勇者ヒンメルの墓の前で使われるシーンが印象的です。
  2. 新しい始まり:花畑を出すことで、フリーレン自身の新しい旅の始まりを象徴することもあります。花は生命の象徴であり、新たなスタートを示唆します。

花の種類

具体的にどのような花が登場するかについては、物語の中で詳細に描かれることは少ないですが、美しい花々が広がる様子が描かれ、色とりどりの花が一面に咲き誇る様子が強い印象を与えます。

作品の中での具体的なシーン

フリーレンが「花畑を出す魔法」を使う場面はいくつかありますが、特に以下のシーンが重要です:

  • ヒンメルの墓参り:フリーレンが勇者ヒンメルの墓参りをする際に、この魔法を使って花畑を作り、ヒンメルを偲ぶシーン。ここではフリーレンの深い感情と、長寿のエルフとしての孤独感が表現されています。
  • 仲間との別れ:物語の中で他の仲間たちとの別れのシーンでもこの魔法が使われ、フリーレンの感情や想いを象徴的に描写しています。

このように、「花畑を出す魔法」は「葬送のフリーレン」の中で非常に重要な役割を果たし、作品全体のテーマである「別れ」と「新しい旅立ち」を強く象徴するものとなっています。

花畑を出す魔法の由来

花畑を出す魔法はフリーレンの師であり、人間の魔法使いの開祖とされる大魔法使いフランメが一番好きだった魔法です。

フランメがこの魔法を教わったのは、両親から。
まだ人類が魔法を使うことが公に認められていなかった時代の話です。

戦いのための魔法ではなく、「何の役にも立たない」と蔑まれるこの魔法は、
彼女の弟子であり、魔王を滅ぼす勇者一行の魔法使いであり、
人類史上最も多くの魔族を葬り去った魔法使いとされるフリーレンにとっても、
数多の戦闘魔法よりもずっとずっと大切なお気に入りの魔法として大切に引き継がれているのです。

魔法集めが趣味であるというフリーレンにとって、魔法の価値は役に立つか立たないかには関係が無く、
おそらくそれを作り出したり使ってきた人の思いであったり背景だったりの(オタク的な)関心だったりするのでしょう。

そんなフランメやフリーレンの魔法愛に対して対極的な価値観を提示するのが、
フランメの師であり、大陸魔法協会の創始者でもあるエルフの大魔法使い、ゼーリエです。

ゼーリエはフランメとは対照的な、合理的思考をする人物です。

しかしゼーリエは徹底的に否定した「花畑を出す魔法」を使って宮殿の庭を彩っています。

それは勘当した弟子フランメが愛した魔法であるかどうかなどという個人の感情と、
魔法の利用価値は無関係であるという合理的判断からなのかもしれません。

しかし、ゼーリエの魔法で出した花畑は、どこかおとなしく人工的な雰囲気があり、猥雑さがありません。

フリーレンやフランメの出したお花畑には、それがあります。

美しい花は、植物の生殖器官。

動物でいえば、鳥や虫が美しい歌声を競い、獣が力強さを競い、
人が外見を飾り磨き内面を磨き身体を鍛え
競技に挑み歌を詠み音楽を奏で踊りを舞い
お金を稼ぎ権力を手に入れ社会に貢献し…

様々な努力をしてパートナーを得て、子孫を残す。

それら全てと根本的に同じ行為が、

「花を咲かせる」

ということではないでしょうか。

単純化しすぎですか?そうですよね。
各方面から異論が出そうですよね。

「俺は私は、別にモテたいから◯◯やってるわけじゃないよ」と。

・・・確かにそうですよね。
でも、全く関係ないともいえないと思います。

例えば、ビーノは妻と職場の同期で知り合い、付き合って結婚しました。
もちろん、女性と仲良くなりたくて仕事をしている訳ではありませんし、
仕事中相手を探している訳でもありません。

ただ、新人だった頃、同じように壁にぶつかり仕事を憶えて人の役に立ちたいと頑張ってもがいていた姿がお互いに何か共感し合うものがあって自然と惹かれ合ったたんだと思います。

一生懸命働く姿って、異性にとってもやっぱり魅力的だったりするんですよね。
おっさんになってそういうのの関心が薄れてきた今、ようやく分かりました。

植物の花だって、咲く時に「子孫を残すぞ〜っ!」って鼻息荒く咲いているわけじゃないじゃないですか。
ただせいいっぱい咲いている。
でもそれが、結果として、遺伝子を残すという、生命として重要な活動になっていく。

人間でいえば、人と出会い、共に生き、次の世代を育て、やがて年老いて死んでいく。

そして年老いて死んでいく仲間たちや、愛してくれた大切な存在を数多く見送り続ける宿命を背負ったのが、長寿のエルフであるフリーレン。

フリーレンの名前の由来は、ドイツ語で「凍りついたもの」という意味だそうです。
英語でいえばフローズンみたいなニュアンスでしょうか。

最初にその氷を解かしたのが、人間の魔法使い、フランメ。

フランメの名前は、ドイツ語で炎を意味するそうです。

炎は、人間というものの持つはかなさ、美しさの象徴なのでしょう。

主題歌YOASOBIの「勇者」が深すぎる

フリーレンの世界を語る上で大きな存在が、主題歌であるYOASOBIの「勇者」。

もうこれ、泣けるんですよ。

ひとつのアニメのテーマを一曲でここまで表現し尽くした主題歌が、かつてあっただろうか、いやない。

「宇宙戦艦ヤマト」とかは近いけれど、あれは物語の序盤までしか入ってないですからね。

この歌詞の魅力を語ろうとして短い一節を切り出そうとすることすら難しい。
さすがは小説を音楽にするユニット、YOASOBIの面目躍如です。
物語の本質を余すことなく表現し尽くして、もはやネタバレではないかというくらい。

人間として先に寿命が尽きる宿命を受け入れた勇者ヒンメルが、
どれだけ深い愛情をフリーレンに与え続けたか。

そして長寿がゆえに心を通わせ会った人間とともに人生を全うすることが出来ない宿命を背負い、
また感情の表現が未熟で人の気持ちに鈍感なところのあるフリーレンが
長い長い時間の中で注がれた愛を受け止め成長してゆく、
そしてそのとき、生涯をかけて惜しみない愛を注いでくれた勇者はもういない。

追憶とともに新たなパートナーとともに旅をするが、彼らもまた先に逝く宿命。
そしてそれらを常に二重写しに俯瞰している視点・・・。

物語のすべてが、歌詞の中にすべてが詰め込まれているんですよ。

ああまた泣けてきた・・・。

葬送のフリーレンの優しい世界

ビーノがこの「葬送のフリーレン」が好きな理由のひとつは、優しさにあります。

その最たるものが勇者ヒンメルの優しさだけれど、それだけじゃなくて、
フリーレンも、フェルンもシュタルクも、ハイターもアイゼンも、フランメも、
脇役のデンケンやゼンゼやザインや対立するゼーリエさえも、
立場や性格が異なるだけで、みな本質的には優しいんですよ。

確かに魔族との戦闘とか人間同士の足の引っ張り合いとかもあるんだけど、
根本的にはやさしいんです。

そして、声高に叫ばない。感情的に煽らない。
たとえばワンピースみたいに泣き叫ばない。
じわっと滲ませて、余韻に任せるんです。

それが見るものの感情を穏やかやに深いところでゆさぶるというか。

(註:ワンピースも好きですよ。否定しているわけではなく、対比すると表現手法の違いが際立つという意味です。)

タイトルの「葬送のフリーレン」という意味は、
「断頭台のアウラ」の時に言っていたような、
「歴史上最も多くの魔族を葬り去った魔法使い」だから、ということでは決してないですよね。


この旅自体が壮大なグリーフワークの物語になっているんだと思います。

そしてそれは、勇者ヒンメルへの追悼であるだけでなく、
千年の昔に生きた師・フランメとの記憶、
そして今ともに旅をして心を通わせている弟子のフェルンやシュタルクとの来るべき別れをも予測させ、
避けようのない悲しみとその中に散りばめられたやさしさを拾い集める物語なのかなと。

だから、花はいずれ散って枯れてゆく生命の儚さの象徴であり、
それでも咲くことをやめないけなげさ、ひたむきさ、やさしさと、
出会い、生命の活動の象徴であり、
個々の花は枯れても脈々と繰り返し続いていく生命の連鎖と永続性の象徴でもあるのでしょうね。

終活シリーズも書いているのでよかったらみてくださいね。

【親の終活】高齢者ケアのプロが自分の老親に振り回される話、序章。

余談ですが、ビーノの大好きな場所を紹介しますね。

家の近くの河川敷に広い公園があるのですが、その一角にお花畑があります。

例年、コスモスやマリーゴールド、ポピーや矢車草などの花が咲きます。

その中でビーノは上の娘や下の息子を連れて行って、よく自転車の練習をしました。

娘はいま中3、息子も小4です。

二人ともいずれ父ちゃんの手を離れて巣立っていきます。

そして歳老いたビーノ老人はひとりこの場所に来て、
可愛かった子供たちとの思い出を胸に余生を過ごすのでしょう。

ああいかん、今から泣けてきた。これじゃ老後まで持たないわ…。

フリーレンの「お花畑を出す魔法」の花が自宅に届くとしたら?

そしてこのフリーレンの「花畑を出す魔法」から生まれた企画で、
フリーレンの世界観をイメージした本物の花が届くというサービスがあるそうです。

それが、こちら。
   ↓

アニメ「葬送のフリーレン」花の定期便

第1回が今回の記事で語った「花畑を出す魔法」をテーマにした花になります。

以下、引用です。

◆ サービス内容
– サービス開始日:2024年7月1日締め切り
– 初回お届け日:2024年7月13日・14日

◆ 初回の花束:『花畑を出す魔法』
2024年7月にお届けする初回の花束は、「葬送のフリーレン」のエピソード『花畑を出す魔法』からインスパイアされた美しい花束です。花の香りとともに、アニメの感動をお楽しみください。
※開花状況により、内容が変更になる場合があります。

■ 他のラインナップ予定
花畑を出す魔法 / 魔物が出たら起こしてね。 / 貴方には褒めてくれる人はいますか? / ヒンメルとの別れ ~人間を知る旅の始まり~ / シュタルクと蛇 / 解放祭 / 氷柱桜 / 同情を誘う狡猾なもの / ゼーリエの最終試験 / 勇者の剣 ~偽物~ / フランメとの別れ ~遺言~ / 蒼月草

本物の花なので、いずれ枯れますが、それも花のもつ儚さ、美しさですね。

散ればこそいとど桜は美しき
浮世に何かひさしかるべき
(伊勢物語)

フリーレンの世界観、そこはかとないかなしみの中に散りばめられた、
やさしさや生命の美しさを身近に感じたいなら、
自宅に花を飾るのも良いんじゃないでしょうか。

   ↓

アニメ「葬送のフリーレン」花の定期便

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