人生、出会いがあれば別れもあります。
共に過ごした時が長ければ長いだけ、
濃密であればあるだけ別れの時は胸に過ぎるものがあります。
13年間を共に過ごした愛車、4代目ステップワゴンRK・ヒダマリアイボリーに餞の言葉を綴ります。
ついに納車。このタイミングか・・・
かねて契約していた新車、スズキ・ランディの納車が決まりました。
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コロナ禍に端を発するサプライチェーンの混乱と半導体不足等による車の納期問題により、
契約時の納期目安がなんと1年半。
前回車検の直後から車選びを始めたにも関わらず、
結局次の車検も通さずには済ませられませんでした。
納期待ち車検対策。中古スタッドレスタイヤを買って車検を通す話。
そして車検後2か月少々で、納車の連絡が。
車検も通しちゃったし、中古とはいえスタッドレスも買っちゃったし、
あちこちぶつけてボロボロではあるけれど車そのものはまだまだ走れるし、
かと言って下取り額はつかないし、車両保険外しちゃったし、
正直次の車検まであと1年半ぐらい乗ってもいいぐらいのタイミングでした。
しかし、今回断ったら、次の車検までに順番が来るか分からないから、
OKするしかないじゃないですか…。
そうなってくると、ステップワゴンとの別れが近づいているということでもあるのです。
愛車ステップワゴンとの思い出
思えば、ステップワゴン購入のきっかけは何だったかというと・・・
赤ちゃんだった上の娘が2歳になり、大きくなってきたものの、
出かけた先で眠ってしまうことも多く、抱えて車に乗せようとすると、
それまで乗っていた初代フィットでは頭をぶつけてしまうこともあり、
父ちゃんは思ったのです。
「ああ、スライドドアのついた車が欲しい・・・」
当初第一候補は「ザ・ニッポンのファミリーカー」セレナだったものの、
当時のセレナには白以外明るいボディカラーが無く、
2歳の女の子を育てる父ちゃんは、イマイチ心ときめかず。
一方で
「アオゾラブルー」
「ディープボルドー」
「ヒダマリアイボリー」
という楽しそうなカラー展開を持つステップワゴンに心を鷲づかみにされたのでした。
たかが色、されど色。日々の生活を彩る大切な要素じゃないですか。
(当時はまだモノノフではありませんでしたが…)
(ワードプレスに黄色のフォントが無かった・・・)
そして運転席に座った時の視界の良さとわくわく感が、
当時のセレナ・ノアと比較しても頭一つ上回っていたのが決め手になりました。
購入価格はたしか、諸々込みで265万円ぐらいだったと思います。いや、275だったかな?
ステップワゴンの良かったところ
愛車ステップワゴンRKの良かったところはいろいろありましたが、いくつか挙げてみると・・・
① 視界が良い
運転席に座った時のワクワク感が、当時の3大ミニバンの中でもずば抜けて良かったです。
前方視界の良さ、若干低めで落ち着くアイポイント、
3列目シートを床下に収納する方式のため畳んだシートが一切後方視界の邪魔にならない点も、
基本3列目を畳んで荷室として使うビーノにとっては高評価でした。
あと地味ですが、ドアミラーの形がスクエアで見やすいのも良かったです。
今の車ってどれもこれも、空力のためなのか見栄え重視なのか、
とんがった変形が多いじゃないですか。
あれ、後方の感覚がつかみづらいんですよ。
なんてこと言う人は空間把握のセンスがないビーノぐらいかもしれませんが・・・。
② 荷室がフラット
3列目シートを床下に収納する方式のため、荷室が完全フラットになる上に、
床上の空間についても畳んだシートが一切荷室の邪魔をすることがありません。
そのためフロボという大物を積むことの多いビーノには非常に高ポイントでした。
むしろ、この荷室が無ければフロボライフを始めることもなかったかもしれません。
③ 運転しやすい
ステップワゴンはとにかく運転しやすい車でした。
視界が良いのは最初に言いましたが、
視界のほかにもいろいろなものがバランス良く配置されていて、
とにかく使い勝手がいいのです。
まず、車内を広くするために短いボンネットでありながら、
運転者の顔からフロントガラスまでの奥行きが大きくとってあり、圧迫感を感じさせません。
そしてインパネ周りの表示部分は遠くに、操作系は手元の届きやすい位置にまとめて配置され、
視線も手元も最小限の自然な動きで情報確認と操作ができるので、とにかく疲れません。
シフトレバーもインパネの絶妙な高さにあって、常に手を載せていても疲れない、
しかしバックするときなどは自然と視界にも入る絶妙な位置にあるのが絶妙でした。
これなら前進と後退を間違えて我が子を轢いてしまう…なんていう、
平和な日本で考え得るかなり上位の悲劇を、
人知れず未然に回避できたことがきっと何件もあるはずです。間違いなく。
時計も大きくて見やすかったし、
ハザードもエアコンスイッチもブラインドでも触りやすかったですね。
また、グレード別装備だった記憶がありますが、何気に気に入っていた装備が、
「アクティブコーナリングヘッドライト」
というもの。
これは何かというと、夜間ライトONの状態でハンドルを切ると、
ヘッドライトの横に付いた補助灯が点灯し、
これから曲がっていく斜め前方を照らしてくれるという、
単純だけど痒い所に手が届く装備です。
これが、冬場の日が短い時期に子供たちのお迎えに行く時、
学童の横の狭いクネクネ道でで他の子供や保護者が歩いていないか確認するのに、
すごく安心感がプラスされるのですよ。
ホントこういう、比較的ローテクだけれど人の心が通った便利な装備は、
是非是非他メーカーも真似して欲しいですね。
・・・特許とか実用新案とかだったかな?
④ 痒いところに手が届く・使い勝手のいい収納スペース
収納スペースも使い勝手良好でした。
フロントのドアポケットはシンプルながら深さがあり、
フロントガラスを拭くマイクロファイバークロスやホコリ取りのハンディワイパー、
冬場は解氷スプレーとかを余裕で収納可能でした。
グローブボックスは上段に車検証入れを入れてしまえば、
下段を大容量のフリーBOXとして使えるので、
ビーノ家では各種ポイントカードや脱出用ハンマー、
お出かけ先で飲み物をシェアするための紙(プラ)コップやストロー、
のど飴等々いろいろ入れてました。
ただし車検のたびに
「車検証はどちらでしょうか?」
ってホンダのサービススタッフから訊かれたので、
公式の置き場所じゃないんでしょうか?
シフトレバーの下にも小さなポケットがあって運転中でも届くので、
眠気覚ましのガムやミンティアとか、スマホ充電用のケーブルとかも入れてました。
運転席側の小さなポケットにはこれも眠気覚まし用のアリナミンVを、
飲む安全装備として常備してました。
そして便利だったのがドリンクホルダー。
シフトレバーの下、運転席と助手席の間に横並びで2個置けるのですが、
これが良いんですよ。
横並びなので見なくても間違えずに取れるし、
ペットボトルの蓋置き場があるのが何気に便利なのです。
さらに助手席専用ドリンクホルダーはもう一つダッシュボード左端にあるので、
シフトレバー前の1つは運転席・助手席共用で
「じゃがりこ用」
にできたのです。
ここにじゃがりこが置けると、助手席の妻や子供とのシェアにも、
1人の時の眠気覚ましにも、とっても役立つのです。
・・・ね?いいでしょ??
写真、撮ってあるはずなんだけど見つからないなぁ…。
⑤ 歩ける車内
運転席と助手席の間は何もないフラットな床になっており、つまりウォークスルーでした。
そりゃあ、5ナンバーですからそこまで広くはないですが、
保育園児や小学校低学年の子供が歩いて通るぐらいには十分です。
保育園や学童の送迎時には子供たちは必ずスライドドアを開けて2列目から乗り込み、
ランドセルなど荷物を置き、車内を歩いて助手席に座っていました。
大きくなった現在でもボウズはウォークスルーしています。
これも写真あったはずなんだけど・・・。
ステップワゴンの良くなかったところ
そんな愛車ステップワゴンにも、もちろん良くなかったところもありました。
① 燃費がイマイチ
当初はそこまで悪くはなくて、11〜12km/Lぐらいは走っていたと思うのですが、
サービスキャンペーンでピストンリングの追加?とやらをやって以来、
エンジンの摩擦抵抗が増えたせいか明らかに低下してしまい、
8km/L台とか、ひどい状況になってしまいました。
エンジンのフィーリングもホンダらしい滑らかさが影を潜め、
・引っ掛かりを感じる、
・吹け上りが悪いから踏み込んでしまう、
・燃費がさらに悪くなる
・・・という悪循環になってしまいました。
それでも徐々にアタリがついてきたのか、
ホンダのサービスパッケージをやめてお気に入りのオイル(カストロール・マグナテック)に変えたり、
ワコーズのフューエルワンやAZの類似品ケミカルを入れたりしたせいか、
ここ最近はかつての滑らかさを取り戻し、燃費も10km/Lぐらいに戻ってきて復調の兆しが感じられていました。
エアコン使ってない時限定ですけどね。
② エアロが外れる
これは本当に悩まされました。
ミニバン特有の長いホイールベースの、横というか下というか、
ドアの下側を覆うカバーというかエアロというのか・・・樹脂製の長いパーツ。
「サイドシルガーニッシュ」とか言うらしいのですが。
これが、外れちゃうんですよ。
「外れちゃった」ではありません。「外れちゃう」と現在形でいうからには、
1回限定の単発のエピソードではないことを示唆してます。
そう、5~6回は外れています。
こんなに外れているのはビーノだけかもしれませんが・・・。
両サイドやっちゃってますね。
まあそれだけ過酷なところに入っていっるっていうのがあるんですけど。
もはやミニバンの枠を超えてますね。
ハズレ癖がついてしまったのか、
しまいには何にもしてないのにいつの間にか外れるようになってしまって、
ホンダカーズ埼玉さんには何度無料で直していただいたかわかりません。
一度は有償で交換してますが…。
クリスティーナの世界…。
想い出のアルバム。
ステップワゴンと過ごした13年。
毎日の保育園や学童の送り迎えや買い物をはじめ、釣りや旅行などいろんなところに行きました。
最寄り駅まで徒歩30分の田舎なので、どこへ行くのも車と一緒。
家族旅行もほとんど車でした。
なんかその割には、一緒に撮った写真って…
だいたい雪まみれなんですけど。
別れを惜しんで
中学生の娘が、最後にステップワゴンに乗りたいと言ってきました。
物心つく前の2歳から乗っているので、思い入れもいっぱいです。
前日夕方、坊主の学童のお迎えにも同乗して、記念撮影。
まだ名残惜しそうにしているので、
朝、少し早く起きて身支度が済んでいたら投稿前にひと回りしてくるぐらいはできるよと言ったら、
ちゃんと起きて身支度しました。
居眠りせずに朝食も食べて。
娘「ひと回りってどこに行くか決まってる?
もし時間があるなら、保育園の方行きたいんだけど、いけるかな?」
ビ「もちろん、そのつもりだよ」
やっぱり、娘はビーノと感性が近いところがあるんですよ。
妻には理解されませんが。
小さい頃からビーノが毎日絵本を読み聞かせて、釣りやももクロに連れて行って育てましたからね。
毎晩ママに怒られたあといい子いい子して寝かせつけて…。
ふたりでステップワゴンでいろんなところにお出かけしたなぁ。
初めてもももクロ現場参戦の灼熱のエコパも、宿をとった焼津まではステップワゴンで行ったっけ。
夏ライブで死なないために!最低限押さえておきたい参戦の心得と熱中症対策グッズ。
そんなわけで、娘と保育園・学童の前を巡ってきました。
妻とボウズを交えて家族で記念撮影。
これで、本当のお別れです。
車選びの悔恨。本当に乗り換えは必要だったのか?
乗り慣れて想い出がいっぱいのステップワゴンとお別れして、
ついに新車に乗り換える訳ですが。
ふと疑問が頭によぎるのです。
果たして、本当に乗り換える必要があったのか?と。
確かに、今のステップワゴンは13年以上乗って、あちこち傷だらけでボロボロではあります。
しかし、走る、曲がる、止まるといった車の基本的な機能には何ら支障はありません。
ただ燃費は悪いですが、古くなって悪くなった訳ではなく、ピストンリング交換以来ずっとです。
13年以上経過した車は税金が高くなるというクソ税制がありますが、
差額は年間1万2千円程度であり、安くはないですが新車に乗り換えることと比べれば微々たるコストです。
左のミラーがぶっ壊れていて電動で格納できず角度がズレてしまいますが、
テープで貼れば何とかなります。
ナビオーディオのアンプがおかしいのか音量が勝手に下がったり片側が聴こえなくなったりするのがかなりのストレスですが、
何ならナビだけ買い換えれば済む話です。
夏場を中心にバックカメラが映らなくなり、車庫入れの下手なビーノと妻は困ってはいますが、
これもバックカメラだけ換えればいいことです。
フロボ下ろし場のぬかるみが怖くて四駆が欲しかったのですが、
そもそも近頃は管釣り中心であんまりフロボ出せてません。
実家の父と母の体調が悪く頻繁に実家まで往復しなくてはならなくなり、
ストレスを抱えながらの行き帰りの運転が負担で、追突事故防止のために運転支援付きの車が欲しくなったのですが、
良くも悪くももう慣れちゃいました。
実家のついでに朝霞東大90分授業。短時間でも釣りに行くことの大切さを学んだ日。2023.5.8@朝霞ガーデン→父と面会→実家
タイヤも夏冬共にすり減って車検を通す前に買い替えないといけないけれど両方買い替えるとなると十数万飛んでいってしまうので車検前に乗り換えたかったんですが、
結局車検が先に来ちゃって中古のスタッドレス買っちゃったのでこの理由も時効。
納期待ち車検対策。中古スタッドレスタイヤを買って車検を通す話。
数年前にエンジンスターターがイカれて交換した時に、
次にオルタネーターやエアコンが壊れたらかなりの出費が予想されるのでその前に買い替えたほうがいいと勧められましたが、それは確かにヤバそうですね。
車が壊れてからの買い替えじゃぁ、納車待ちの長い昨今は新車は買えないですし車がないと中古車見に行くのも大変ですからね。
結局、買い替えを急ぐ理由はそれぐらい。400万の大金を注ぎ込む理由としては弱すぎる。
13年連れ添った相棒を手放し、新しい車とはゼロから仲良くなっていかなくちゃいけない。
いずれ慣れるとは思いますが、自分の責任で別れた元カノの面影をいつまでも追いかけているような、
演歌メンタルになってます。
年末が近いせいかな?
ねじれた純情・絡み合う思惑!マグネットリリーサーくっついちゃう問題の対策と課題。
ともあれ、新しい車が気に入っていない訳では決してないんです。
これから少しずつ距離を詰めて行って、時間をかけて仲良くなっていきたいし、
ライフステージの変化で乗り換える必要性も当分無いと思うので、
壊れない限り15年は乗り続けるつもりです。
ただ、今は長年連れ添った相棒との別れを惜しみ、どっぷり浸って出し切りたかったのです。
すっかりメジャーになってしまいましたが、
当初は超後ろ向きのラブソングばかり歌っていたbacknumberのように。
傷つくのも恐れずにただ走り続けていた日々(物理的に)。
さらば、我が家の子育て黄金時代。
「最後の雨」で知られるボーカリスト中西保志の歌にあった、こんなフレーズを思い出しました。
「君よりも 君の愛に 抱かれてたあの日々を 失くして初めて輝きが見えるよ…」
そういえば中高生の時に大好きだった爆風スランプの曲に、愛車との別れの歌がありました。
Runnerのカップリングでしたね。
まとめに、最初の思いつきでは、布袋さんの「さらば青春の光」と
ももクロの「サラバ、愛しき悲しみたちよ」をうまいことつなげて、
何かうまいこと言おうと思ってたのですが…
うまいこと思いつかないので、
これにてサラバ。
うまい棒でも貼っておこうかな。
いや、この流れだと・・・
やっぱサラダでしょ。
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