さて、前回は番外編ということで、ビーノが現在乗っている愛車、
ホンダ・ステップワゴン(4代目、RKモデル)のメリットデメリットを、
釣り人兼主夫目線で詳細にシェアしました。
釣り好き兼業主夫の車選び番外編。4代目ステップワゴンRKモデル。現在の愛車編!
理由は、これから選ぶ釣り車の基準になるから。
そして、そのステップワゴンと最も比較すべき購入候補といえば?
ノアボク?セレナ?・・・エス…クァイヤ??
まさかの、マツダビアンテ??
いやいや、ステップワゴンと比べる車といったら、当然、
Newステップワゴンでしょう!!
結論。e:HEVに四駆があったら買っていた!!かも。🦆
例によって結論から言います。
快適さMAXの最高のミニバン。
フロボ積載能力、問題なし。
しかし!
e:HEV(ハイブリッド車)に四駆の設定がないのが致命的!
唯一最大の欠点、残念過ぎる!!
でも、良い車だなぁ。
では、詳しく見ていきましょう。
6代目ステップワゴンはこんな車。
Newステップワゴン(6代目、RP)は、素晴らしいミニバンです。
この車の立ち位置を説明するには、先代(5代目ステップワゴン)について軽く触れる必要があります。
あの、賛否両論、物議をかもした「どっちもドア」・・・はシャープの冷蔵庫でしたっけ。
もとい、「わくわくゲート」を搭載した5代目は、はっきり言って評判が良くなかった!
もっとはっきり言っちゃうと、お尻がカッコ悪かった!
いや、独創的なアイデアを形にするのはHONDAのすごくいいところなんですよ。
釣り具でいえばダイワのリールに似ているような?独自の機構を開発してくれますよね。
(逆に精度とか質で勝負するシマノはトヨタに近い…?)
使い勝手自体は高く評価してる人もいますしね。
なぜ廃止!? ステップワゴン特有の「わくわくゲート」は選ぶべき理由となり得る優れた機能だった!|【話題を先取り】新型車解説2022【MOTA】 (autoc-one.jp)
しかし、見た目的に、やっちまった感がたっぷりでしたよね。
ビーノはこの5代目には試乗もしていないので詳しいことは言えないのですが、
「このキカイダーみたいなルックスに愛着は持てない」
これが全てです。
なお、キカイダーが嫌いなわけではありません。
どちらかというとイナズマンの方が好きなだけです。
あれ?このくだり要らなかったかな・・・?
6代目ステップワゴンの長所と短所
Newステップワゴンの長所
さて、Newステップワゴンの長所ですが・・・
見た目
これぞファミリーカー、「いちばん美しい箱を目指した」というプレーンな「Air」と、
ちょっととんがってはいるけれど、決してやり過ぎてはいない、品のあるちょいワル、「SPADA」。
どちらも非常に癖がなく万人に嫌われないルックス。
HONDAのアンチオラオラ顔路線は一貫していますね。
オラオラ顔が好きな人はあっちを買えばいい。
ビーノはこっちが好きです。
視界
文句なし。
縦のエリアの広さ。
横、斜め、見切り。Aピラーの細さ。
ステップワゴン乗りの厳しい目から見ても不満はありません。
SUVでは圧迫感を感じがちな頭上のスペース、ルームミラーまでの距離感も十分です。
さらに4代目を上回る直線的なインパネ周りは、オーディオ好きには、
余計な定在波を発生させない素性の良いリスニング空間に見えてよだれが出るのではないでしょうか?
後席の居住性・快適性
車体が一回り大きくなって居住性はひと回りどころかふた回り以上レベルアップ。
後席が広い。座り心地が良い。そして視界が良い!
後席に乗った娘が「見晴らしがいいね!」と歓声を上げました。
ものごころついた頃からステップワゴンでいろんなところに出かけている、
うちの娘(中1)が歓声を上げるくらいですよ。
とにかく窓が広いのです。
写真撮ってくればよかった!
パワートレーン
どこまでもスムースで人の感覚に寄り添ってくれる新世代ハイブリッドシステムe:HEVと、
ガソリン車は低速から滑らかに効く1.5Lターボ搭載ダウンサイジングエンジン。
重くなった車体を走らせるのに過不足ない動力を持っています。
そしてどちらもとても自然な運転フィーリングです。
荷室
安定の段差無し。ウルトラシートで床下格納、しかも左右分割で半分ずつ格納可能。
2列目キャプテンシートにもかかわらずフロボ積載可能な余裕の荷室長。
Newステップワゴンの短所はないのか?
短所ですが、何も欠点ないんじゃないですか?
いやいや、あるんです。人によっては致命的になりかねない欠点が。
サイズ感:幅も長さも大きくなって3ナンバー化。
大きくなった分、細い道での取り回しは若干心配。若干ですね。
そんな極端ではないです。
ビーノは決して運転がうまい方ではないですが、試乗してもさほど大きくは感じませんでした。
悪路走破性:凸凹に強い車ではない。
最低地上高はそこそこ。悪路に強い車ではないです。
四駆の設定:e:HEV(ハイブリッド)車には、4WDの設定がない。
え?無いの??四駆・・・?
はい。ガソリン車にはあるんですが。
ビーノの個人的な用途では、これが致命的なんです。
ハイブリッドシステムがせっかく最新のe:HEVになったのに、
四駆を優先するとガソリン車しか選べないんです。
残念!
積載性能の詳細レポート!
荷室。安定の広さと3列目分割床下格納マジックシート。
2列目キャプテンシートはたためない代わりにロングスライド。荷室の奥行は?
標準仕様車は全て2列目がキャプテンシートなので、後席をたたむことはできません。
ベンチシートはメーカーオプションになるそうです。
荷室の奥行155cm(実測値)。フロボは載りますが、意外と短い??
と思ったら・・・実は2列目は超ロングスライドが可能なので、
助手席を前に出した状態で2列目も思いっきり前に出せば・・・?
ででん!
175cm!広大!
助手席に座らない前提ではありますが、そもそもフロボは一人乗りですからね。
荷室の幅はタイヤハウス間で98cm。後席分割時で36/60。
(2cmどこ行ったんだ?)
もちろん、後席を通常の位置にすれば家族4人がゆったり座ったうえで、
旅行やレジャーの荷物もたっぷり積める。
自家用車での移動が主になるコロナ時代の家族旅行にも頼もしい相棒になります。
縁の段差がない
そしてご覧のように、荷室後端には段差がなく、ツライチです。
荷室面の高さも530mmとビーノの4代目ステップワゴンと同等。
これなら大型重量物(フロボとか)をスムーズに引っ張り込めるでしょう。
若干の隙間はあるものの、これはブルーシートを敷くことで解決しましょう。
この空間が、こうなるんですよね。
(イメージ画像です。)
テールゲート
テールゲートを開くと、大きなひさしができます。
これは、雨天の撤収作業時に便利なんですよね。
あと、スキースノボで座ってブーツを脱ぎ履きするのにも。
まあ自宅の駐車スペースで建物寄りに停めて開けると思いっきり外壁にぶつかるというマイナスポイントもあるんですが。
そもそもフロボを積むなら後ろにスペースのある位置に停めないと無理なんで、
そこは重視しなくていいですよね。
重視する人は先代ステップワゴン(わくわくゲート)を買いましょう。
悪路走破性
下回りのクリアランス
悪路走破性のポイントとして、下回りのクリアランスがあります。
最低地上高
最低地上高は4WD車で150mmです。ごく標準的かと。
FF車で145mm。たった5mmの違いですが、なんか低く感じるのはなぜでしょう?
これを見てもビーノはe:HEV車には縁がなかったのだと思いますね。
側面地上高とサイドシル
ビーノの独自基準である側面地上高は190mm。4WDの実車がなかったのでFF車の数値ですが、
4代目より1cmながら高い。
これはAirのサイドにはエアロ的なパーツがついていないことが影響しているのかと。
ということで、釣り車には、やんちゃなルックスで人気のSPADAよりも、断然Airですね。
それにしてもホールベースが
四駆の方式は機械式リアルタイム4WD。
4WDのシステムですが、
「リアルタイム4WDインテリジェントコントロールシステム」
と言っています。
カタログ曰く、「前輪の空転を大幅に抑制し、後輪を素早く適切に駆動する、進化したAWDシステム」ということです。
何のこっちゃですが、大雑把に言ってFFベースの電子制御の機械式四駆ということだと思います。
スバルのシンメトリカルAWDのような常時4輪駆動ほどのガチのAWDではないですが、
トヨタのE-Fourのようなモーター式と違い、後輪までシャフトの通った機械式駆動ということです。
十分だと思います。
ハイブリッドは四駆じゃない。
最初に言ったように、Newステップワゴン(6代目)のハイブリッド車はe:HEVという、これまでのホンダ車のハイブリッドより数段スムーズな次世代ハイブリッドシステムを搭載しているのですが・・・
困ったことに、この素晴らしいe:HEVを搭載したハイブリッド車に、4WDの設定がないのです。
逆に言うと、
どうしても4WDが欲しいという雪国の人や、
ビーノのような釣り人や
スキーヤー・スノーボーダーや、
普段から災害や異常気象に備えていたい人は、
1.5Lガソリンターボ車を選ぶか、さもなくば購入を諦めるしかないのです。
e:HEV車に四駆の設定は不可能??
でも、フルモデルチェンジされたばかりだから当初の設定がないだけで、
年次改良やマイナーチェンジで追加設定されるんじゃないの?
・・・って、希望的観測を持ちたくなるじゃないですか。
そのへん、ホンダカーズ埼玉の営業Tさんに訊いてみました。
答えは、「おそらく、追加はされない」というもの。
その根拠は2つ。
- ハイブリッドシステムの大きなバッテリーと4WDの駆動系を納めるには、
車両後方に大きなスペースが必要。
3列目を床下に格納するウルトラシートがあるので、どちらか片方で精一杯。 - 前のモデルの5代目ステップワゴン(わくわくゲートのキカイダー😅)でも、最後までハイブリッドの4WDは設定されなかった。
残念ながら、とても納得のいく根拠じゃないですか。
実際、いろんな車の紹介動画とか見ていると、ハイブリッド車は荷室下のサブトランクが無かったり狭かったりする(バッテリー搭載スペースになっている)ことが言及されています。
そして、フリードの次期モデルにe:HEVの4駆が出ないかという話でも、
Tさんはおそらく出ないんではないかといっていました。
釣り好き兼業主夫の車選び② フリード/フリード+編。広大な荷室にフロボ積載可能。悪路走破性よりも視界と使い勝手優先のベストアンサー。
その根拠も、「車内のスペースが大きく取られてしまうから」という話でした。
特にフリード+は2段式荷室の下段が影響を受けるので
(今のモデルでもガソリン車より小さいけれど)、間違ってはいないと思います。
しかし、ウルトラシートのステップワゴンよりは、
フリードの方がまだ望みがありそうな気がしません?
だって、現行でも旧型システムとはいえ、
ハイブリッド車に4WDラインナップしてるんですから。
※ 追記:新型フリードにe:HEVの4WD車、ありました!
サイズ関係まとめ
車種 | Newステップワゴン | ステップワゴン |
モデル | 6代目(RP)・Air | 4代目(RK) |
全長 | 4800 | 4690 |
全幅 | 1750 | 1695 |
全高 | 1840 | 1815 |
車両重量 | 1810 | 1600 |
最小回転半径(m) | 5.4 | 5.3 |
ホイールベース | 2890 | 2855 |
最低地上高 | 150(4WD車) | 155 |
側面地上高 | 190(FF車) | 180 |
サイド | 鉄板 | エアロ |
荷室 | Newステップワゴン 6代目・Air | ステップワゴン (RK) |
荷室長(後席有り時) | 1100 | |
(後席倒した時) | 1750 | 1640 |
荷室幅(最大) | 1250 | |
(タイヤハウス間) | 980 | 980 |
段差(後端) | 無 | 無 |
(後席下端) | 無 | 無 |
(他箇所) | 無 | 無 |
荷室高さ | 530 | 525 |
開口幅 | 1195 | 1230 |
開口高さ | 1195 | 1180 |
その他好きなところ嫌いなところ
視界と荷室については十分書いたので、その他について・・・
いや、書くことないんですけどね。十分だと思います。
といいながら細かいこと書くと・・・
ボディ色
色です。はい、個人もしくは家族の好みです。
ですが、これは言いたい。
カラーラインナップ、偏ってませんか?
白、黒、グレー、ブルーばっかりですよ。暗いんですよ。
ビーノが4代目ステップワゴンを買ったときには、個性的な色がありました。
魅力的だったのは「青空ブルー」「陽だまりアイボリー」「ディープボルドー」の3色。
ファミリーカーですから、家族が明るく楽しくお出かけできるために、ボディ色は重要なんです。
対抗だったセレナには、当時、明るいボディ色がなかった。
視界の良さとともに、ボディ色も購入の決定に大きく関わっていました。
あと内装色も。
車体が大きいので似合う色が難しいのかもしれませんが・・・。
普段は赤とか着なくて、黒とかグレーでも。
赤い車乗ったら気持ちが上がるじゃないですか。
太陽降臨~!
たいよーこーりーん❤️ #ダンシングタンク #夏菜子ちゃん#ももクロ#ももいろクローバーZ #太陽降臨#百田夏菜子 #tdf# #おすすめ (tiktok.com)
HONDAさん。明るい色の追加、求めます!
メーター
メーターはアナログの方が好き。e:HEV車はデジタルなんです。
そこ行くとガソリン車は2連アナログなんで好みです。
助手席ウォークスルーは、ファミリーにはうれしいです。
我が家もあと数年は使えそうです。
インパネ周りの操作系のまとまりもいいですね。
直感的に操作できて、疲れない。
エクストレイルのような近未来系な要素が排除され、ヒューマンコンシャスですよ。
こう書いていると分かってきました、エクストレイルあんまり好きじゃないんだろうな。
ナビ
ナビがですねぇ。なんか独自規格なんですよ。
つまり、社外の2DINとかのナビオーディオが入らないんですよ。
そのうち対応の社外品も発売されるかもしれませんが、選択の幅が著しく狭くなりますよね。
ビーノは、ナビ・オーディオは社外品入れる派です。
だって、純正のナビ、高いじゃないですか。
ステップワゴンの見積もりもらってないんですが、フリードの純正ナビで、本体のみで¥145,750。
エクストレイルのナビなんて、アラウンドモニターとETC込みとはいえ、¥415,000ですよ。
ば・・・馬鹿じゃないの??
だって、お金出しただけのメリットがあるならいいですよ。
でも、純正のナビって、はっきり言って質が悪いじゃないですか。
いや、機能は多いかもしれませんよ。
アラウンドビューモニターとかコネクティングなんちゃらとか連動して。
ですが、多機能な製品て、ほぼ例外なく質は悪いですからね。
多機能の反対語は何?単機能?=「専用品」です。
同じスペースに多機能を詰め込むのと単機能の専用品、
同じコストを掛けたらどちらが質の高いものを作れるか、
答えは決まっているじゃないですか。
具体的に言うと、ナビは更新コストが高く使い勝手が悪い、オーディオは音が悪い。
まず純正ナビは走行中に操作できないじゃないですか。
自分で配線し直せば別ですけど。
地図ソフトの更新、高いじゃないですか。
しかもディーラー独占で他の選択肢がない。
googleやYahooナビだと無料でリアルタイムで更新されて渋滞情報も入ってくる時代ですよ。
購入時に40万もかかって更新にも万単位かかるなんて商売、あり得ないじゃないですか。
社外品ですら更新料高すぎるし、手間もかかり過ぎだと思ってます。
オーディオについてはもっとひどいです。
純正のナビとスピーカーで聴いた音って、本当にストレスで音楽なんて聴いていられないです。
ラジオのトークを聴くのが限界です。
嘘だと思ったら比べてみて下さい。
あと、ナビじゃないですがスピーカー交換したら、要らなくなった純正のスピーカー、触ってみて下さい。コーン紙、本当にただの紙ですよ。
こういうもので何十万もお金取っているのです。
もしあなたがお金持ちで車のナビオーディオにお金を掛けられるなら、同じ予算をかけてオーディオのプロショップに持ち込んだら、本体だけじゃなくスピーカー、アンプ、デットニングからサブウーファーまで、エントリーモデルでもいいから入れてもらってイコライザーとタイムアライメント調整してもらいましょう。きっと満足のいくオーディオライフが味わえると思います。
ビーノはそこまでお金かけられませんけど。
断言しますが、40万円の純正ハイテク多機能ナビと、4万円の単機能CDアンプ、音がいいのは間違いなく4万円のCDアンプですよ。いや、298でも純正ナビには勝てると思いますね。
3万円のCDアンプに、3万円のスピーカー入れて、8万円かけてデットニングしたら、聴けるレベルのリスニング空間できますからね。
これだとナビ機能ついてないので、スマホでgoogle mapになっちゃいますけど。
昔、ヴィヴィオやフィット乗ってた頃はインダッシュ1DINナビという選択肢があったので、ナビとオーディオ別々にしてコスト抑えて納得いくシステム構築してました。
これだとナビかオーディオどちらかが壊れても片方ずつ交換できたんですよね。
今だったらそこそこの調節機能がついた安めの社外品メモリーナビを入れて、
スピーカーとデットニングにはお金をかけるかな、と。
話、思いっきり逸れました。
純正ナビ入れたくない人にはデメリットがあるっていう話でした。
別記事にすればよかったな・・・。
ドリンクホルダー
運転席と助手席のドリンクホルダーが横並びなのも良い。
エクストレイルは縦並びでしかも助手席と運転席の間にあったので、
目視しないと取りづらく、目視したら危ない。
運転支援装置に巨額を投じる前に、こういうところが安全性能ですよ。
だけど残念なのは、4代目ステップワゴンのドリンクホルダーにはペットボトルのキャップ置きがついてたのが、無くなってしまったこと。
これは地味に重要な快適装備だったんだけどなぁ。地味すぎるけど・・・。
走り。e:HEVが数段上。でもガソリン車もそこそこ走る、悪くない。
e:HEV車とガソリン車、両方に試乗させてもらいました。
それぞれレビューしますね。
ステップワゴンのe:HEV車はとにかくスムーズ。人の感覚と一致する優しく穏やかな走り。
代車で乗ったフィットのe:HEVで分かっていたのですが、とにかくスムーズです。
嫌なところが全くありません。
全域にトルクがあってどこからでもストレスなく加速するので、車体の重さは全く感じさせません。
Newエクストレイルで体験した「軽い走り」とも通じるものがある一方、ホンダの方が自然というか、「軽すぎない」。
本当に自然に、人の感覚と一致して違和感がないのです。
一言で言って、「とてもきもちいい」。
四駆があれば、絶対欲しくなってましたよ。
ステップワゴンのガソリン車は、そこそこ走る。とても普通。1.5Lターボで過不足ない走りはある意味上等。
対してガソリン車は、そこそこ走りますが、とても普通です。速くはないです。
ですが、この車体、4WD車で1790㎏あるんです。
この重さを1.5Lのエンジンで運んでいるんです。
普通レベルに走るのが、スゲー奇跡だと思いませんか?
(すいません、試乗したのはFF車だったので1710㎏でした)
また脱線しますけど、ビーノの初めての愛車はスバルの軽自動車、ヴィヴィオでした。
このヴィヴィオ、軽なので660ccなんですが、スーパーチャージャー搭載で4WD。
ボクサーエンジンではなく直列4気筒SOHCでしたが、車体が軽いためにスバルらしくキビキビと良く走る車でした。
トレッド幅が狭くホールベースが短い影響もあってか意外と悪路にも強く、
友達と3人で道具積んで、よくスキーにも行きました。
何が言いたいかというと、
低速から効く過給機付きの小排気量エンジンは、
走りと維持費の両立という点で非常に合理的だ
ということです。
当時全盛だったドッカンターボだと低速のトルクが非常に細く
(例:友人のR31スカイライン)、
4,000回転とか回さないと実力を発揮できないという面がありましたが、
ヴィヴィオのスーパーチャージャーは2,200回転ぐらいからしっかり効き始めるので、高速の入口の加速とかでも巡航速度までストレスなく加速してくれました。
上り坂はさすがに速くはなかったですけど。
そしてステップワゴンの1.5Lダウンサイジングターボ。
本来このクラスのミニバンは2,000ccの自然吸気エンジン搭載が定番でしたが、
先代の5代目ステップワゴンから1.5Lのターボエンジンを載せています。
車体に対して小さな排気量のエンジンですが、
低速からフラットに効いてくる穏やかな過給機を積むことで、
発進・低速からの加速に必要なトルク、
高速への合流などでストレスなく走れる加速性能を過不足なく備えつつ、
自動車税を一つ下の1.5Lクラスに下げることに成功したのです。
自動車税の税額は1L~1.5Lまでは同じなので、
フィットやノート、ヴィッツなどのコンパクトカーや、
一つ下のカテゴリーのフリードやシエンタなどコンパクトミニバンとも同額なのです。
(EVとかのエコカーは除きます)
環境対応とか言っていますが、税金対策の方がメインじゃないかと思いますね。
e:HEV車は2Lのままなのは不思議ですが、
これはたぶん、ハイブリッド車は13年・18年超過の重課税から除外されており重税感が少ないからじゃないでしょうか。
具体的な金額は税金の項目で!
燃費
もちろんガソリンとハイブリッドで全然違います。
本来は条件をそろえて比較するべきですが、
今回は個人的な都合で購入する場合の条件(e:HEVはFF、ガソリン車は4WD)で比較します。
比較基準として、現在の愛車である4代目ステップワゴンも載せておきます。
ちなみにNewステップワゴンはほぼ実燃費を反映しているといわれるWLTCモード、
4代目はWLTCモードの普及前だったのでビーノの愛車の実燃費を載せています。
完全に同条件ではないのはご了解ください、すみません。
e:HEV車(FF) | ガソリン車(4WD) | 4代目(FF車) | |
平均値 | 20km/L | 13.3km/L | 9~10km/L |
市街地 | 20.4km/L | 9.9km/L | 8km/L |
高速 | 19.1km/L | 15.0km/L | 13km/L |
e:HEV車はFFとはいえ、やはり燃費が良いですね。
一回り以上大きく、200㎏ほど重くなった車体で、20km/Lは立派です。
特筆すべきは、市街地と高速にほぼ差がないこと。
僅差ですが市街地の方が良いとさえ言えます。
これは減速の頻度が多いために回生ブレーキで発電する機会が多く、
発進時はエンジンではなくモーターを使うというハイブリッドの特性が素直に出ているのでしょう。
対してガソリン車は4WDであるというハンデを差し引いても、あまり良いとは言えません。
高速では比較的善戦していますが、市街地ではe:HEVとの差は2倍強。
割合としては市街地を走ることが多いので、この差は大きいです。
月間のガソリン代が¥10,000か¥5,000の違いになってくるわけで、
5000×12で年間¥60,000。13年乗るとしたら¥78,000の違いです。
車両価格が38万ぐらい違うのでこれだけでは元は取れませんけど。
逆にガソリン車と4代目との比較では市街地でも高速でも大差ないとも言えますが、
平均値だけ差があるのはちょっと謎です。
市街地の割合がビーノ実測とWLTC基準で違うのかも知れません。
測定基準が同一じゃないのであくまでも目安ですね。
いずれにせよ、車体が大きくなり4WDも搭載していることを考えると、
やや良くなっているのは評価すべきかもしれません。微妙なところです。
あーやっぱりe:HEVの4駆が欲しい。HONDAさん作って!
税金
自動車税、重量税の比較をざっくりまとめます。
新車登録年度の環境減税とかはややこしいので省いてあります。
中古で買う場合もありますからね。
e-HEV車(FF) | ガソリン車(4WD) | 4代目(FF車) | |
自動車税(基準) | ¥36,000 | ¥30,500 | ¥39,500 |
(13年超) | ¥36,000 | ¥35,000 | ¥45,400 |
重量税(基準) | ¥20,000/2年 | ¥32,800/2年 | ¥32,800/2年 |
(13年超) | \20,000/2年 | ¥45,600/2年 | ¥45,600/2年 |
ガソリン車の場合
ガソリンエンジンは1.5Lなので自動車税が年間¥30,500。
13年超過すると環境課税で15%の重課があり、¥35,000になります。
重量税は2年分で¥32,800、13年目からは¥45,600です。
重量税って意外と高いんですね。
合計すると、¥30,500+¥32,800÷2=年間¥46,900。
13年超になると、¥35,000+¥45,600÷2=年間¥64,200。
e:HEV車の場合
e:HEV車はエンジンが2Lになります。
というか、それが標準なんですよね。
エコカー減税とかが絡んで計算が複雑なので間違っていたらごめんなさい。
¥36,000+¥20,000÷2=年間¥46,000ですね。
13年経過しても重課税がないのがメリットですが、13年目まではガソリン車とほぼ同じ。
13年経過後は年間¥18,200と小さくない差がつくものの、13年以降何年乗り続けるのか。
18年目まで5年乗れば¥91,000、の差がつきますが、そこまで乗り続けるかは不確定なので、これをどう評価するか。
リセールは重課税のないハイブリッド車の方が有利とは思うけれど、
13年経過したらどっちも値がつかないんじゃないかとも思いますしね。
そう思うと、ガソリン車のみに1.5Lのダウンサイジングターボを採用したホンダの見識が光りますね。
値段
プレーンなルックスのAirのe-HEV(FF)で、車両価格¥3,382,500。
ガソリン車の4WDで¥3,240,600。
SPADAは今回から上級グレードとしての扱いが明確になって、¥3,641,000と¥3,477,100。
ただ、Air だと装備が削られていて、エアコンが後席マニュアルだったり、お気に入りのアクティブコーナリングライトがついてないんですよね。
SPADAだと装備が豪華になるけど、エアロが外れないか心配。カタログ上の最低地上高は一緒なんですけどね。
どっちにしろ、流行りのSUVよりは安いかなと。
まとめ
Newステップワゴン(6代目)は素晴らしいミニバンです。
サイズが大きくなったのにしっかり走るし、取り回しもそんなには変わらない。
快適性は大幅アップ。
荷室の広さ、フラットさ、使い勝手は安定かつ安心。
家族のためのミニバンとして完璧でありながら、釣り車としての積載性もバッチリ。
そしてe:HEV車であれば気持ちのいい走りと素晴らしい燃費が両立します。
なので、もし釣りといっても
悪路に入ることがほぼないのであれば、
最強の釣り車兼ファミリーカーになり得るでしょう。
しかしビーノのように、ぬかるみの恐怖が貴重な休日に影を落とす環境であれば・・・
燃費に妥協できるならばガソリン車もアリ。
燃費にもこだわる場合や、より悪路走破性を優先するのであれば・・・
あきらめるしかありません。
燃費重視であれば、ハイブリッドの4駆がある車種。
ホンダであればフリード+が唯一の選択肢になります。
悪路走破性重視ならば、やはりSUVが必須ですね。
ホンダであればヴェゼル、しかし視界がキツイ。
他社では既にレポートした日産エクストレイル、トヨタであればカローラクロス、RAV4。
スバルのフォレスター、XV改めクロストレックあたりが候補になります。
あ、予算が合わないから各車種の旧モデルを中古でという選択肢も捨ててませんからね。
特に4駆のタマ数が多いエクストレイルとフォレスターの旧型はねらい目かもしれないなあと。
ただ中古価格も高騰しているらしいし、13年問題があるので中古こそハイブリッド必須ですね。
ええ、お金にはシビアですよ。兼業主夫ですから・・・。
他のミニバンの記事はこちら。
【4代目ステップワゴンRK】現在の愛車編!釣り好き兼業主夫の車選び番外編。
【フリード+】最高にちょうどいい!広大な荷室にフロボ積載可能。走破性よりも視界と使い勝手優先、一つのベストアンサー。釣り好き兼業主夫の車選び② フリード/フリード+編。
釣り好き兼業主夫の車選び➆Newセレナ編。王道ミニバン。e-POWERの走りと豊富なカラバリが魅力。弱点は荷室幅と4駆がガソリン車のみ!
釣り好き兼業主夫の車選び⑥ノア編。全てを満たす完璧なファミリーカー!クラス唯一のE-four搭載HVミニバン。弱点は最低地上高と超長い納期!
釣り好き兼業主夫の車選び⑥ノア編その2。ノアE‐Four(ハイブリッド4WD)の悪路走破性は悪くない?最低地上高125mmの真実とは?
釣り好き兼業主夫の車選び⑧ランディ編。ノアに社外ナビ付けたい人必見!トヨタ純正ディスプレイオーディオ嫌い派に捧ぐ大穴、その名はスズキランディ!
コメント
貴殿と考え方がかなり近いのでコメント入れさせて頂きました。私もハイブリッド前提で車を探し、最終的にはステップワゴンを購入しました。本当は4WD以外は購入しないと決めていましたが、以下の理由で諦めました。アンチトヨタではありません、機械屋としての考えです。
①似た性能ならば機械はシンプルな方が偉い。整備性や修理が発生した場合を考慮すると、トヨタのシステムは複雑すぎます。ホンダと日産はエンジンで発電してモーター回すだけですから。
②突然「ハイブリッドシステムチェック」が表示されて走行不能になるのが怖い。何故かトヨタばかり事例があります。
③e-fourは後輪モーターのシステムにエラーが発生すると走行不能になるし修理も高額。初代エスティマやアルファードの中古で多く事例が掲載ありました。
コメントありがとうございます!
そうですね、機能・性能が似たようなものならば機械はシンプルな方が偉い。
伝わるならば文章は簡潔な方が偉い。
なかなか文章がまとまらない自分としては身につまされます。😅
E-Fourは故障が多いですか。
自分は機械は素人なので何となくの生活感覚で物を言っているに過ぎないので、知識のある方のご意見は勉強になります。
新しい技術は何でも、出たばかりはトラブルが多いですね。
プリウスPHVの初期型も最初はひどかったと、
とある元トヨタ系営業マンのYouTuberの方が言われていました。
出始めは散々だったものが、トラブルに対処してフィードバックしていくうちに徐々に熟成された技術になっていくか、ダメなものは淘汰されていくのでしょうね。
E-Fourもかなりの車種に搭載されているのでそろそろ熟成されてきていないかと期待しているのですが、さて、どうでしょう・・・?
回答頂きありがとうございます。確かに、私もランディe-fourは迷いました。しかしトヨタハイブリッドの複雑さが心配なのと、個人事業主のようなスズキのディーラーで、取扱いも経験も少ないトヨタのシロモノを扱えるのか少々疑問でした。
ハイブリッドシステムチェックでネット検索してみて下さい、プリウス等の事例が沢山出てきます。10万キロ過ぎると突然メッセージが出て走行不能になる不安を抱えながら乗るのはちょっと・・・
あとは、アルファードハイブリッドの声も参考になると思います。これの、コメントID:1176946 2008/08/02が参考になると思います。
https://minkara.carview.co.jp/smart/car/toyota/alphard_hybrid/qa/unit108607/?pn=2
そう考えるとZR-V等のe:HEV+機械式4WDがいいのですが、ステップワゴンに無いのが本当に残念ですよね。セレナにe-4orceが出ればそれでもいいと思いますが、セレナは最小回転半径が大きいのが不満です。
月刊「ニューモデルマガジンX」を見たら、北米でセレナのe-4orceをテストしていると思われる記事が掲載されていますね。そのうちに発売されるのではないでしょうか!小回り性能と3列目の格納方法がちょっと残念ですね。
大神さん、たびたびコメントありがとうございます。
ランディの記事もお読み下さったようでありがとうございます。
そうですね、トヨタのハイブリッドに習熟していないスズキのディーラーに任せるのは不安、確かにありますね。
ディーラーごとのバラツキもトヨタやホンダに比べるとかなり大きいようですし。
ステップワゴンのe:HEVに4駆の設定がない以上、E-Fourを避けるとミニバンでは四駆かハイブリッドのどちらかを選ばないといけないというジレンマがあります。
セレナにe-4orceが出るなら朗報ですね。我々の声が届いたのでしょうか。😅
しかしおっしゃる通り自分の使い方だと3列目シートが邪魔なのと、自宅の前の道が狭いので小回りが悪いのも痛いですね。
いろいろ考えると、スライドドアは諦めて素直に現行フォレスターのe-BOXERにすればよかったかと思ってしまいます。