- 15周年の今だから語れる。杏果が抜けたあの日のこと。
- 杏果は娘の推し、娘との絆だった。
- ビーノの血の半分は緑色だった。
- ももクロ春の一大事2017 ㏌富士見市~笑顔の絆・つなげるオモイ~@富士見市第二運動公園2017年4月8日
- ソロコン東名阪ツアー2017@東京フォーラム
- 前年のももクリ。5人のライブが完成した。究極のライブ。完全無欠だった。
- そのニュースを聞いたとき、娘は声もなくただただ涙を流した。
- 脱退ライブまで1週間。チケットは一人2枚まで。できる行動は全部やった。
- 職場の仲間から、有難うのプレゼント。休みを代わってもらい、スタートラインに立って。
- 昼休みにセブンへ。ライブビューイングをゲット!!
- 娘の手紙。万感の思いを込めて。
- ライブビューイング会場にて生挨拶。杏果は絶対に「自分が主役」にしたくないようだった。
- 本物の奇跡!!本会場へ繰り上げ当選!!
- 前方左翼、つまり杏果側ブロック通路横!!
- キレッキレの夏菜子。作り笑顔の杏果。「良心的エゴイズム」
- 「空が好きだったあなたへ」作り笑顔なんか見たくなかった。ただ、一緒に泣いてほしかったんだと思う。
- 空が好きだったあなたへ
- 内省する夏菜子と感応するれに。「今はまだ、ついて来いなんて言えないですけど・・・」「ついてこいやぁ~!」記憶の混乱とその修正。
- その後の杏果へのかかわり。FCにも入ったしライブにも行った。今でも応援しているけれど、娘との絆は失われた。ももクロ杏果の「ソロコン」ではない、歌手・有安杏果の単独ライブ。
- コロナ禍発生。アーティスト受難の時代、娘は思春期に突入。
- 杏果をしのぐ歌声。パフォーマンスは5人時代をはるかに超えた。
- 失ったのは、五色のサイリウムに包まれた完全な世界。
- 家族4人に推しがいる幸福な時間。
- まとめ。最新のももクロが最高のももクロ。そして未練も含めてももクロ愛。感謝を込めてこれからも推し続けます。
15周年の今だから語れる。杏果が抜けたあの日のこと。
今は2023年♪、ももクロ結成15周年の年。
ということは、当たり前ですが10周年の桃響導夢から5年経ったっていうことですね。
当たり前だけど。
ということは、10周年の直前でももクロを去った、
有安杏果脱退のあの日からも、
もう5年が経ったということでもあります。
(ここで「ありや~す」とは言えなかった。)
この間、本当にいろいろなことがあって。
世の中的にはコロナ禍もあって、
ライブができない時期があったり、配信ライブ文化が定着したり、
ももクロを桜を見る会に招いて何度もZポーズを決めてくれた安倍総理が
暗殺されてしまったりしました。
我が家的には子供たちも大きくなって、
上の娘も思春期になり、下のボウズも小学生。
杏果とあかりんとれにちゃんは奥様になりました。
そして残ったももクロの4人は素晴らしく成長しました。
パフォーマンスの上でも、人間性の面でも。
一ファンでしかないビーノが言うのもおこがましいですが。
この機会に、これまで避けていた、あの日、あの時のことを振り返って語ろうと思います。
杏果や運営に対する恨みつらみなんてことは、いまさら言わなくていいから。
ですがこれは、心の奥に押し込めていた個人的な感情を言語化して昇華させるための作業。
ぽくぽくぽくチーンとバイバイでさよならして、
スタートラインに立つことができるのか?
道なれ!
杏果は娘の推し、娘との絆だった。
ビーノがももクロに興味を持ったのは、たしか2012年頃。娘が3歳の年でした。
娘が興味を持ちそうなものを探していて、
TUTAYAで1stアルバム「バトルアンドロマンス」を借りて一緒に聴いたのが最初でした。
なぜこの年かというと、たしか「スマイルプリキュア」を放送していた年だったからです。
詳細はまた書きます。
繰り返し聴くうちに興味を持ち始め、たぶん翌年頃かな?
同じくTUTAYAで期間限定でレンタルしていたライブDVD、
「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事〜眩しさの中に君がいた〜」の第1部を見ました。
見ながら娘がひとこと、
娘「パパ、どの子が好き?あたし、緑!」
ビ「そうか、じゃあ父ちゃんは、うーんと、赤がいいかな」
突然訊かれてとっさに答えたのが、まさか生涯の推しが決まった瞬間だとは、
この時は思ってもいませんでした。
しばらくは在宅ノフをしていましたが、
その後、娘6歳の年長さんの年に、
桃神際2015エコパスタジアム大会DAY壱~御額様ご来臨~
に娘と二人でライブ初参戦。
名実ともにモノノフとなりました。
御額(おでこ)様の前で記念撮影。
まだ二人とも公式の参戦服は着ていませんね。
この時の旅は、生涯最高の思い出の一つです。
詳しくはまた書きます。この記事で半分書いたかな?
夏ライブで死なないために!最低限押さえておきたい参戦の心得と熱中症対策グッズ。
何が言いたいかというと、ビーノのモノノフデビューは、最初から全て
「まず娘ありき」だったのです。
娘に楽しんでほしいから。
娘と一緒に楽しみたいから。
娘に、喜んで欲しいから。
娘と一緒に感動を味わいたいから。
娘に、頑張ることの素晴らしさを学んでほしいから。
12月の月刊タカハシ12月号(@ヤマダグリーンドーム前橋2015/12/12)
翌年春のドームトレック西武ドームDAY2白金の夜明け(@西武プリンスドーム2016/4/2)
MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 “AMARANTHUS/白金の夜明け” (momoclo.net)
ここまでは2人だけでの参戦でした。
幕張での「ももクロ親子祭り2016」(@幕張メッセ2016/10/8)から
下のボウズと妻も連れて、一家で参戦。
ライブ中以外は会場内撮影OKでした。
ボウズは黄色い服を着ていますが、この後、あーりん押しになります。
そしてなんと、いまのところ最初で最後の最前でした。
さらに何と!!会場内を歩く時、杏果が娘にハイタッチしてくれたのです。
何と何と、2回も!!
横アリで行われた杏果の初めてのソロコン、
ココロノセンリツ ~Feel a heartbeat~ Vol.0 2016年7月3日@横浜アリーナ。
スタンド席中段の最前列でした。
杏果が「ももかおり」とかいう三ストを振りまきながら、
会場中をぐるっと走り回りました。
その時も、娘にタッチしてくれたのです。
っていうか、もう、会場1週する間、何百人にタッチしていたとは思うんですが。
この時の様子、円盤買ってくまなく見ていたら、写ってましたよ。
テレビ画面を写真撮りましたが、著作権に触れるので載せられないのがつくづく残念です。
暑い中、川越から横浜まで往復。
横アリ周辺は混雑しているし、まごまごしていると終電までに川越に辿り着けないかもしれない。
どこか中間の駅で夕飯を食べようと思いましたが、もう夜中。
やっているお店が、居酒屋ぐらいしかないのです。
結局多少なりとも土地勘のある池袋駅まで来てマックに入ったものの、
娘、食べたいものを選ぶことができず。
何故か頼んだハンバーガーが辛くて泣いていました。
疲れ果てて、帰りの電車は立ったまま父ちゃんにつかまって寝ていた娘。
楽しいことをするためには、頑張ることも必要なんだよ。
娘の髪飾りがお気に入りだった「ももかえる」です。
ビーノのTシャツはユニクロ製です。
夏菜子推しとして操を通すギリギリのライン…?
ビーノの血の半分は緑色だった。
ビーノの推しは何度か書いているように夏菜子なのですが、
娘とライブに参戦するとき、ビーノの頭の中は常に娘の推しである杏果が中心でした。
娘の目に耳に、どう映っているのか。
杏果の、今のフレーズ最高だっ!!
あ、杏果がこっち来るよ、ほら来た!
常に、杏果を追っていた気がします。
ライブ参戦2回目だった「月間タカハシ12月号」@前橋グリーンドーム。
初めて聴いた「白い風」の杏果の絶唱に、全身鳥肌が立ち、
射抜かれました。
「その全てを~抱きしめるよ~~~っ。」
このたった一つのフレーズに、今日のライブのすべてを賭けるかのような。
ただのロングトーンではない。
最後の小さな「っ」まで、いや、句点まで。
ここまで魂を込めて歌うことができるのか。
これが、「アイドル」というものなのかと。
ごめんなさい。アイドル舐めてました。
以来、「白い風」はビーノ最愛のももクロ曲になりました。
そして、ライブでは娘の目線で杏果を追う父ちゃんビーノ。
サイリウムは赤と緑を点灯しているのがデフォになりました。
夏菜子推しではあるけれど、ビーノの血液の半分は緑色なんじゃないかと思うようになりました。
・・・ビーノだし。
ももクロ春の一大事2017 ㏌富士見市~笑顔の絆・つなげるオモイ~@富士見市第二運動公園2017年4月8日
中間は省略して春一・富士見大会。
このライブには、ももクロとしても自分個人としても、様々な角度から大きな意味があります。
春一の自治体コラボシリーズが始まった記念すべき大会として。
妻の実家がすぐ近くにある準地元ノフとして。
杏果がかつて暮らした町として。
そして5人で演じた最後の春一として。
このライブだけで膨大な文字数が必要になるのでこれまた別記事を書かなくてはいけないのですが。
ここでは、これだけを置いておきます。
娘が書いた杏果へのファンレターです。察して下さい。
ソロコン東名阪ツアー2017@東京フォーラム
杏果のソロコン、2回目も娘と2人で参加しました。場所は東京フォーラム。
「逆再生メドレー」が定着し、杏果のソロとしてのライブのスタイルが固まってきた印象でした。
この時の帰りも夕飯難民になりました。
前回の反省から東京フォーラム内にあったファミマでおにぎりを確保したものの、
座って食べられる場所が無いのです。
結局どこかの駅前の花壇に腰かけて食べた気がします。
前年のももクリ。5人のライブが完成した。究極のライブ。完全無欠だった。
そして2017年12月13日に開催された『ももいろクリスマス2017~完全無欠のElectric Wonderland~』@さいたまスーパーアリーナ公演。
このあと12月20日に開催された大阪城ホール公演、そして大みそかには年越しライブが開催されていたわけですが、ビーノ一家は参戦していない(できない)ので、杏果脱退発表前、実質最後のライブとなりました。
このライブは、本当に最高でした。
5人の歌、パフォーマンスも最高。
ゲストのドラマー、神保彰さんのワンマンオーケストラとのコラボも最高。
山寺宏一さんと夏菜子のデュエット「夢は心のつばさ」。
夢は心のつばさとオムライス~かいけつゾロリから約束のステージへつなげる思い、夏菜子愛の飛翔!!
演奏はダウンタウンももクロバンドではなく、
ヘイヘイこと宗本康平率いるアコースティックカルテット「宗本カルテット」。
これがまた最高。
特に「オタリスト」ことAyasaのバイオリンが抒情的でこれでもかと魂を揺さぶってくるんですよ。
スノードームを象ったステージセットも、幻想的かつ神秘的。
そして、その白いドームの中心には5人の女神、
そしてスーパーアリーナ全体を包み込む5色のサイリウム。
我らモノノフも宇宙を構成する一つ一つの星。
完璧で美しく満たされ、部分が全体であり全体が部分である、循環する5色の世界。
クリスマスでありながら仏教的ですらあるその世界観に誰も言及することはなく、
しかし誰もが理解している。
「完全無欠のエレクトリックワンダーランド」。
このタイトルをはじめて目にした時、思ったことは、
「ああ、またやったな、パクリ芸」。
よく言えばオマージュというか。
よくやるんですよね。今回は浦安の某テーマパークね。
あそこは権利に厳しいから訴えられないように気を付けなきゃね。
・・・と思ったんですが、違ったんです。
意味があったのは、「エレクトリックワンダーランド」ではなく、
「完全無欠」のほう。
そう、完全無欠だったんです。
最高で完璧な、5色の世界。そして最後の。
何者も欠けることのない、完璧な世界。
永遠に続くかのような、何も欠くことのない幸福な世界。
完璧は、これから欠けていく未来を暗示します。
諸行無常。
永遠は、刹那。
藤原道長が欠けたることなき望月のごとく我が世を歌ったのちに世は摂関政治のピークを打って院政そして武家社会へと移ろうていったように、
驕れる平家も久しからず春の夜の夢のごとく散っていったように、
いつかは終わりゆく それが運命(さだめ)だと、
紅白に出場し飛ぶ鳥を落とす勢いまさにブレイク中だったももクロが「GOUNN]で歌ったように。
そのニュースを聞いたとき、娘は声もなくただただ涙を流した。
そして翌2018年1月15日。
運命の日は訪れました。
そのニュースを聞いたとき、娘は風呂に入っていました。
ビーノは記憶が飛んでしまい、どのように第1報を聴いたのか憶えていないのですが、
自宅でテレビをつけるとももクロが5人並んで出ており、
画面右上には「ももいろクローバーZ 有安杏果脱退」の文字が。
「おい、早く出てこい、大変だ。風呂入ってる場合じゃないぞ。」
そんなこと言ったのはこの時が最初で最後だと思います。
娘も何かを察したのか、すぐに出てきました。
気付けば、右上のテロップは「有安杏果 芸能界引退」に変わっていました。
「これまでずっと走り続けてきて、とにかく何もしない時間が必要だった」
理由はそれしか明かされませんでした。
それは嘘ではなかったでしょう。
何事にも100%準備をしなくては気が済まない杏果にとって、
アイドルグループに所属し続けることは、音楽以外にも様々な仕事に追われ、
時間も体力も、魂も削られる日々だったのかもしれません。
でも、それだけで全てを説明しているとは、到底思えなかった。
説明しきっていない。本当に言いたいことを伝えていない人の顔に見えました。
ライブで緊張しては泣き、感激しては泣いていた、
感情豊かな杏果が、仮面の奥に引っ込んでしまったようでした。
「歌いたい、歌いたい!握ったマイクもう放さない」
粗削りだけれど自作の歌に自らのまっすぐな思いを乗せて訴えていた女性が、
志半ばで芸能界引退って?それだけの理由で?
んなことで、誰が納得するかよと。
杏果の会見を見て、話を聞いて、
娘は、一言も言葉を発することなく、
声も上げることなく、
まっすぐ前を見たまま、
透明な涙を流してただただ泣いていました。
父は、何もできませんでした。
いや、何か言ったのかもしれません。
記憶に残っているのは黙って泣いている娘の顔だけです。
そして翌日1月16日の朝。
何事もなかったかのように朝日は上り、娘は学校に行きました。
(その日の朝の写真です。)
リアル白金の夜明け・・・。
僕の心が今、どんなに地獄だって 僕の周りの世界は今日も 普通の一日・・・。
脱退ライブまで1週間。チケットは一人2枚まで。できる行動は全部やった。
5人で行う最後のライブが発表されました。
「ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~」
日時は2018年1月21日。
発表から開催まで半年も待たされるライブがある中で、今回、何とたった1週間。
絶対に、直接会って、娘に、杏果と最後のお別れをさせてあげたい。
会場は幕張メッセ国際展示場 9~11ホール。
埼玉から子供連れでは少々遠いけれど、同じ関東圏で、横アリよりは近い。
うん、大丈夫だ。ギリ行ける。
翌日は月曜、娘の学校がある。
いや、杏果に会うためなら、頑張れるはずだ。
チケットは一人2枚まで。
娘と、自分と・・・?妻も出勤だから、ボウズも連れて行かないと参戦不能。
日曜日に出勤の場合職場の保育室に預けるのですが、
両親どちらかが休みの場合には預けられないのです。
妻に休めないか恐る恐る訊いてみると、あっさり却下。
そりゃそうです。推しのライブに行きたいからといって、
1週間前に突然仕事に穴を開けるほうがどうかしているのです。
万事休すか?
いや、もう一つ、裏技があった!
幼児は、大人の方の膝上での鑑賞に限り、チケット不要!!
ボウズは幼児か??うん、幼児だ!!膝上鑑賞可能か???
うん、うちのボウズは比較的軽いし、おとなしくていい子だから、
父ちゃんの膝上でじっとライブを見ていることなんて、朝飯前!!
それに、ルールには、法の精神というものがある。
今回のチケット2枚限定は、ファミリーノフを締め出すための規定か??否!
チケット代を少しでもたくさん徴収するための規定か?否!
では、何のためか?
1人でも多くのモノノフに、杏果と直接会える最後の機会を提供したいから。
少しでも多くのモノノフにチケットが当たるように。
そのために2枚限定にする!
という趣旨だと思います。
ももクロの運営なら、分かってくれる。
決してチケット代をケチるためではない。
何なら膝上鑑賞で3人分払ってもいい。
行かせてくれ!!
狭き門だけれど、申し込むぞ。
職場の仲間から、有難うのプレゼント。休みを代わってもらい、スタートラインに立って。
そしてそこから、できることはすべてやりました。
ビーノの仕事は・・・もちろん出勤。
職場の同僚に、正直に事情を話して、休みを代わってくれないか。
頭を下げて頼みました。
ちょうどその日休みだった後輩が、快く代わってくれた上に、こう言ってくれました。
「ビーノさん。娘ちゃん杏果推しだって言ってましたよね~。
昨日のニュース見て、娘ちゃん大丈夫かな~って、心配してたんですよ~。
是非行ってあげて下さい!」
心で泣きました。
「有難い」とはこのことです。
何度もお礼を言いました。
当時はコロナ前で感染対策とか厳しくなかったから、
保育園のお迎えまでに仕事が終わらない時、
たまに職場の休憩室に娘を連れて行ったりしてたんですよね。
だから顔が分かる関係だったっていうこともあるけれど、本当に有難いことです。
こういう恩は、きっと年取って認知症になるまで忘れないよ~。
昼休みにセブンへ。ライブビューイングをゲット!!
発売は真っ昼間。
申し込みはいつものももクロチケットではなく、
なぜかセブンイレブンのマルチコピー機から。
昼休み、休憩時間を調整してセブンに急行。
その結果、本公演のチケットは取れず。
しかし、神は見捨てなかった。
ライブ会場の隣、同じ幕張メッセ内のイベントホールにて行われる、
ライブビューイングのチケットが取れたのです!
ライブビューイングを見られるだけでも、御の字じゃないか。
大感謝ですよ!!
大勢のモノノフと一緒に、杏果最後の雄姿を、5人のももクロ最後の姿を、
リアルタイムで目に焼き付けることができるんだよ。
しかも会場の隣。
ワンチャン、LV会場の方にも顔を出しに来てくれるらしいじゃないか。
ももクロの運営らしいですよね。
青春ツアーの小屋押しで、プロデューサーであるkwkmこと川上アキラマネージャー(肩書ややこしい)が、会場のソニックシティ大ホールをほったらかして音漏れ会場であるスーパーアリーナの会議室に来てくれていたのを思い出します。
ライブ会場をほったらかしてですよ。アタマオカシイですよね。もちろんほめてます。
一瞬でも会いに来てくれたら?きっと一瞬、悲しみはほどける。
そんな期待を込めて、まだ小さいボウズを連れて親子3人、幕張に行きました。
ボウズの体力を考えて、幕張までは車。
イオンモール前の駐車場に停めて、ベビーカーを押して歩きました。
娘の手紙。万感の思いを込めて。
娘に、LVのチケットが取れたこと、
杏果と最後の別れになるかもしれないことを伝えました。
ライブビューイングだけれど、
きっとファンレターボックスはあると思うから、
もし無かったら事務所宛に送ればやめた後でも届けてくれると思うから、
と言って手紙を書くように勧めました。
内容には一切口出しせず、娘の素直な気持ちを書かせました。
そういえば確か、誰からの手紙かわかるように、参戦した時の娘の写真を同封した気がします。
何度かタッチしてくれているから、ひょっとしたら認識してくれているんじゃないだろうかと願いを込めて。
ライブビューイング会場にて生挨拶。杏果は絶対に「自分が主役」にしたくないようだった。
公演前のライブビューング会場。
衣装を着る前のメンバー5人が、イモジャージ姿(ある意味一番着てる衣装)で、
そろってあいさつしに来てくれました。
やっぱり、期待通りですよ。
こういう、人の気持ちを決してないがしろにしないところ、川上さんイズムですよね。
裏切るところはしっかり裏切るけど、裏切らないところは決して裏切らない信頼感。
そして重苦しい雰囲気の中、
確か夏菜子が「じゃあ、出席でも取りますか」といって、
LV会場のモノノフと一緒に出席を取りました。
そこで杏果の話したことは・・・
(LV部分に関しては映像資料等はないので記憶を頼りに書いています。
正確ではないと思いますが、だいたいの雰囲気程度に受け取ってください。)
「今日は5人のライブだから。5人のライブを楽しんで行って欲しい」
「私のことはいいから、みんなの話をしよう」
「10周年のオープニングだから」
「今日は泣かない。笑顔で終わりたいから、みんなもそうして欲しい」
・・・言葉は正確ではないけれど、大意として、概ねこんなことを伝えていたように思います。
LV会場にいた時間はそれほど長くはないけれど、
一貫していたのは
「自分のためのライブにはしたくない」
「卒業記念ライブではない、ももクロのライブとして楽しんでほしい」
という姿勢でした。
しかし何か、集まったモノノフ達の思いとはズレているような違和感がぬぐえませんでした。
他のメンバーの誰だったか、れにちゃんかな?しおりんかな?
「LVだけれど、ライブ会場はすぐそこだから、
私たちに届くように応援してくださいね!!聴こえるからね!!」
というようなことを言ってくれて会場がワ~っと湧きましたが、
杏果とのコミュニケーションがうまくいっていない、隔靴掻痒な感は既にこの時始まっていました。
本物の奇跡!!本会場へ繰り上げ当選!!
メンバーのあいさつを終えて、本公演待ちの間。
驚きのアナウンスがありました。
なんと、多数のキャンセル席が出たため、
LV会場の観客の中から本会場へのアップグレードを受け付けるというのです。
アップグレードがあるという噂は、どうやらSNSで流れていたらしいのですが。
(伝聞形なのは当時ビーノはTwitter(現X)をやっておらずFacebookの友達に教えてもらったから)、
まあでも、ライブビューイングに来れただけでも大満足。
だって、本来は休みじゃなかったのに、みんなのあったかい支援でここまで来れたんですから。
それに、川上さんの配慮なのかメンバーの発案なのかは分からないけど、
直接杏果の、5人の姿を見られたし。
横長の会場だったから、ちゃんと肉眼で表情まで見られたし。
これ以上望むことはないです。アップグレードなんて、望んだらバチが当たる。
当たった人は、楽しんでください。心から祝福しますよ。
そう思って、本当にへんな期待なんかしてませんでした。
LV会場で当選者の座席番号が発表され始めると・・・
拍手と歓声が沸き起こります。
うらやましい気持ちもあるでしょうが、
幸運な当選者に対して、その他の観客たちが、祝福とエールを送るのです。
まるで何かのスポーツで激闘の末に決着がつかず、じゃんけんで本大会進出者を決めたにも関わらず、
幸運な勝者を自分たちの代表として送り出すかのような。
さすがモノノフ。この極限状態で、なんという感動的な。
しかし発表が進むにつれて驚いたのはその数。
10や20じゃないのです。
100・・・?200・・・?それ以上・・・?
正確な数はもちろん分かりませんけれど、相当な数の当選者。
つまり本会場にそれだけ多くのキャンセルが出たということです。
規定ではライブのチケットはキャンセル不可のはず。
しかし今回は、発表から発売、公演まであまりにも時間がなく、
休みを取れるかどうか分からない状態で、申し込まざるを得なかったモノノフも多かったのでしょう。
チケットを取ったにも関わらず行けないということは、空席をつくってしまうということ。
行けなかったモノノフのためにも、杏果をはじめメンバーのためにも、
5人で最後のライブは、満席で送り出したい。
このギリギリの状況で申し込んだモノノフには、きっとそういう思いがあったはず。
にもかかわらず、行けない。
断腸の思いで、キャンセルの連絡をしたんだと思います。
規定で払い戻しはできないにもかかわらず、空席を作りたくない一心で。
その思いを、運営は無駄にしなかった。
そして、ビーノ&娘の番号が、スクリーンに映し出されました。
え?
奇跡・・・
奇跡が起きました。
本物の奇跡が・・・・
本物の奇跡は、良い因果応報の果て。
奇跡じゃなくて自分の中から導く未知の力?
いや、自分ができる限りの努力をした上で、
いろんな人の協力が全て一致して初めて導かれる、未知の力。
「当たった、当たったよ!」
何度も番号を確認し、隣の娘と膝上のボウズを促して立ち上がると、
周囲から「おおー!」「おめでとう!」「いってらっしゃい!」
と、拍手とエールが起こりました。
「ありがとうございます!行ってきます!!」
子供たちを連れてホールから出ると、ロビーにいた女性のモノノフさんに声を掛けられました。
「当たったんですね。おめでとうございます。」
そして娘の緑の参戦服を見て
「やっぱり、当たるべき人に当たってるのよね。見てると杏果推しの人多いもの。楽しんできてね!」
「ありがとうございます!」
ビーノ親子は本会場へ急ぎました。
前方左翼、つまり杏果側ブロック通路横!!
当選した先はアリーナ前方ブロック。
ステージ左端よりもっと左ではあるけれど、杏果の定位置側の左翼。
奇しくも親子祭りの時に近い位置。
そして、最前ではないけれど、通路のすぐ左でした。
ひょっとすると、メンバーが至近距離を通るかもしれない!
キレッキレの夏菜子。作り笑顔の杏果。「良心的エゴイズム」
ライブ本編が始まると、パフォーマンスは極上でした。
まだその日その日の出来に波が激しかったセンター夏菜子の歌。
この日は冒頭からキレッキレでエモーション出まくりでした。
セトリも最高。
5人でなければ歌えない、5人ならではの曲やこれまでともに歩んできた道のりを振り返るような曲がズラッと網羅されていいて、涙が止まりませんでした。
01.Overture
02.Z伝説~終わりなき革命~
03.未来へススメ!
04.ゴリラパンチ
05.仮想ディストピア
06.白い風
07.行く春来る春
08.ツヨクツヨク
09.words of the mind ~brandnew journey~
10.BLAST!
11.DECORATION
12.行くぜっ! 怪盗少女
13.灰とダイヤモンド
14.走れ!
15.モノクロデッサン
16.新しい青空へ
17.あの空へ向かって
Overtureで既に、会場のペンライトの半分超が緑。
つまりモノノフ達はみんな、自分の推し色+もう1本は緑のペンラを振っていたのです。
5人でないと歌えない、おそらくこれが最後になるであろうZ伝説。
「止まない雨なんかない光を信じて」で夏菜子が一瞬、ウルっとしかけて持ちこたえたように見えました。
途中加入だった杏果の実質最初のシングル「未来へススメ」、
杏果曲として知られるゴリラパンチやwords of the mind、BLAST!。
卒業ソング「行く春来る春」ではトロッコに乗りましたが、トロッコはあえて1台。
5人が一緒にいるところを少しでも長く見せたいからでしょう。
「ツヨクツヨク」でメンバーが振っていたタオルは個々のメンバーカラーではなく、5色の物。
余談ですがこのタオルはビーノも買っていて、
杏果無き後の娘の箱推しタオルとしてこの後しばらく活用することになります。
なぜか杏果だけタオルを持っていなかったような気がするのですが、
少しでも長くファンに手を振るため、だったんではないでしょうか?
杏果の絶唱の聴き納めとなる白い風。
しおりんの歌い出しの横で、杏果も口ずさんでいました。
サビ前の夏菜子、「当たり前のできごとの中~」
もう涙をこらえていました。
大サビにかけてのいわゆる「3段ロケット」。
大好きな大好きなこの名フレーズも聴き納め。
れにの「アスファルト~走り出した勇気で できるだけ未来へ行けるように」
で、既に涙腺決壊。
杏果の「君に会えたこと 自分でいること その全てを 抱きしめるよ~~~っ。」
ズバリ決まりました。
「届け 今胸で叫ぶ気持ち 言葉じゃ素直にはなれない」
で夏菜子の感情も高まって瞳がうるんでくる、
そして続く「きみとならば・・・」でチラリと隣の杏果を見たのがグッときました。
それでも笑顔を絶やさない杏果。
そして灰とダイヤモンド。
「一緒にいない私たちなんて二度と 想像もできないよ
ぶつかりながらもここにいる奇跡は
偶然じゃない 素敵な意味があるんだ」
灰とダイヤモンドの作詞は只野菜摘さん。GOUNNと同じ人です。
只者じゃないです。
そして怪盗少女。ラストのWOWWOWのスキャットは短めで、早めに中央に集合。
それにしても、5人でのラストを「モノクロデッサン」で締めるなんて!
運営、演出(あつのりんなの?)分かり過ぎてるよ!
「どの色が欠けてもこの夢の続きは描けないから・・・」
もう、涙無くしては聴くことはできませんでした。
正直に言おう。
みんなで一緒に泣きたくて来たんです。
しかし・・・
杏果の表情は、作り笑顔に見えて仕方がありませんでした。
「泣かないと決めてきたから、誰が何と言おうと今日は泣かない」
そう言われているような、意志の仮面を突き付けられているかのような。
いや、いくら前方ブロックでも、そこまではっきりと表情が見えていたのでしょうか。
今から考えると、それはちょっと客観的な事実ではないのかもしれません。
きっとこれは、ビーノの心象風景。
ただ確実なことは、
こちら側の個人的な事実として、そのように映って仕方がなかったという、
主観的な経験があったということなのです。
「空が好きだったあなたへ」作り笑顔なんか見たくなかった。ただ、一緒に泣いてほしかったんだと思う。
ライブの終盤。
メンバーそれぞれが涙ながらに杏果の卒業にはなむけの言葉を贈るのに対して、
杏果は涙をたたえながらも、ずっと微笑みながら聴いていました。
その笑顔は、感情を押し殺した、鉄の笑顔に見えました。
「笑顔で終わりたい。」
「私ひとりを主役にしないで。いつも通りのももクロを楽しんで行って欲しい」
それは一理あるけれど、それは杏果の側の理屈で、モノノフにとっては違う。
今日、ここにきているモノノフは、杏果推しであるかどうかにかかわらず、
例外なく、杏果のいる最後のももクロを見届けに来たんだよ。
それこそ、万難を排して、急遽休みを代わってもらったり、仕事を切り上げたり、
交通手段を確保したり短期間で無理して調整しに来たのは、
「杏果に会える最後のチャンスだから」。
最後に杏果から、ちゃんと心の通った肉声を聞きたかったからなんだよ。
杏果の幸せを心から願って、納得して送り出したかったから。
いや、話せないこともあるでしょう。大人の事情もあるでしょう。
ただそれでも、せめて。
最後に一緒に泣きたかったから。
希望に涙を足して、緑の色ができる。
疲れたら一休みしてまた歩き出せばいい。
心をつなぐのは、一度の一緒の涙、なのだから。
本編終わって4人からひとりずつ杏果に。
れにちゃんが
「最初聞いたときは心の底からバカヤローって思いました」
と涙ながらに語り始めました。
杏果は笑顔でうなずいていました。
まるでクライエント中心療法のカウンセラー。
・・・を、類型的に演じる役者のようにみえてしまう。
しおりんの話の時、杏果はやっぱり笑顔で聞いていたけれど、少し涙を拭きかけた気がしました。
夏菜子はなぜか、「口内炎の薬」について話しはじめました。
さすがリーダー。一気に空気を変えました。
きっと、見えているものが近かったんでしょうね、この2人。
突き詰めて考えるところと、独特な感性と。
「杏果の中で決まってるんだなってすごく伝わって、どうしても呑み込めない自分がいて」
「いっぱい考えたんだけど、杏果がいっぱい悩んで、一人で苦しんで決めた道を応援することが一番なんじゃないかと思いました」
何も作っていない、素の表情でした。眉毛はメイクで終始下がっていたけれど。
「あまりに真っ直ぐ過ぎて伝えることができなかったんだけど、
本当は、10周年は、5人で迎えたかったです。
でも、迎えられると思っちゃっている自分がいて、
ああ、叶わない夢もあるんだなあって。」
率直な、どこまでも率直で、誠実で、真摯な態度。
何も飾らない。
剥がすべきDECORATIONすら、一切ない。
モノノフの訊きたいこと、言いたいこと、全部わかって受け止めて、
自分の内面から言葉を紡ぎ出してくれている。
杏果が「泣かない」ことに一生懸命になってモノノフの気持ちから離れてしまっているのに対して、
れにや夏菜子は率直な気持ちで話し、一緒に泣いてくれている。
そう感じました。
当時の記憶では、それでも杏果は、
涙を浮かべながらも微笑みも絶やさなかったように思っていました。
しかし・・・。
今回、この記事を書くにあたって映像を見て確認すると、
当時は自分の感情による思い込みが邪魔して見えなかったところに気づきました。
否、それはビーノの勝手な心象風景と記憶の合成による、
そして、当時は思い込みから気付いていなかったことがあったための、
一部が間違った記憶でした。
杏果、一人一人のあいさつが終わって抱き合う時、
「ありがとう」といいながら一瞬、ステージから見えないところで泣いていました。
本当に一瞬。
ひときわ小さい杏果は、抱き合うメンバーの影に守られるように
ステージから見えない位置で一瞬だけ泣いていたように見えました。
そして、ステージ正面に向き直る時、涙は引いて、一瞬で微笑みに戻るのです。
まるで鬼滅の刃無限列車編で、
下弦の壱・厭夢に眠らされては夢の中で自決し、
一瞬で立ち直って戦い続ける炭次郎のように。
「笑顔で終わりたい」
そのミッションが、なぜそこまでして守るべき大切なことだったのかは分からないけれど。
杏果は決して、このライブで感情を出さなかった訳じゃなかった。
なるべく観客のモノノフにそれを見せないように、最大限の努力をしたというだけ。
そして観客の一人でモノノフであるビーノは見事に騙され、誤解していたわけです。
5年間も。
一緒に泣きたかった、一緒に泣いて欲しかったんだというのは、
こちら側の勝手な思いとしては変らないかも知れません。
ただそれが、一部誤解に基づくものだったことが、5年ぶりに分かりました。
杏果、ごめんよ。
でもやっぱり・・・泣くわ。
空が好きだったあなたへ
5人からの言葉のあと、杏果へ歌のプレゼントがありました。
「空が好きだったあなたへ」
あの中野サンプラザでの「あかりんに贈る歌」を彷彿とさせる、感動場面・・・
これに対して杏果は、さすがに涙を浮かべていました。
「私が抜けて、フォーメーションとか全部やり直さなきゃいけなくて、
いっぱい迷惑かけて大変な時に、こんな歌まで・・・」
「空が好きだったあなたへ」のプレゼントの後、花束に埋もれた杏果が、
「私も、10周年は一緒に迎えられると思っていました。」
夏菜子の言葉を受けてそういった語尾が、こみ上げてくる涙に埋もれました。
「でも、4人のこれからのために、こうするしかなかった」
「泣かない」ミッションに成功しつつあった杏果も、瞳を潤ませていました。
この意味は当時は分からなかったけど、今となっては痛いほど分かります。
モノノフならだれでも分かりますよね。今となれば。
憶測ですが、きっと、杏果は10周年ライブを区切りに卒業することを希望していたんでしょう。
事情を考えなければ、それは人情として認めてあげたい。
しかし運営サイドは、10周年に向けて様々なコラボ企画を準備していました。
映画くれよんしんちゃんをはじめ、バーミヤンや、あといろいろあり過ぎて忘れるくらい・・・
企業コラボ、CM出演している最中にメンバー脱退はダメージが大きすぎる。
大きな企画が進行する前に、どうしても新体制を構築する必要があった。
人情としては、10周年で送り出してあげたかったけれど、
プロモーションとしては、どうにも譲れなかった。
10周年を飛躍の年にするために。
だからこそ、発表から1週間という極端な短期間で卒業ライブを組み込む必要があった。
「ももいろクローバーZ 2018 OPENING ~新しい青空へ~」という題名まで付けて。
それでも、その困難な時期に、無理やりにでもファンに直接会う機会を設けてくれたのは、
川上さんを中心とするチームももクロだからできたことだと思います。
モノノフとしては、感謝するしかない。
引用過多ですが、本物の奇跡は、奇跡じゃない。
ファンも運営もメンバーも(もちろん杏果も含め)、
ひとりひとりが全て自分ができる最善を尽くしたからこそ導かれた未知の力だったと、
本当に思います。
内省する夏菜子と感応するれに。「今はまだ、ついて来いなんて言えないですけど・・・」「ついてこいやぁ~!」記憶の混乱とその修正。
杏果が退場し、ステージに残された4人。
スクリーンの杏果のシルエットも下ろされました。
あかりんの時とは違う、「残された4人のこれから」に向き合う時間。
そこに松崎しげる登場。10周年ライブの場所と日程が発表され、
4人で会場をいっぱいにすることができるのかと問いかけがありました。
我らがリーダー、ミスターももクロ、夏菜子。
どんなときにもモノノフの行く手を明るく照らしてくれた絶対的なリーダー、太陽の子。
その絶対的な女神の力強い言霊を、導きを、モノノフ達は疑うことなく待っていました。
この時の夏菜子のMCが、ツヨクツヨク心に残っています。
我らを導くべき太陽の巫女は、
「いまは、ついて来いみたいなカッコいいことは、言えないですけど・・・」
当時のビーノの記憶ではそういって、言い淀みました。
全ての力を使い切って霊力を失った、一個の人間がそこにいました。
誰もが期待する一言を言っておけば、簡単にその場は収まるはず。
「4人になってもみんなに笑顔を届けるように頑張るから、これからも応援よろしくお願いします!」
とかなんとか。
しかし夏菜子は、それを潔しとしなかった。
その場の勢いで軽々に言葉を発することを拒絶する、
真摯に内省する、誠実すぎる、むき出しのパーソナリティ。
しかもその場で見守る大勢の人々はみな、
その人がどうやってそんな人格を形成してきたのか、その経緯を知っている。
アイドルが虚像だなんて、誰が決めた??
リーダーという名のアイコン??
適当天然トンデモリーダー???
いやいや!
アイドルであることを最強の隠れ蓑にして、
普通は何万もの人の前でさらけ出すことなんてしない自分の内面をさらけ出す。
そこまでしなくても誰も非難したりしないのに、
その誠実な内省こそが、百田夏菜子の発する言葉の力の源泉。
現場にいたモノノフは、何とも言えない空気感に包まれました。
悲しみ・・・?
絶望・・・?
いや、こんな時こそ我らが支えてあげなければという、保護責任?
いろんな感情が混沌として、そこに渦巻いていました。
その時れにが、言い淀む夏菜子を制して、
「ついてこいやぁぁぁぁ~~~ッ!!!」
と絶叫しました。
したように、ビーノは記憶していました。
「うおおおおーーーーーーッッ!!!」
モノノフも絶叫しました。
れにちゃん。
なんという共感する力。瞬発力。そして優しさ。
きっと、夏菜子の内面の葛藤も、しっかりわかっての上でのこと。
頭ではなく、同じ感情を共有することで理解し、すぐさまみんなが求める行動を起こすことができる。
なんという・・・。
杏果が自分の感情を押し殺し、結果的に共感を拒んでいたことで宙ぶらりんになったモノノフの感情。
れにちゃんは、モノノフと一緒に泣き、モノノフのために叫んでくれた。
おかげで多くのモノノフの心が救われました。
以上が、当時のビーノの個人的な記憶でした。
人の記憶はあてにならないものですね。
特にビーノの記憶力は。
映像で確認したところ、
夏菜子の言葉はこうでした。
「今はついて来いみたいなカッコいいことは言えないですけど、
一緒に歩いてくれたら、うれしいと思います」
そしてれにちゃんが言ったのは、
「一緒に歩いてくださいね~!」
と、夏菜子の言葉を穏やかにフォローするものでした。
内容は近いですけれど、ニュアンスはかなり違いますね。
この記憶の混乱には理由がありまして。
退場前のラストのラストのトークで。もう一つ、類似のやり取りがあったのです。
夏菜子「ずっとついて来いとは言えません。途中参加でも・・・」
れに「いや、そんなことは言えねえ。ずっとついて来~い!!」
そして「ついて来いやぁ~~~っ!!」については、
5月23日の10周年記念ライブ桃響導夢で初披露され、ベストアルバム「桃も十、番茶も出花」に収録された新しいZ伝説で夏菜子が叫ぶ「ついて来いやぁ~っ!!」から来ているんだと思います。
余談ですがこの「桃も十、番茶も出花」の初回限定盤モノノフパックには、
このライブ「新しい青空へ」のBlu-rayディスクが付属します。
なので、アルバムは配信で聴いたけれどライブ映像は見ていないというモノノフの人は、
是非モノノフパックを入手してご覧いただくことをお勧めします。
初回限定盤でもモノノフパック以外のセットだと付属しないので要注意です。
その後の杏果へのかかわり。FCにも入ったしライブにも行った。今でも応援しているけれど、娘との絆は失われた。ももクロ杏果の「ソロコン」ではない、歌手・有安杏果の単独ライブ。
1年の活動停止期間を経て活動再開後初のライブは、
2019年春の大阪・東京での「有安杏果サクライブ 2019~Another story~」。
待ちに待った活動再開でしたが、このライブ、年齢制限があったので娘は参加できず。
杏果のライブに娘を置いて一人で行ってもしょうがないので断腸の思いで見送りました。
ファンクラブの規定に「チケット優先購入」が明記されているのに、
ファンクラブに入っているのに。
いざライブになったら申し込む権利すらないってどういうことでしょうね。
・・・とがっかりしたり憤慨したりして、
次のためにファンクラブの名義を娘から自分に変えたりしました。
正確にいうと娘が有料の月額会員、自分は無料のメール会員になっていたのを、逆にしました。
と言っても、この時点で娘はスマホを持っていなかったので自分の複数アドレスなんですけどね。
(16歳未満だったかな?な場合は親のスマホでもOKなのはファンクラブに確認済み)
そして迎えた夏、Pop Step Zepp ツアー東京公演、@Zepp Tokyo。2019年7月23日。
「有安杏果」のライブに初めて参加しました。
この日はお台場まで家族4人で来ましたが、ライブは年齢制限があったので下のボウズと妻は遊んだ後、帰宅。ライブは娘と2人で参加しました。
当時娘は小学校4年生。腕を骨折していました。
この年、大好きだった学童の先生が異動してしまって、
新しく来た先生との折り合いとか、友達との関係とか、
いろいろな面で辛い思いをしている時期でした。
思春期の入り口に差し掛かっていたんでしょうね。
素直だった娘が、言うことを聞かなくなりました。
父ちゃんと一緒にお風呂に入り、髪の毛を洗っていたのも、
父ちゃんの隣で引っ付いて寝ていたのもこの年の初めまででした。
もちろん、最愛の娘が成長とともに父親から距離を置き始めるのは、分かっていたことでした。
おそらく、そのリミットは小学校4,5年生。
いつかは終わりゆく、それが運命(さだめ)だと聞いていたのです。
盛者必衰。
だからこそ。
父ちゃんはそれを見越して、娘と一緒に夢中になれるものが欲しかったんです。
最愛の娘との関係をつなぎとめる、絆が。
小さい頃は一緒に釣りに行ってくれました。
確実に魚が釣れる宮城アングラーズヴィレッジとか、イワナセンター
・・・だけじゃなく、
ほぼほぼボウズ確定のジャーキング練習にだって、喜んで一緒に来てくれました。
地元河川でも、
富士五湖の河口湖や西湖でも、
むしろ、娘の方から「練習行こうよ」と誘ってくれるくらいだったのです。
幸せな時間でしたが、女の子が大きくなっても父ちゃんと一緒に釣りに夢中になってくれると素朴に信じ込むほど、ビーノは純粋ポジティブ思考の人間ではありません。
だからこそ、ももクロと杏果に期待していたのです。
成長とともに娘の気持ちが離れていく時に、
「父ちゃん大好き」ではなくなったとしても。
一緒に夢中になれる大好きな何かがあれば、
思春期も反抗期も厨二病期も乗り越えることができる。
それが、父ちゃんが娘と一緒にももクロに熱中する不純な動機の一つだったのです。
Zeppに着くと
もう誰も、緑のTシャツなんか着ていません。
でも、緑のリュックをしょってる人はチラホラいるのが面白いですね。
分かる気がする。
ももクロの杏果とは全然違う音楽性とMCを含むパフォーマンス。
ソロになって関西弁で話すようになりましたね。
「あの日」に拭い去れなかった違和感、笑顔の仮面。
そんなものはどこにもなかった。
そこにあったのは、音楽好きな有安杏果という個人の、
ただただ純粋で率直な自己表現。
そしてドームやアリーナに比べれば小さなライブハウスでの、
ファン、観客との顔の見える双方向のコミュニケーション。
もう、大丈夫だ。
これがやりたかったんだよね。
「ゴリラパンチ」のメイキング映像で、
キングレコードのプロデューサー宮本純之介氏のディレクションに対して、
言葉には出さないけれど明らかに不満そうな杏果と、それを分かっていて流す宮本。
あれを見た時に感じた違和感は、結局こういうことだったのかと。
最初のソロコン横アリのVol.0で、「ゴリラパンチ」で大盛り上がりのあとのMCで、
「結局これが一番盛り上がるのか。悔しいなぁ」
と。つぶやいた杏果。
納得いかないまま演じていたんだね。
ビーノは最初、脱退の話を聞いた後、
「ソロになってもいいから、スターダスト(事務所)とキングレコードには残ってほしい」
と思いました。
そうすればアイドルとして無理にバラエティに出たりせずに、
杏果のやりたい音楽を追求しつつ、
これまでの人脈を生かして大手プロの手に守られながらプロモーションを受けることができる。
結果として、自分のやりたい音楽を、より多くのファンに届けることができるじゃないか。
若いから、アーティストだから、
組織の力とかこれまでのしがらみとかから抜け出したいのかもしれないけれど、
ファンのことを考えれば、事務所とレコード会社に所属するのは必要な税金。
そうすればいずれももクロとの共演ということもあり得る。
そう、ファンのエゴです。
このライブを見たら、もう何も言えなくなりました。
のびのびと、思い通りに演じていて。
杏果、こんなにもあったかいライブをするんだなぁ、と。
ももクロのライブとも、ももクロ時代のソロコンの時ともちがう、
地に足のついた、ひとりの女性歌手としての、アットホームなライブ。
杏果はもう、ももクロに戻ることは無いんだということがはっきりわかりました。
寂しいけれど仕方ない。
4人になったももクロはもちろん、ソロの有安杏果も、これまで通り応援していくからね。
2018年2月に、とあるモノノフ(娘がモモノフ)がFacebookに上げた写真。
「やっとみりんがなくなった」
・・・しかし、それに対する友人の鋭いコメント。
「旨そうですね。でも次のみりんが・・・まだまだぶり返しそうですね😅」
いやぁ、日本人のメンタタリティーは結局、演歌なんですよ。
「みりんが~つのる~だけぇ~♪」
ジョージ~!!
コロナ禍発生。アーティスト受難の時代、娘は思春期に突入。
そして2020年。世界はコロナ禍一色になりました。
時に、娘は小学校4年生の3学期から5年生にかけて。
ちょうど、思春期に差し掛かって親から距離を置き始める時期です。
先に母親との関係が悪くなりました。
父ちゃんの言うことも、徐々に聞かなくなってきました。
それが自然なこと。
そんな時に頼りにすべき共通の推しであるももクロや杏果は、
いやすべてのエンターテイメントが活動休止や自粛を余儀なくされました。
杏果のサクライブ2020。
ビーノと娘もチケット当選していました。
まだコロナの正体がはっきりわからず、混乱していた時期。
医者の奥さんになった杏果が、この時期にライブを強行するという選択肢はあり得ません。
チケットは希望者は払い戻し可能となりましたが、強制ではなかった。
ビーノは払い戻しませんでした。
すぐに代替公演ができるからとか、そんな期待からではありません。
コロナの収束には2年はかかると思っていましたので。実際はそれ以上でしたが。
立ち上げたばかりの杏果の個人事務所には、経営体力があるはずがない。
大手事務所と違って余裕資金もなければ、実績もないから融資も難しいはず。
チケットを払い戻すのはキツいはずなんです。
でも、杏果は払い戻しを選んだ。
ファンのために。
誰よりもライブを待ち望んでいたであろう杏果が。
ビーノができることと言ったら、
杏果の事務所の収入になるように過去のライブグッズを買って、
それをSNSで発信することぐらいでした。
どれぐらい経ったか・・・杏果がライブを再開できるようになったとき。
医療従事者であるビーノとその家族である娘は、不要不急の外出自粛が続いていました。
もちろん、電車に乗ったり、都内に行ったり、実家の年老いた親に孫の顔を見せに行ったり、
まして、ライブに参加すなんてなんてできませんでした。
ライブ実施という収入源が再開されたのを確認して、そっと払い戻しを申請しました。
テレビでは毎日新規感染者数を重傷者数、死亡者数が報じられ、過度な自主を求めるマスコミ風潮と、過剰反応した人々の感染者差別、医療従事者差別の話が聞こえていた頃。
そして、ライブという魔法の切れた娘の関心は徐々に杏果から離れてゆき、
鬼滅やYOASOBIや髭男あたりまでは父ちゃんも共有可能でしたが、
ボカロとかイラストとか、だんだんと父ちゃんが知らないものに移っていきました。
杏果をしのぐ歌声。パフォーマンスは5人時代をはるかに超えた。
話をその後のももクロに戻しましょう。
ご存じのように、4人になったももクロはその後大きく成長を遂げました。
最初は安定しなかったパフォーマンスも、気が付くと5人時代を上回り、
いまでははるかに凌駕するところまできました。
歌の部分に関してはメンバーそれぞれ成長しましたが、
特にれにちゃんの進化がすさまじく、
思わず聞き惚れるようになりました。
杏果といえば「ももクロで一番歌が上手い人」という定説がありましたが、
今ではれにちゃんがその称号にふさわしい、
当時の杏果よりはるか上のレベルに達したと思います。
(杏果は杏果で進化しているとは思いますが)
夏菜子も必殺の落ちサビだけでなく、
不安定さが払拭されて安心して聴けるようになったし、
あーりんしおりんも4人で最初のももクリでの「白い風」の絶唱は苦しそうで、
「がんばってる」ことに対しての感動だったのが、
最近ではちゃんとプロの歌手の歌に対しての感動になったので、全然違うと思います。
さらに、4人になってからリリースしてきた数々の楽曲。
4人で最初の曲になった「笑一笑」。
「春一」には欠かせない名曲になりましたね。
杏果が富士見市の親善大使を務めた縁で始まった春の一大事自治体コラボシリーズをはじめ、
年末のももいろ歌合戦。
コロナ禍で直接会えない、コールができない期間を経て深まったモノノフ達との絆。
パフォ-マンスの面でも、ムーブメントとしても、
完全に5人時代のベストを超えたといって良いと思うのです。
失ったのは、五色のサイリウムに包まれた完全な世界。
4人のももクロのパフォーマンスには、十分すぎるくらい満足しています。
でも?だからこそ?
どうしても埋められない隙間を感じることがあるのです。
では、5年経って徐々に傷が癒えた今でも、
完全には消し去れない心の隙間の正体はいったい何なのか。
ごくごく個人的な考察です。
今年、2023年に入って、何の企画の時だったか。
あーりんがぶっちゃけていましたね。
「うちは寒色いないんで。いなくなっちゃったんですよ」
と。
さすがです。
運営が言えないこと、モノノフが言えないことを、
「もう破っちゃったもんね~」とばかりあっさりと言ってのける。
下々のモノノフ達に、良いんだよ、もうタブーなんてないんだよとお触れを出すかのように。
だからこの際、シモジモのモノノフの底辺である自分からもはっきり言ってしまいましょう。
失ったものは、5色のサイリウムに包まれた、幸福な時間。
緑、ピンク、赤、黄色、紫。
完全なバランスだったんです。
「ゴリラパンチ」は、正直、今のあーりんバージョンの方が良い。圧倒的に。
Z伝説は、今後新バージョンしか歌われなくても、
常に新旧のバージョンが2重写しになるように巧妙に設計されているし。
しかし「モノクロデッサン」だけは、5人バージョンが良いと思います。
「GOUNN」で仏教的世界観を取り入れたように、5という数字は完全を表します。
モモクリ「完全無欠のエレクトリックワンダーランド」で、その究極形が完成した。
宇宙の中心には5色のももクロメンバー。
5人を優しく包む純白のスノードーム。
純白のスノードームを包む5色のサイリウムの海とモノノフ達。
モノノフ達を包み込むさいたまスーパーアリーナという会場。
その外はクリスマスのイルミネーションに輝く世界。
曼荼羅のような仏教的世界観がキリスト教世界の一大イベントであるクリスマスと見事に融合していました。
あの世界に一体化する幸福感は、現場で体験した者でないと分かりません。
へんな宗教にハマる人の気持ちがちょっと分かるくらいです。
もう、あんな完璧で幸福な宇宙に抱かれることは、二度とないんだ。
それが、失ったものの本質ではないでしょうか。
家族4人に推しがいる幸福な時間。
もう一つ、壮大な宇宙観に対応する小さな宇宙、つまりウチの話。
我が家は一家でモノノフです。
ビーノ:夏菜子、赤。
妻:れに、紫。
ボウズ:あーりん、ピンク。
娘:杏果、緑。
全てかぶらずに個々の推しがありました。
箱推しという文化もあります。
メンバーの誰かに偏らずに全員を応援するファン。
グッズは黒。
でも、個人的には箱推しってあんまり楽しいと思わないんですよ。
もちろん箱推し文化を否定するつもりはないですよ。
メンバー全員大好きなのは当然だし。みんなを応援するの、もちろんですし。
でも、推しを一人決めてそのカラーを身に着けることで、
モノノフとしてそのSHOWの一部になれるじゃないですか。
だからむしろ箱推しなら黒よりも、ひとりで全色身に着けるのも全然アリだと思うんですよね。
そして家族でモノノフであれば、尚更なんです。
一家で色とりどりの推しカラーを見に着けて参戦する楽しさといったら。
しかもビーノ家は全員推しが違ったのです。
普段着では恥ずかしくてやらない家族コーデができるじゃないですか。
ももガチャという文化もあります。
ライブ入場前に恒例のガチャガチャで、
缶バッジやピンバッジやキーホルダーやその他チープでしょうもないグッズが出てくるんですが、
これで誰の推しグッズが出るかとか、みんなでガチャして交換したり、
入場前の見知らぬモノノフ同士で交換したり。
超楽しいんだけど~♪
推し事文化というものもあります。
モノノフ各自が推しメンのグッズを勝手に製作し、ライブ会場周辺などで交換や配布するというもの。
お金取ったら肖像権侵害で訴えられるけれど、無償配布前提で黙認されています。
推し事にしろガチャにしろ、子供が推し色着ていると、
わざわざ「これどうぞ~」って声かけてくれる心優しいモノノフさんが少なくないのです。
娘が緑という推し色を失い、箱推しになったことで、
そういった家族や見知らぬモノノフさんとの交流の楽しみも半減してしまいました。
逆にいうと、家族みんなに推しメンがいて推し色があって、
みんながそろってももクロに熱中していたあの数年間。
同じものを見てみんなで笑顔になれたあの時は、
わが家族史の中でかけがえのない幸せな時間だったんだなぁと。
失って初めてその大切さを知るというけれど、
完全に失ってしまう前に知ることができて良かったと思います。
ももクロの目標は、「笑顔の天下を取ること」。
モノノフでない人がこれだけ読んだら意味不明ですが、
こればかりはここで説明しても伝わりません。
われらがカリスマリーダー夏菜子の口から聴かなければ意味がないので、
もしもご存じない方で興味がある方がいたら、
または最近参入されて話は聴いてるけど実際に映像で見たことがないモノノフさんは、
是非とも国立ライブを通しでご覧下さい。
新品だと¥18000とかしますが、中古ならバカみたいな安値で手に入りますよ。
まとめ。最新のももクロが最高のももクロ。そして未練も含めてももクロ愛。感謝を込めてこれからも推し続けます。
「最新のももクロが最高のももクロである」
これもアップルのパクリですが、その通りだと思います。
結婚して30歳になってさらに輝きを増すれにちゃんが象徴的ですね。
決して杏果への恨みつらみとか、運営批判とか、
あの頃のももクロの方が良かったとか、
そういうことが言いたいわけじゃないんです。
ただ、家族全員で一緒になって5人のももクロに熱中して、幸せだった日々と、
突然それを失った悲しみを、きちんとアウトプットしておきたかった。
そしてそれでも変わらずももクロを推し続けていることの再確認につながればと思ったのです。
たぶん。
幼かった娘と生まれて間もない坊主を育てながら、
どこまでも成長し続けるももクロのストーリーに没入した日々。
コロナ禍で親として医療従事者として、
子供のために患者さんのために自分がベストと思うかかわりができない葛藤と、
ライブができないももクロ、そして杏果のことを思う日々と、
信頼していた人たちが陰謀論にハマり、
医療従事者として慣れ合うことができずに自ら離れていく中で感じた疎外感。
いろいろなことが人生とリンクしました。
人生、そろそろ下り坂に差し掛かるけれど、まだまだ終わりじゃない。
ももクロだって、女性アイドルとしては「普通は」ピークを過ぎる年齢だけれど、
益々魅力を増しているじゃないか。
大丈夫、大丈夫だよ。
いつもももクロの歌が支えてくれています。
感謝しています。
ありがとう、ももクロ。
ありがとう、杏果。
ありがとう、一緒にももクロに夢中になってくれた家族たち。
余談ですが、中学生になった娘は昨年夏の西武ドーム夏バカでコロナ前のももクリ以来のライブに復帰し、しおりん推しになりました。
きれいな大人の女性としてのあこがれと、
家族でのバランスにも娘なりに気を使ってのことだと思います。
ちなみに身長も148cmの杏果を優に超え、160cmのしおりんも抜き、165cmになりました。
以前のように熱中はしていないけれど、ももクロに興味がなくなったわけではないようです。
あ、父ちゃんはたぶん、一人になっても一生推し続けますけどね。
娘が小さい頃、寝る前によく言ってたんです。
毎晩のようにママにぼろくそに怒られて泣きながら布団に入る娘の頭を撫でながら。
「大好きだよ。愛してるよ。ずーっとずーっと大好きだよ。
お前が大きくなって、大人になって、
父ちゃんに大好きだよって言われるのが恥ずかしくなって嫌がるようになったら、
父ちゃん言わなくなるかも知れないけど、
言わないだけでずーっとずーっと大好きなのは変わらないからね。
たとえばお前が結婚してお母さんになっておばさんになっても、
ずーっとずーっと大好きだからね。
お前がおばあさんになった頃には父ちゃんいないかもしれないけれど、
それでもずーっとずーっと大好きだからね。」
ビーノのスマホの待ち受けは、
娘5歳頃に一緒に宮城アングラーズヴィレッジで一緒に釣りした写真のまま、いまだ変わらずです。
まあ、そうゆうことで~。
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