結論。釣り車兼ファミリーカーで視界と居住性にこだわるなら、SUVではフォレスターしかない。
例によって長くなるので結論から言います。
フォレスター、視界、良いです。
積載能力、高いです。
後席の居住性も、高いです。
悪路にも、もちろん強いです。
買うかもしれません。
ていうか、SUVなら、コレです。
SUVなら・・・。
フォレスターのメリット・デメリット
フォレスターの長所
まず、運転視界が良い。
ステップワゴンから乗り換えても圧迫感がない、稀有なSUVです。
次に、後席の視界も良い。
その次に、積載能力が高い。荷室は広い、フラット、使い勝手良い。
さらに、悪路走破性、言うことなし。
そして、価格もそこそこ。そんなには高くないです。
これまでビーノが散々こだわってきたポイントに、シンプルに答えてくれる、
こんな車が他にあっただろうか?いやない。反語。
フォレスターのデメリット
とはいえ、デメリットもあります。
- 燃費はイマイチ。
- ハイブリッドシステムは、一世代前のマイルドハイブリッド。
- デザインがマイナーチェンジごとに微妙になる(個人的な価値観)。
- そろそろモデルチェンジ?
そんなところでしょうか。
では、試乗を含め、具体的に見ていきましょう。
語るぞ~
埼玉スバル川越店。素敵なお店です!
今回訪れたのは埼玉スバル川越店さんです。
初めてお邪魔しましたが、小江戸川越の蔵造りの街並みをイメージした瓦葺きの外観に、離れのショールームはディーラーらしからぬウッディーな内装のおしゃれな空間。
そして展示車両は往年のインプレッサWRX。たぶん20年位前の。
・・・売り物じゃないやつ。
なんか、スバルらしい。😅
ビーノは今でこそホンダ車に乗っていますが、
最初の愛車はスバルのヴィヴィオという、軽の、四駆のスーパーチャージャーモデルでした。
ボクサーエンジンでこそありませんでしたが、大好きな車だったので、
スバルには親近感があるのです。
なお、写真掲載とお店の名前を出すことについては、
「是非使って下さい。宣伝して下さればありがたいです」
と、快く快諾の許可をご了承いただいています。ありがとうございます。
フォレスターはこんな車
フォレスターは、スバルが誇る主力のミドルサイズSUVです。
元はといえばインプレッサベースの派生車種で、オーバーフェンダーと大型タイヤを装着し、スバル得意の4WDシステムを生かした文字通りのクロスオーバーSUVでした。
初代のモデルはお世辞にもカッコいいとは言えませんでしたね。
それが今や、各社のミドル級SUVの中でも、
確かな悪路走破性と機能美あふれる無駄のないスタイリングで、王道的存在。
スバルの看板車種として君臨するまでになりました。
パワートレーンは2.0Lの4気筒水平対向エンジンにシングルモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」と、1.8Lの直噴ガソリンターボエンジンの2つ。
どちらもスバル自慢の水平対向エンジン「ボクサーエンジン」を搭載し、
駆動系を車体のセンターにレイアウトした左右対称の「シンメトリカルAWD」を売りにしています。
生粋のスバリストの間では1.8Lガソリンターボの「SPORT」というグレードの評価が高いようですが、
ビーノのチョイスはe-BOXERの方です。
これについては後で詳述します。
そして大事なことですが、
今流行りの「クーペタイプ」の流麗なボディ
ではなく、
ボディ後端までルーフを水平近くに保ったスクエアなボディ。
ビーノ的な言い方をすると「絶壁タイプ」です。
今時のSUVの中では、ルーフも高い。
そのため窓の面積が広く、特に後席のグラスエリアが広いのです。
これが、今時の平べったいSUVとは比べ物にならない視界の良さにつながっているのです。
荷室。積載性能も文句なし。
荷室は広くてフラット、開口部もスクエア。テールゲート側から後席を倒せるのが◎。
荷室の広さ、積載のしやすさ、文句無し、満点💯です。以下、具体的に。
荷室 | フォレスター (X-BREAK) | カローラクロス (E-Four) | ステップワゴン (RK) |
荷室長(後席有り時) | 880 | 650 | 1100 |
(後席倒した時) | 1630-2010 | 1500-1620 | 1640 |
荷室幅(最大) | 1580 | 1365 | 1250 |
(タイヤハウス間) | 1100 | 950 | 980 |
段差(後端) | 無 | 180 | 無 |
(後席下端) | 無 | 180 | 無 |
荷室高さ | 880 | 800 | 525 |
開口幅 | 1230 | 1040 | 1230 |
開口高さ | 810 | 640 | 1180 |
荷室の奥行160〜200cm。フロボ積載も余裕!
フロボ積載に大きく影響する荷室の奥行。
後席をたたんだ時で、163cmあります。(実測値)
ほぼステップワゴン(4代目)と同じぐらいです。
フロボを積んでも十分な奥行です。これだけあれば、フロボ本体を乗せて、手前にドーリーやバッテリー、ウエーダーなども積めそうですね。
この数値は助手席のポジションが通常座る位置の場合の背もたれの中央付近(根元ではない)の場合。助手席を最大限前に出し、背もたれも垂直に起こして測ると、何と201cmもありました。
これはステップワゴンやノアなどのミニバンをもしのぐ数字です。
そんなわけないだろ?
ミニバンよりボンネットが長いSUVなのに、
ミニバンより荷室が長くなるわけがないじゃないか。
そう思いますよね。ビーノもそう思いました。
ところがどっこい。納得の理由があるんです。主にミニバン側の事情が。
それが、シートの折り畳み方式の違い。
フォレスターはじめ、多くのSUVは後席をたたむ場合、チップダウン式といわれる、
床に潜り込んで床面と同一化する方式を採用しています。
(中には潜り込みが甘く、フラットにならないいい加減な奴もいます)
つまり、後席を折りたたむと、助手席が目の前。遮るものはなくなります。
一方、最近のミニバンは2列目キャプテンシートが主流。
キャプテンシートは後席乗車時の快適性には優れますが、折り畳み時のコンパクトさという面では劣ります。
前方に目いっぱいスライドして寄せることで荷室を広げることはできても、シートの奥行分はたためません。
ではベンチシートはどうかというと、車種によって違いますが、
ビーノのステップワゴン(4代目)の場合、シートをたたんで前転するように助手席の後ろにくっつきます。
ということは、座面と背もたれの厚さ分がどうしても残ります。
また、床の支点を軸に前転するので、それより前には行けません。
助手席を前に出しても同じです。
室内空間は広くても、その分、最大の荷室長はSUVと大差なくなってしまう。
ということではないでしょうか。
荷室幅110cm。タイヤハウス間が広くてスクエア。
荷室の幅はタイヤハウス間で110cmあります。
これはステップワゴンより12cm、カローラクロスより15cm広い数字です。
エクストレイルは108cmとほぼ同等です。
タイヤハウス間での比較がポイントですね。
余談ですがこの項目で感動したのがフリード+の幅130cmでした。あれは驚異的でしたね。
/釣り好き兼業主夫の車選び② フリード/フリード+編。広大な荷室にフロボ積載可能。悪路走破性よりも視界と使い勝手優先のベストアンサー。
縁の段差がない
荷室後端にヘリがなく、ツライチになってますね。
フロボのような大型重量物を積む場合、ここがフラットなのと縁や段差があるのでは労力が全く違います。ひいては釣行への心理的ハードル、釣行回数にも関わってくる重要ポイントです。
カローラクロスだとここには大きな段差があり、それをオプションのボックスで埋めていましたが、その分天地方向がより狭くなっていました。
/釣り好き兼業主夫の車選び④カローラクロス編。ラゲージボックス必須。万人に受けるコスパ優秀な「SUVのど真ん中」。天地方向の狭さと納期が気にならない人は買い!
荷室開口幅、高さも十分。形状もスクエア。
荷室の開口幅は実測で123cm、開口高さは81cmありました。
しかも形状がスクエアで積み下ろしのしやすさを考えてデザインしてあるのが分かります。
カローラクロスだと開口幅104cm、高さは64cmしかありません。
フォレスターと比べると、天地方向が狭いですね。
大きな荷物を積むためのデザインではないのがよくわかります。
ではミニバンと比べるとどうかというと、
Newステップワゴンの開口幅120cm、高さも120cm。
ビーノの愛車4代目ステップワゴンで開口幅123cm、高さ118cm。
高さはどう考えてもミニバンが上ですが、
フォレスターの81cmでも、フロボを積むという目的において必要十分だと思います。
幅では同等以上ですね。
荷室レール付きボード(X-BREAK)
X-BREAKというアウトドアギア感を前面に出したグレード限定にはなってしまうのですが。
荷室に「撥水カーゴフロアボード・ラゲッジスムーザー機能付」という装備が標準でついてきます。
釣りでフロボ乗っけたり、スキー道具乗っけたりしていると、そりゃ濡れたまま積まなきゃいけないこともあるわけですよ。雨後の泥がついていたりもままあるわけです。
その時、荷室のボードが撥水だったりすると嬉しくないですか?
まあ、車本来の機能とは関係ないと言えば関係ないですし、
ブルーシート敷いてりゃいいじゃんといえばその通り。
でも、この「わかってくれてる感」が、何ともそそるわけですよ。分かります?
そしてより重要なのが「ラゲッジスムーザー機能」の方。
要はフロボのような重量物を積むときに、
「レールの上をスライドさせることで摩擦を減らし、積み下ろしを楽にする」
という装備なのです。
ミニバンだったら、横がスライドドアになっていて大きく開くので、横から引っ張ることができる。
SUVはそれができない分を、このレールで補うことができそうです。
さらに、荷室の高さが高い影響をこの摩擦抵抗の低減で緩和することができますね。
これいいわー。
試乗車にフロボ積んでみてぇ~
・・・絶対嫌がられるわ~。
後席がテールゲート側から倒せる
フロボユーザーは後席を頻回に倒します。
なので、簡単に倒せれば便利ですよね。
フォレスターの後席は、テールゲート側にあるレバーを引くだけで、簡単に倒せます。
だいたい後席を倒す時って、テールゲート側から荷物を載せたいわけじゃないですか。
わざわざ後席を倒して横から荷物を積むことって、そうそうない。
(ビーノはたま~にあります。
それは自宅の駐車スペースで家の外壁に、
ステップワゴンのバカデカいバックドアが当たってしまうから横からアクセスするときです)
なので、後ろから荷物を積みたいんだから、シートも後ろから倒せるほうが合理的かつ効率的なわけです。
実際の手間はそんなに大差ないのかもしれませんが、フロボの積み下ろしが楽になるのってやっぱりうれしいんですよ。
それに、この「分かってくれてる感」が、後席を倒すたびにいちいち感じられるのは地味に満足感高いですよ。
これは他社にない特徴なのにカタログに載っていないのでぜひ紹介したいのですが、
なんと写真を撮り忘れました!
この詰めの甘さがビーノ式・・・。
テールゲート
テールゲートはハッチバック式。
これは、雨天の撤収作業時や、スキースノボで座ってブーツを脱ぎ履きするのに便利なんですよね。
これはアウトドアで遊ぶ人には大きなメリット。
なのでビーノはランクルやパジェロ、ジムニーのような本格クロカンに多い横ヒンジ式のバックドアは好きじゃないのです。
もちろん、ノアボク/セレナ/ステップワゴンのようなミニバンのテールゲートほどの大きな屋根にはなりません。「ひさし」程度ですが、有ると無いとでは大違いです。
悪路走破性
定評のあるスバルの四駆。しかもX-mode付き。って何?
スバルといえば四駆。
ボクサーエンジンと左右対称レイアウトを組み合わせた「シンメトリカルAWD」はスバルのアイデンティティになっています。
スバルの車全般が四駆を前提にしていて、どの車種も雪道に強く、
「スキー場に行くとスバル車の割合が平地の数倍」はもはや伝説になっています。
(昔はパジェロ系も多かったんですけどね…。)
ちなみにビーノは若かりしころ、
愛車のスバル・ヴィヴィオで友達と3人乗車でスキーに行ってましたね。
普通のハッチバック型の軽ですが、四駆でスーパーチャージャー付きで、
深雪以外は結構強かったですよ。
話はフォレスターに戻りますが、この4駆、ただの四駆じゃないのです。
X-MODEというセレクター機能付きの四駆です。
これは何かというとビーノもよく理解していないのですが、何でも、
「路面状況に応じて4輪の駆動力やブレーキ等を独立制御して悪路からの脱出をサポートする」
いうことらしいです。
はい、よくわかりませんね。
ビーノはフロボを積んで河川敷に入ることが多くあります。
(河原には入りませんよ😅)
そして、雨の後はぬかるみが怖い。ハマったことや、ハマりかけたことがあります。
しかし雨の後は水が動いて、魚の活性が上がることがあるのです。
なので、スタックから出られる安心感が釣行回数の増加にも寄与するし、
重要な部分なんですよ。
積極的にぬかるみに入るわけじゃありませんからね。
あくまで、いざという時の脱出の限界値を高めるっていうだけです。
逆に河川敷とかの不整地に入らない人であれば、
そもそもSUVにこだわる必要はないんじゃないかな?と思ったりするわけです。
普段の使い勝手でいえばミニバンの方が絶対良いですし、
走りでいったらコンパクトカーの方が軽快ですから。
また、ヒルディセントコントロール機能付きだそうです。
スキー場帰りの凍結した下りカーブとかの安心感が向上する、のかな?
これは試乗レベルでは分かりませんね。
下回りのクリアランスも良好!最低地上高220mm!
悪路走破性のもう一つのポイントとして、下回りのクリアランスがあります。
まずはポピュラーな最低地上高から。
最低地上高220mm。
フォレスターの最低地上高は220mm。
この数字、なかなか無いです。
ちなみにエクストレイルは185mm、カローラクロスは160mmしかありません。
160mmだとフリード+やステップワゴンの四駆が150mmぐらいなので大差なく、
だったら広くて視界のいいミニバンでいいじゃんってことになっちゃいます。
フォレスターの220mmは、プラドと同等。
これを上回るのは、それこそランクルぐらいではないでしょうか。
ちなみに悪路走破性の高さで名高いジムニーは205mmだそうです。
ジムニーは悪路には最強ですが積載能力と居住性、快適性に関する諸々はオミットしているので、
ファミリーカーを探しているビーノには選択肢に入りません。
かといってランクルに手を出しちゃうと、それこそいろんなデメリットがあるので、
フォレスターの走破性はビーノにとっては最強といっていいと思います。
側面地上高250mm!
ビーノの独自基準である側面地上高、250mm。
側面から下回りをのぞいた時の、ホイールベースの中間あたりの、外側から見える「へり」の地上高をテキトーに実測した値です。
下回りの部品の出っ張りは含みません。
最低地上高が下回りのこすりにくさと必ずしも一致していないような気がすることから測ってみていますが、客観的な根拠はありません。
ところがフォレスターでは、下回りをのぞいてみると、ほとんどフラットで、無駄な出っ張りが一切ありません。見えないところまで手を抜かず、作り込んだ結果が伝わって来ます。
function is beauty!ですね。
十分な対地障害角(アプローチアングル、デパーチャーアングル)
フォレスターのカタログには、「対地障害角」が明記されています。
しかもスペック表だけでなく、本編に写真付きで。
それによると、
- アプローチアングル21.4°
- ランブレークオーバーアングル21.1°
- ディパーチャーアングル25.8°
とあります。
こういった数値、
昔のパジェロとかのクロカン四駆のカタログには必ず明記されていましたが、
最近のクロスオーバーSUVのカタログには書いてないですね。
だからビーノ独自基準の側面地上高なんてものを作ってしまったのですが。
本来はランブレークオーバーアングルが明記されていれば必要のない基準なんです。
重要なのは数値云々よりも、こういう所にしっかり配慮して作り込んであることの表明ってことですよ。
この車なら、フロボ下ろし場の雨上がりのぬかるみ、凸凹も怖くないです。
とはいえ、増水時は帰れないと怖いのでフロボは出しませんけどね。
サイズ関係まとめ
車種 | フォレスター | カローラクロス | ステップワゴン |
モデル | X-BREAK(e-BOXER) | ハイブリッド(E-Four) | RK(FF) |
全長 | 4640 | 4490 | 4690 |
全幅 | 1815 | 1825 | 1695 |
全高 | 1730 | 1620 | 1815 |
最小回転半径(m) | 5.4 | 5.2 | 5.3 |
ホイールベース | 2670 | 2640 | 2855 |
最低地上高 | 220 | 160 | 155 |
側面地上高 | 250 | 230 | 180 |
日常の使い勝手
運転視界
運転視界、良いです!
ステップワゴンからSUVに乗り換える際の最大の障壁がこの運転視界でした。
ヴェゼルのようなクーペタイプはもちろん、
評判の良いカローラクロスに乗っても、
次世代のSUV、Newエクストレイルに乗っても、
視界の圧迫感がどこかストレスになっており、
「やっぱミニバンかな~」
「Newステップワゴンのハイブリッドに四駆追加されないかな~」
と考えていました。
悪路走破性は妥協してでも。
しかし、心のどこかで、こうも思っていました。
「フォレスターなら、もしかしたら・・・」
その根拠は2つ。
1つは、スバルが伝統的に運転視界にこだわるメーカーであること。
ただこれは、ホンダもそうなんですよね。
ヴェゼルはキャラ的に仕方がないので参考になりませんが。
2つ目は、車を外から見た時の天地方向のサイズ感。
外から見た時と実際に中に座った時の視界は必ずしも一致しないと思いますが、
外から見ても今時の平べったいSUVとは違う縦方向のゆとりを感じたんです。
これは後席の視界についてはさらに分かりやすくて、
他のSUVと比べると後席の窓ガラスのサイズが明らかに違うんです。
なので、運転席、後席ともにきっと視界が良いんじゃないかと。
期待を込めて運転席に座ってみると・・・
バッチリでした!
- 全体的に視界が開けている。
- 顔からルームミラーまでの距離に余裕がある。
- Aピラー周りが視界の邪魔にならない。
- 特に左前方の死角が少ない。
まあこれもNewステップワゴンとかノアとか、最新のミニバンと比べちゃうと
やっぱりかなわないんですが、
ビーノの愛車4代目ステップワゴンから乗り換えた時には
十分快適に運転できるレベルにまとまっているとは言えると思います。
これは事前に評価ポイントを共有していた妻が同様の感想を持ったことからも間違いないと思います。
妻よりもビーノの方がよりこだわるんですけどね。
何故かというと、座高が高いから・・・。
後席の視界
後席からの視界にも期待していました。
前述のように、フォレスターは今時のクーペタイプのSUVと違ってルーフが高く、しかも後端までほぼ水平を保っています。その結果後席の窓が広く、後席に座ってもしっかり周りの景色が楽しめます。
後席の視界が良いと、景色が楽しめるだけでなく、圧迫感の軽減、車酔いの防止にもつながるそうです。
うちの妻は峠道に行くと車酔いしやすいので、これ重要です。
これが何を意味するかというと、後席に座ってのドライブが楽しい、ということ。
そりゃあステップワゴンやノアボク、セレナなどのミドルクラスのミニバンに比べたら見劣りしますが、フリードやシエンタあたりとはまあまあ勝負になるレベルでは?
これが意外と希少で、大人気のSUV、カローラクロスやヴェゼル、クロストレック(スバルXV)の後席の窓は明らかに小さいのです。トヨタのC-HRとかは論外です。
後席に乗ってみると、「ドライブ」ではなく単なる「移動」としか思えないんじゃないかな、と。
後席の居住性
高くフラットなルーフのおかげで、後席の頭上空間もゆとりがあります。
足元スペースにもそこそこ余裕があります。
もちろん、ステックワゴンやノアボクと比べてはいけません。
ここ、カローラクロスはまぁまぁでしたが、ついでに見てきたヤリスクロスとかは悲惨でした。
家族で旅行とか行けるレベルじゃなかったです。
エアコンも後席にちゃんと吹き出し口があります。
ちなみに前席のエアコンは左右独立制御、シートヒーターやハンドルヒーターも標準でついているとか。寒冷地で支持されるスバルらしいじゃないですか。
走りと燃費
走り
走りといっても試乗レベルでそこまで踏み込めないですが、なかなか十分な加速感でしたよ。
そして、直進安定性が良い。
ハンドルから手を放しても、きっちり直進してくれる感じがあります。
これは今までの試乗車の中で一番かもしれません。
また、ボディサイズは大きくなっているのに狭い道に行っても大きさを感じませんでした。
視界の良さと見切りの良い車体が影響しているんでしょうね。
e-BOXERについて。
e-BOXERはシングルモーターのマイルドハイブリッドです。
なので、トヨタのハイブリッドやホンダのe:HEV、日産のe-powerほどの電動感はないです。
燃費がものすご~く良くなるわけでも、走り出しの音がむっちゃ静か~なわけでもなく、
電動ならではのリニアな加速感、とかもないです。
でもまあ、ガソリン車と比べれば、マイルドながらメリットがあるのです。
燃費
燃費に関しては、正直、他社のハイブリッドに負けています。
フォレスター (X-BREAK) | エクストレイル (e-4orce) | カローラクロス (E-Four) | ノア (E-Four) | ステップワゴン (RK・FF) | |
WLTCモード | 14.0 | 18.4 | 24.2 | 22.0 | 無 |
市街地 | 11.2 | 16.1 | 25.9 | 22.0 | 8 |
郊外 | 14.2 | 20.5 | 25.8 | 23.9 | 10 |
高速 | 16.0 | 18.3 | 23.6 | 20.9 | 12 |
フォレスターの燃費は11~16km/Lと、すごく良くもなければ、すごく悪くもない。
現在のステップワゴンよりは、1Lあたり3~4kmぐらい良い程度です。
(ちなみにガソリン車の燃費もカタログ上はe-BOXERと1~2km/Lの違いで大差ないようですが、
口コミを見るとだいぶ事情が違うような・・・?)
さて比較してみると、やっぱりトヨタのハイブリッドってスゴいのね。ってことになりますね。
カローラクロスとノアの燃費、バグってます。
条件によりますが、フォレスターより1Lあたり10~14kmも燃費がいいんですね。
これが本当なら、たくさん走る人ほどトヨタの方が良さそうです。
エクストレイルは意外とその中間で、トヨタに負けてるんですね。最も電動に近いはずなのに。
とすると、高い金額払ってまで買わないでしょうね。
ちなみにハイブリッド(特に2モーター式)の燃費は高速よりも一般道の方が良いことがあり、高速中心で長距離を走る方だと、ガソリン車との差が少ない場合があるようです。
逆に普段は買い物や子供の送迎など市街地の短距離が多いという場合だと、ハイブリッドの本領発揮になります。
兼業主夫のビーノは後者です。なのでハイブリッドがいいんですね。
税金
2000ccのハイブリッドエンジンなので、自動車税が年間で¥36000(初年度を除く)
13年超過しても環境課税で15%の加算がありません。
これはマイルドハイブリッドでもトヨタの2モーターでもホンダのe:HEVでも、日産のePowerでも同じです。
重量税はエコカーなので2年分で¥20,000、13年目からの重課税はありません。
合計すると、¥36000+¥20000÷2=年間¥46000。
ちなみにガソリン車を選んだ場合、
13年未満が¥36000+¥32800÷2=年間¥52400。ハイブリッドとの差額差額¥6400。
まだ許せます。
13年超が¥41400+¥45600÷2=年間¥64200。同じく¥18200。
高っ!
この差を高いととらえるか安いととらえるか。
ビーノは高いと感じます。
もちろんこの他にガソリン代の差がかかってきますね。
フォレスターの値段
ここまで見てきて燃費以外はかなり魅力的な面が多かったフォレスターですが、
価格はどうなんでしょうか?
ざっくり見積もりをもらってきました。
今回チョイスしたグレードは「X-BREAK」。
アウトドアギア感を前面に出したグレードです。
パワートレーンはマイルドハイブリッドの2.0Lのe-BOXER。
もちろんスバル自慢の4WDです。
車両本体価格は¥3,190,000。
初回のざっくりした見積もりですが、諸費用込みで¥3,550,945。
今回はオプションを最低限にしてもらっており、ナビもついていないほとんどすっぴん状態です。
なのでオプションを付ければもっと上がりますが、何とか手が届く金額じゃないでしょうか?
エクストレイルの見積額が¥4,947,546というとんでもない金額だったせいで、
金銭感覚狂ってるのかもしれませんね…。
まとめ
ここまで見てきた車たちを振り返ってみると、
運転視界や後席の快適性を優先するなら、やっぱりステップワゴンやノアなどのミミバン。
その中である程度の悪路にも対応できるのはノアのE-Four、またはフリード+の4WD。
残念ながら新型ステップワゴンのe:HEV車には4WDの設定がないので。
逆に悪路に対する強さを優先するならSUVになるけれど、
SUVの中で視界や快適性も犠牲にしたくないなら、
今のところフォレスターしかなさそうです。
SUV独自の機能よりも、電動ドライブの快適性や燃費性能を優先するなら、エクストレイル。
でも、高いから買わ(え)ない。
それなら視界や快適性で優れるノアのハイブリッドE-Fourの方がいいかも。
カローラクロスは、比べちゃうと燃費以外メリットが無いなぁ。
一般的には良い車なんでしょうけど、単純に好きじゃないんだろうなあ。
逆にいうとフォレスターは、単純に好きなんだろうなぁ。
ひと通り見てから、また来よう。
本格的に購入検討するかもしれません。
その時はまた記事にしますね。
ということで、今のところ、SUVの中では第一候補です。
対抗は、ノアのe-FOURかな。
まさかミニバンとSUVで比べられるとは、両者とも思ってもいないだろう・・・。
そんなことを考えつつ、スバルをあとにしようとしたとき。
ん?建物の2階の窓に、何かいる??
寄ってみると・・・?
えええ?
・・・ごめん。やっぱスバル好きかも…🦆
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