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釣り好き兼業主夫の車選び⑥ノア編その2。ノアE‐Four(ハイブリッド4WD)の悪路走破性は悪くない?最低地上高125mmの真実とは?

物欲生活。
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少し前にノアの試乗記を書きました。
抜群の運転視界と2列目の居住性、釣り車としても十分な積載性能について確認し、
クラスで唯一、ハイブリッド車で4WDが選択できるミニバンとして、
一気に購入候補最有力の一角に躍り出ました。

釣り好き兼業主夫の車選び⑥ノア編。全てを満たす完璧なファミリーカー!クラス唯一のE-four搭載HVミニバン。弱点は最低地上高と超長い納期!

(最有力候補のもう一方がフォレスターです。)

釣り好き兼業主夫の車選び⑤ フォレスター編その1。SUVならこれしかない?フロボ積載能力と信頼の悪路走破性、ミニバン並の視界をもつ唯一のSUV!弱点は燃費。


ただ、残念なことにお店にあった試乗車がガソリンFF車だったんです。

なので、釣り車として重視したいポイントその②である悪路走破性は未知数だったんですよね。

しかも4WD車の最低地上高がFFよりも低い125mmしかないことが発覚!
これはまずい!


気になりますよね。

ということで、検証してきました!
全国のミニバンユーザーの皆様、ご覧ください!

E₋Fourとは

おさらいすると、E-Fourはトヨタのハイブリッド車に設定されている四輪駆動システムです。
基本はFFベースですが、後輪の駆動が必要な路面状態(滑りやすい、坂道、コーナー、発進時等)の時にセンサーが検知して後輪に最適な駆動力を配分します。

この方式のキモは、前輪はガソリン・モーターのハイブリッド駆動でありながら、
後輪は純粋な電動モーター駆動であること。
つまり、後輪はエンジンと機械的につながっていないのです。
後輪だけ日産のe-Powerみたいなもんですね。

この結果、まずガソリンエンジンの4WDに必要な、
駆動力を後輪に伝えるプロペラシャフトやデファレンシャルなどの駆動系のパーツが必要ありません。モーター駆動なので、単純にいうと後輪付近にモーターがあり、あとは電気の配線があれば良い訳です。

E-Fourのメリット

動力の機械的な伝達が必要ないことにより、大きく分けて2つのメリットがあります。

1つは軽量化。

4WDのデメリットとして、重量増による燃費や加速の悪化が挙げられますよね。
例えばノアのガソリン車の車両重量は、FF車で1600㎏に対して、4WD車は1670㎏と70㎏増。
それに対してハイブリッド車は、FFで1630kgに対してE-Fourは1680㎏と50㎏増。
その差何と…あれ?20㎏しか違わないか。

まあでも、燃費の悪化は重量増のほかに、フリクション(摩擦抵抗)の増加もありますね。
伝達経路の機械的摩擦による損失が必ずあるので、その分が燃費に反映されるという理屈。

E-Fourは後輪への機械的伝達が不要なため、摩擦による損失が非常に小さい訳です。たぶん。

そりゃあ、電気的損失だってゼロじゃないでしょうけど、ややこしくなるので無視してもいいレベルだと思います。オーディオの話ではないので。

もう1つは、伝達系統にスペースが取られないため、室内が広くとれることです。

昔のセダンを思い出してください。
一般的にFR車や4WD車はトランスミッションから後輪にかけて、
車室内に鞍状の盛り上がりがあるじゃないですか。
(昭和生まれじゃないと分からないか・・・)

ノアのガソリン四駆がどうなっているかは乗っていないので知りませんが、
もしミニバンの命である室内空間を犠牲にしたくないというなら、
伝達系統は床下を通すことになるじゃないですか。
すると今度は走破性への影響が心配ですよね。

E-Fourならそのどちらも要らないか、最小限に抑えられるってことなんです。

E-Fourの走行性能の特長

後輪の駆動が必要な路面状態(滑りやすい、坂道、コーナー、発進時等)の時にセンサーが検知して後輪のモーターに最適な駆動力を配分します。

もちろん本当はフルタイム4WDの方が悪路には強いはずですが。
4WD走行が必要な時間って、積雪地域に住んでいる人以外は、実はそれほど長くないわけで。

なので、滑りやすい路面状況の時だけちゃんと後輪が駆動してくれれば文句はない。
むしろ、絶対的な走破性よりも、普段の燃費や加速とかとのバランスが大事じゃない?

・・・と考えるビーノのような四駆ライトユーザーには、最適なシステムなんじゃないかと。

ノアのE-fourはMクラスミニバン唯一の四駆。

そして大事なことですが、Mクラスのミニバン市場を占める三大勢力、

セレナ、ノア/ヴォクシー、ステップワゴンのうち、

セレナとステップワゴンのハイブリッド車には、4WDの設定がないのです。
ガソリン車には4WDあるんですけど。

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唯一ミニバンでハイブリッドに4WDの設定があるのが、
ひとクラス小さいフリードになりますが、
ハイブリッドの世代が若干古い、シングルモーターなんですよね。
ちょっと加速時のクラッチがギクシャクするのが気になります。
踏み込まなきゃ気づかないかもしれませんけど。

釣り好き兼業主夫の車選び② フリード/フリード+編。広大な荷室にフロボ積載可能。悪路走破性よりも視界と使い勝手優先のベストアンサー。

ということで、ミニバンでハイブリッドで4WDを選びたいとなったら、
現実的にノア/ヴォクシーのE-Fourしかないのです。

ノアE‐Fourの最低地上高は125mmしかない。

ということでノアのハイブリッドE-Fourの見積もりをもらって、カタログを読み込んでいたら、
気になる点を発見してしまったのです。

それは、最低地上高。
FF車の最低地上高は140mm。まあ、標準よりちょっと低いかなぁ。
…と思っていたら。
140[125]って何?
欄外を必死で探したら、小っさい字で、
[ ]内はE-Fourまたは4WDです。
って書いてありますね。
そっかー四駆の方が15mm低いのね…っておい!

なんで四駆の方が低いんだよ!!

これは河川敷に入ってフロボを下ろすことが多いビーノにとっては、致命傷になりかねない重要ポイント。
しかし、4WD車の路面のクリアランスがFF車より悪いなんてことが本当にあるのか?
いや、あって良いのか??

ここ、どうしても納得いかなかったんです。

だって、フリードの四駆はわざわざFF車よりも最低地上高を上げているんですよ。
それが普通の発想じゃないですか。
悪路を走りたいユーザーが選ぶ車を、わざわざ車高を落として悪路走破性を悪くするなんて、
普通に考えてあり得ないし、納得いかないじゃないですか。

全高はFFより高い

もう一つ気になったのが全高。
全国高等学校選手権大会の略ですね。・・・とかではなく。

しかも何の大会だ?

路面からルーフまでの高さ、まあ普通に車高ですね。

FF車が1895mm、E-Four・4WDが1925mm。
全高は四駆の方が30mm高いんです。

どういうこと??

最低地上高の定義

最低地上高の測定方法を確認すると、
「車を構成するパーツのうち、動かないもの」までの地面からの垂直の距離を空車状態で測定することとなっています。
また、その際、以下のパーツは除くそうです。
・タイヤと連動して上下するブレーキ・ドラムの下端、緩衝装置のうちのロア・アーム等の下端
・自由度を有するゴム製の部品
・マッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等であって樹脂製のもの

要は、ボディに固定された動かない部品が、どこか1か所でも出っ張っていれば、
その一番低いところが測定対象になるってことですね。
また、サスペンションとかが出っ張っていても、
設置するタイヤのすぐ近くにあるのだから問題にならないということなんでしょう。

これを知ったのは三菱デリカの開発担当者の方のインタビュー記事だったと思います。
マイナーチェンジで最低地上高が確か20mmぐらい低くなってしまったことについて質問があり、回答していました。
以前はゴム製のパーツがむき出しになっていたところに、耐久性を考慮して金属製のカバーを付けたんだそうです。
そして担当者さんが言うには、
「これまで通れていたところが通れなくなるということは一切ないので、ご安心ください」
ってことなんですよ。

ああ、なるほど。数値上のスペックは目安でしかないんだな。
と、妙に納得いったんですよ。

試乗車があった!!

これはやっぱり、ノアの最低地上高問題も、実車で確かめてみないと何とも言えない。
カタログスペックだけでは分からない部分ですね。

ということで、前回試乗したネッツの営業さんに相談しましたが、
埼玉県のネッツ全体で、ノア/ヴォクシーの試乗車にE-Fourは無いんだそうです。

ついでに四駆の最低地上高が低いことが気になる話をしたら、
「そうですねー、四駆なので、どうしてもデフとかの駆動系のパーツが出っ張っちゃってるんですよねー」ということで。

そうですか、分かりました、ありがとうございます。

と、言ってはみたもののそれで納得するビーノではありません。
本気の購入候補に挙げるなら、気になるところがあるままではいられません。
くだわり(=くだらないこだわり)ですからね。

だって、もし買うとなったら400万超ですよ?
金銭感覚おかしくなってますが、10年以上前ならかなりの高級車が買えた値段ですよ。
もっと言うと、子供の学費、私立文系大学4年間の授業料に匹敵しますよ。入学金と設備費は除いて。

あと、最初気づかなかったんですけどよく考えたら、
E-Fourにデフ(=ディファレンシャル)ってあるんですか??

さて。トヨタ各ディーラーのサイトで調べてみたら、有るじゃないですか、E-Fourの試乗車。

何故かホンダの看板とノボリが写り込んでますが。隣のお店です。

何と、我が家ともほど近い、生活圏内の埼玉トヨタさんにあったんですよ。

これはトヨタの全ディーラーで全車種が買えるようになった恩恵ですね。
昔はカローラ店はノア、ネッツ店はヴォクシーとか決まってましたからね。

埼玉トヨタの営業さん曰く、
普段は四駆の試乗車は秩父とかに回されることが多く、
このへんにはまず配備されないんですが、今回たまたま来たんですよ、
とのことでした。

ラッキー!

側面地上高は低くなかった

早速、ビーノの独自基準である「側面地上高」を測定します。

22cm。悪くない数値です。

ちなみに先日ネッツ店で試乗したノアのFF車は19cmでした。
E-Fourの方が3cm高いことになりますね。

ちなみにちなみにステップワゴンも19cm、セレナは意外と高くて21.5cm。
ついでだから一気にまとめると、
フリードのFFは17cm、4WDは20cm。
ビーノの愛車4代目ステップワゴン(FF)は18cmです。

SUVでは、カローラクロスで23cm、フォレスターで25cm。
RAV4は32cm、
エクストレイルは35cmもありました。
最初の試乗だったので測定精度が怪しいですが。

こう見てみると、ノアのE-Fourは、最低地上高は低めでも、
全体の高さはミニバンとしてはむしろ高めといえるのではないでしょうか。

写真でわかるでしょうか。

FF車よりも、タイヤとボディの間のクリアランスが広がっているのが・・・伝わりませんよね。
真横から撮ればよかったです。まだまだ詰めが甘いなぁ。

その辺のことを営業さんに突っ込んで訊くと、

E-Fourのユニットが床下にある分、
地面とのクリアランスを取るためにリフトアップしている。
全高がFF車よりも3cm高いのはそのため。

そして、ここが重要ですが、
全体を3cm上げるのではなく、
後輪側のみ3cm上げている
のだそうです。
つまり、後輪側にあるユニットのクリアランスを取りたかったっていうことですよね。

ということで、最低地上高125mmのポイントは後輪周辺ということで間違いないと思います。

最低地上高を下げているのはこの部分?

じゃあ、どこが出っ張っているんですか?
というと、ディーラーではそこまでの情報を持っていないそうです。

じゃあ実車で確認していいですか?
ということで下回りをのぞかせてもらうと・・・

このあたりですかね??

ざっと見まわしてみたところ、低いものといったら・・・
後輪付近に、なんか見慣れない丸い金属製のカバー的なパーツがありました。

後輪の両サイドにあるし、おそらく後輪の駆動に関わるモーターユニットか、
それに関連する何かなんではないかと勝手に推定しました。

もし最低地上高125mmがこの位置だとしたら気にする必要はなさそうですね。
だって、よっぽどの悪路でない限りタイヤは常に接地している訳なので、
(そしてそこまでの悪路にミニバンで行こうとはさすがに思いませんので)、
タイヤ直近のパーツが地面に擦ることは、岩山とか溶岩帯とか入らない限り想定しづらいので、
(そしていくらビーノがおっちょこちょいでもミニバンで溶岩帯に迷い込むことまで想定して車を選ぶ必要は無いかと思われ)、

要は、
タイヤ直近のパーツは多少低くても問題ない
んじゃないかという結論に達したわけです。

デフじゃなさそうでしたね。

もう一つ踏み込んで言っちゃうと、ここのパーツを除外して考えるなら
ノアE-Fourの車高はFFより3cm上がっているわけなので、

最低地上高で換算すると、
140+30=170mm相当のクリアランスがある
とも考えられる訳じゃないですか。

前輪付近、エンジンルーム直下とかは上がっていないかもですが・・・。

ん?むしろフロントのオーバーハング部分はシーソーのように下がっているっていうことはあるのか??
まあホイールベース2850mmに対して3cmだからそんな気にするほどじゃないですよね?
数学苦手なので計算とかしたくないんですが・・・。

とても参考になる動画を見つけた!

YouTubeの車系チャンネルを漁っていたら、とても参考になる動画がありました。

「コスケの北海道でドライブを楽しむチャンネル」

こちらの方、北海道在住で複数の車を所有され、
日本縦断とか冬の北海道車中泊とか、かなりいろんなチャレンジされてるようです。

その方、コスケさんがノアのE-Fourで実際に冬の北海道をドライブしながら下回りのクリアランスと悪路走破性を検証されています。

もうタイトルからしてビーノが知りたかったことドンピシャじゃないですか。

しかもこれ、ビーノが避けていたエアロ付きのグレードですね。

動画を見た限り、最低地上高125mmであっても、よっぽどでなければ雪道も走れる。
ただし、できればもう2~3cm欲しいとおっしゃっています。
あと、125mmの最低ポイントについては、フロントのアンダーカバーであろうと言われており、
ビーノの注目したパーツとは違うところを指摘されていますね。
これも別の視点で参考になると思います。

こういう人には向かない

全体の車高を上げてクリアランスを確保していることがわかり、
ビーノ的には悪路走破性は決して悪くないはず、
むしろミニバンとしては優秀な方ではないかと安心したわけですが。

もちろん万人にとっていいことなわけではなく、これによってE-Four が向かない人もいると思います。

それは、車の見た目を非常に重視する人で、端的に言うなら、
インチアップした車をカッコいいと思う人。

車高が上がり、特に後輪のタイヤとボデイの間に隙間ができるので、
インチアップやローダウンしてドレスアップするような方向性とは真逆です。

実際にインチアップするかどうかではなく、そういった車をカッコいいと思う感性がある人は、
実車を見ないで買っちゃうと標準よりもカッコ悪いと感じる可能性が高いので、
ノアボクのE-Four はやめた方がいいと思います。

幸いにして、むしろビーノはフリードの4WDを見て、
むしろ好みのルックスだと感じたので、ノアでも違和感はないと思います。

なんか、中途半端ななんちゃってSUV感がいいんですよ。
ハスラーとかももクロにも通じますよね。

え?ももクロのどこに通じるのかって?
その話をし始めちゃうと記事が終わらないのでまたにして・・・。

まとめ 走破性はSUVには劣るがそこまで悪くない。最低地上高125mmは気にしなくて良し。

ということで、気になるノアの最低地上高問題。

思わぬ近場で実車を確認することができ、不安を解消することができました。

また、北海道の過酷な環境で実際に乗っていらっしゃる方の動画も見ることとができ、
不安が解消しました。

もちろん、絶対的な走破性ではSUVの四駆には劣ると思います。
そこは比べてもしょうがないところですよね。

ミニバンの利便性に生活四駆の安心感をプラスするなら、ノアのE-Fourは良い選択だと思います。

逆に、釣り車としての悪路走破性を重視してSUVを選択し、
付加価値として視界や後席の居住性も確保したいならフォレスターだと思います。

あとは、値段・・・どこまで出せるのか、出してもいいのか??
資金計画についても調べなくては。

さて、この調子で選んでいて、次の車検までに間に合うのかな・・・?

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