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【新型フリード・クロスター2列シート】e:HEVで進化した最高にちょうどいい究極の釣り車か?兼業主夫の釣り車選びその12 3代目フリード編

物欲生活。
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  1. 待ちに待ったモデルチェンジ!新型フリードは最高にちょうどいい究極の釣り車兼ファミリーカーなのか?
  2. 結論!e:HEVで走りが改善されたフリード2列シート車は、悪路を重視しない場合の釣り車兼ファミリーカーとして最適解の一つ。
  3. 3代目フリードはAirとクロスターの2本立て。2列シート5人乗り仕様車はクロスターのみに設定。
  4. クロスター5人乗り2列シート車は、モビリオ・スパイク・フリード+の血統を引き継ぐ正常進化、もはやお家芸。
  5. フリード2列シート仕様車の積載性能
      1. 折り畳み方式は先代フリード+と同様。
  6. 荷室のサイズはとにかく広大。横幅128cmは特筆もの。
      1. 荷室の奥行166cm。
      2. 荷室の横幅128cm。
  7. フリードの視界は文句なし。
          1. 正面
          2. 斜め前方
          3. 後方視界
  8. 後席の快適性
      1. 足元のスペース。
      2. シートの座り心地
      3. 後席視界
  9. シフトレバーが従来型。
  10. 残念ポイント、後席エアコンが無い!!
  11. フリードの走り。e:HEVになって軽快&ウルトラスムース!
  12. フリードの燃費性能
  13. フリードのサイズ感
  14. フリードの悪路走破性。不整地に強くはないが、四駆の設定がある。
      1. フリードにはハイブリッドの4駆がある。
      2. ロードクリアランス
          1. 最低地上高
          2. 対地障害角
          3. 側面地上高
  15. フリード・クロスター(2列シート車)の残念ポイント!
      1. こんな人には向かない。
      2. 後席エアコンが無いのは本当に残念。
  16. まとめ。こんな人はフリード・クロスター(4WD2列シート仕様)が買い!
  17. おまけで納期情報!今契約すれば12月には乗れる!!

待ちに待ったモデルチェンジ!新型フリードは最高にちょうどいい究極の釣り車兼ファミリーカーなのか?

以前このブログの「釣り車兼ファミリーカー選びシリーズ」で取り上げて、
かなりの高評価だったフリード+の記事。

荷室の使い勝手、積載性能とファミリーカーとしての快適性の両立に焦点を当てて、
手前味噌ながらビーノらしいくだわり(=くだらないこだわり)満載、
PV的にも多くの方に読んでいただいた記事でした。
(当ブログにしては)

【フリード+】最高にちょうどいい!広大な荷室にフロボ積載可能。走破性よりも視界と使い勝手優先、一つのベストアンサー。釣り好き兼業主夫の車選び② フリード/フリード+編。

そして今回、ロングセラーを続けていたフリードが、満を持してフルモデルチェンジしました!

これは、どう変わったのか?
オンリーワンである広大な荷室は維持されたのか?
ハイブリッドと四駆は両立されたのか?
そして気になっていたあの点は改善されたのか?

これは実車を見に行って確かめねばなるまい!!
(幸か不幸かまだ車乗り換えられてないので!!)

ということで、さっそく試乗・計測してきました!!


結論!e:HEVで走りが改善されたフリード2列シート車は、悪路を重視しない場合の釣り車兼ファミリーカーとして最適解の一つ。

例によって長くなるので先に結論です。

先代フリード/フリード+のハイブリッドで課題だった加速時のギクシャクが解消し、
e:HEVで走りが改善された新型フリード2列シート車は、
悪路の走破性を重視しない場合、
釣り車兼ファミリーカーとして、
やっぱり最高にちょうどいい最適解(ベストアンサー)の一つといえると思います。

  • コンパクトな車体に、広大な2段式荷室。
  • コンパクトな車体に、後席にも十分な居住空間。
  • 運転席にも後席の家族にも優しい、水平基調の開放的な視界。
  • e:HEV×軽い車体で、ウルトラスムーズで軽快な走り。
  • 四駆の設定あり。

これ以上何をの・ぞ・む?
素晴らし~♪🦀

アンダーザ・・・シートじゃないな。
どっちかというと「ボード」だな。

では、詳細いってみましょう。

3代目フリードはAirとクロスターの2本立て。2列シート5人乗り仕様車はクロスターのみに設定。

グレード構成が先代と変わっているのがちょっと複雑です。

先代(2代目)フリードでは、大まかなカテゴリーとして、

  • 3列シート車の「フリード」(無印)
  • 2列シート車の「フリード+(プラス)」

に分かれていました。
また、それぞれに外観をなんちゃってSUVっぽくアレンジした、
「クロスター」というカスタム仕様の設定がありました。

今回は逆にまずは上位カテゴリーとして

  • プレーンな外観の王道コンパクトミニバン、「フリード・エアー」
  • ギア感を前面に出したSUV風の「フリード・クロスター」

の2つに分類され、
基本はどちらも3列シート6人乗り。

しかし先代の2代目フリードで、
セールス的には決して多くはないものの一部から熱烈な支持を受けた、
「フリード+」の2段式荷室を踏襲した2列シート5人乗り仕様車を、
「フリード・クロスター」のみに設定
しているのです。

見た目から入る人には分かりやすくなっていますね。

ビーノのように機能から入る(けど、後から見た目にもこだわる)人には、
一階層分かりにくくなってはいますが、
まあそういう人はカタログを後ろから読むだろうから問題ないだろうって話なんでしょう。

・・・老眼じゃなければ。

ちなみに、車椅子のまま乗車が可能な「スロープ」も、クロスターのみに設定されています。
2段式荷室の低床がスロープ仕様のベースとして相性がいいのでしょう。

逆にいうと、スロープ仕様を設定するベース車として2段式荷室を維持したという面もあるのでしょうか?

いや、違いますね。
車椅子が特別なのではなく、障害のある人が使いやすいデザインには、
結局みんなが使いやすい普遍的な価値があるんだという、
ユニバーサルデザインを体現したパッケージだということだと思います。

さすが、ホンダ。こういうところ好きですよ。

ということで、当然、ビーノの狙いは、
広大な2段式荷室を持つクロスターの2列シート5人乗り仕様車

お世話になっているホンダのディーラーに入った試乗車が、
たまたまこのタイプだったので(FFですが)、
試乗&計測に行ってきました。

クロスター5人乗り2列シート車は、モビリオ・スパイク・フリード+の血統を引き継ぐ正常進化、もはやお家芸。

さて、車全体の評価は専門の人がいくらでもいるので、
ビーノのくだらないこだわり満載のくだわりポイント、

その①、荷室の積載性能について見ていきましょう。

なんかこれだけでギア感たっぷりにじみ出てますね。

フリード2列シート仕様車の積載性能

フリード2列シート車の荷室について、実車で確認してきました。

まず、これが後席ありのノーマル状態です。

このままでも十分広いです。

ていうか、後席あり状態での積載性能は4ナンバーや1ナンバーを除く乗用車で最強なんじゃないでしょうか。

何が広いって、まずは横幅。タイヤハウスの出っ張りが無くフラットなので、
荷室の最大幅128cmが、ほぼいっぱいに使えるのです。

ちなみに下段の奥行もこんなにあります。
若干の段差はあるものの、奥行103cmはあります。

かなりのものが積めますね。
また、大きなもの、重いものと細かいもの、デリケートなものを分けて積むことが出来ます。
たとえば上段にフロボとエレキ、下段にバッテリーとタックルボックス等ですね。

フロボのような大物を積まない人であれば、下段に釣り具一式や着替えなどの荷物を積んで、
上段はマットを敷いて車中泊という使い方もできるのではないでしょうか。
さらに下段は車外から見えないので盗難防止にも役立ちそうです。

ただしこの写真はFFのもので、4WDモデルでは下段の天地方向が浅くなります。

この写真の下段の下半分、濃いグレーの不織布張りのあたりは潰れると思って良いと思います。

折り畳み方式は先代フリード+と同様。

2列目シートの折り畳み方式ですが、先代フリード+と変更なしです。

通常の後席有の状態。
まずはヘッドレストを縮めます。

次に、座面を前に出してひっくり返します。でんぐり返しの前転の要領です。

そして背もたれを前に倒します。

背もたれにベルトで固定してあったボードをひっくり返し、2列目シートと荷室側ボードの隙間を埋めます。

完成形です。広大な荷室が出現します。

荷室のサイズはとにかく広大。横幅128cmは特筆もの。

荷室の奥行166cm。

上段の奥行は166cm。
フロボ本体が入る長さです。
この数値は畳んだ2列目シート部分までの計測なので、
助手席シートまでならばもっと長いものも積めます。

ちなみに寸法は先代フリード+とほぼほぼ同じ、誤差の範囲です。
ノアは160cm、セレナは168cm、ステップワゴンは175cmありました。
やっぱりステップワゴンは広いんですね。
しかし3大Mクラスミニバンに見劣りしないサイズです。

ボードの厚み分の段差はあるのですが、フロボなど大物・汚れものを積むときはブルーシートなどを敷けば対応できるでしょう。

荷室の横幅128cm。

しかし特筆すべきは横幅ですね。

128cmもあるんですよ。
クロスターはエクステリアの関係で3ナンバーとはいえ、
ベース車両のAirは5ナンバーサイズだというのに。
しかもタイヤハウスの出っ張りが無くフラットだから・・・ってこれどこかで書きましたね。

ちなみに荷室幅を他のミニバンと比較すると、
ステップワゴンは98cm、ノアは95cmありますが、
セレナは3列目シートの厚みの関係で70cmしかありません。
フロボのような大物を積むならセレナは除外です。

ちなみにSUVと比較すると、
フォレスターは110cm、エクストレイルは108cm、カローラクロスは95cmです。

SUVは荷室の床面がミニバンより高いためタイヤハウスの出っ張りが抑えられるという利点があり荷室幅が広く取れるのですが、
そのSUVと比べてもフリード2列シート車の荷室の広さが群を抜いているのが分かると思います。

その他に下段もあるんですから、積載性能はクラス最強どころか乗用車最強クラスだと思います。
これを上回るのはハイエースとかキャラバンとかNV200とかプロボックスみたいな商用車にイレクターとかでアングル組んだ場合ぐらいなんじゃないでしょうか?

荷室関係の実測値のまとめを置いておきます。

荷室フリード
クロスター
2列5人乗り
ステップワゴンカローラクロス
荷室長(後席有り時)870650
  (後席倒した時)166017501500-1620
荷室幅(タイヤハウス間)1280980950
段差(後端)180
  (後席下端)180
荷室高さ上710
下34
530800
開口幅103011951040
開口高さ上  890
全体 1280
1195640

フリードの視界は文句なし。

ビーノのくだわりポイントその②、運転視界について。

結論から言って、文句ありません。

正面

まず正面です。

天地方向も十分な高さがあり、明るく開放感のある視界を確保しています。

フロントガラスはミニバンとしては傾斜が強めですが、ダッシュボードの奥行が広めにとってあるため、フロントガラスやルームミラーが近すぎて圧迫感がある、ということは全くありません。

この点はエクストレイルやベゼルで感じたようなストレスは皆無です。
また、よくあるルームミラーの根元に運転支援装置のセンサー類と思われる出っ張りも、必要最低限に薄く収められています。これは上手く作りましたね。

高さが無い分、ステップワゴンやノア/ヴォクシーに比べると劣りますが、
コンパクトクラスの枠内で考えると、非常に良いと言って良いと思います。

もちろん、ライバルのシエンタよりかなり上です。

シエンタの運転視界。

ダッシュボードも水平で直線的。
これは視界の良さ、酔いづらさにもつながりますし、
オーディオ好きにとっては「余計な定在波を発生させない」というポイントにもなります。

※ 意味わかんない人には不要な情報なのでスルーして下さい。

斜め前方

次に斜め前方。

フロントガラスの傾斜が強い分、右左折時にAピラーが若干視界に入ります。
細くするために三角窓を縦長にしてピラーを2本に分けるといった工夫はありません。

ノアの視界。Aピラーと三角窓に注目。


が、比較対象のノアやステップワゴンが良すぎるのであって、
コンパクトクラスとしては十分以上です。

あえて気になるとすれば、ドアミラー。
位置がちょこっと高く感じたのと、形が尖っているので、もうちょっとスクエアな方が見やすいのですが、今時の車はだいたいこんな形ですからね。

後方視界

後方視界も悪くないですね。

先代で変な5角形?にデザインされていたリヤクオーターガラスも長方形になって、
駐車時の斜め後方の確認がしやすくなりました。

後方正面も、ガラスエリアが広いので見やすいです。

なので、運転していて前も後ろも圧迫感がありません。

これはフリードだけではないですが、
最近流行りのクーペタイプSUVに対するミニバンやトールワゴン型の明確な優位性ですね。

参考までに、下の写真はZR-Vの後方視界です。
これ、ビーノは無理です。

後席の快適性

ファミリーカーとして重要なのが後席の快適性です。
後席が快適でなければ成長した子供たちが長距離のドライブに付き合ってくれることは無くなるし、
妻が運転して自分が後ろに座った時も長時間ドライブがきつくなります。
逆に妻が後席で車酔いで吐いているのも、家族の行動範囲を狭める結果になります。

逆に後席が快適だと、ミニバンのCMに出てくる家族のような、
理想的なファミリーカーライフが待っている…かも知れません。知らんけど。

足元のスペース。

十分、余裕がありますね。
そりゃ、ステップワゴンに比べたらアレですけど。

シートの座り心地

独特の折り畳み方式のため座り心地がどうなのか気になる人もいると思います。
「ふかふかではないが、硬めでしっかりしていて、逆に良い」
というのがビーノの感想。
好みによりますが、軟らかくてコシが無いシートだと腰が痛くなりますから、
ビーノはこっちの方が好きです。

後席視界

すいません、写真撮ってくるの忘れました。

十分広いです。

どれぐらい広いかというと、ヴェゼルやZR-VやC-HRとかの「平べったい系SUV」(俗にクーペタイプともいう)はもちろんのこと、大型高級ミニバンの代名詞ともいうべき、

「アルファード/ヴェルファイアよりも広い」

うっそ~?って思うでしょ?ホントなんです。
ただし、あくまでも「後席視界」の話であって、居住スペースの話ではないですからね。

アル/ヴェルの後席の窓って、伝統的に腰が高いというか、上の方まで鉄板がありません?
高級感を出すためのデザインなんでしょうが、天地方向が狭いんです。
しかも窓のラインが直線・水平ではなく、曲線で前がせりあがっているじゃないですか。

あれ、デザインとしてカッコいいと思う人もいるんだと思いますが、
視界の面では普通に狭いし曲線だし、酔いやすい人が後席に座って峠道行くと、きっと酔います。

ちなみにビーノは父の葬儀の時の霊柩車がアルファードで、後席の棺の横に座ったのですが、
ムッチャ高級感はありましたが、密閉されてる感ありありでしたね。

シフトレバーが従来型。

その他気に入った点は、シフトレバーです。

新型フリードのシフトレバーは、従来型のレバー型インパネシフトです。
極めてオーソドックスで何の違和感もなく、直感的に操作できます。

何でこんなことをわざわざ言うのか?

それは現行ステップワゴン(6代目RP)のシフトが、謎の押しボタン式だから。
それも、ガソリン車は普通のシフトレバーなのに、e:HEV車だけボタン式なんですよ。

わけわかんないですよね。
コストダウンのためならしょうがないかと思っていたんですが、どうも違うらしいんです。
どうやらボタン式の方が部品点数が多く構成が複雑でコストがかかるらしい。
だからCセグメントのオデッセイやステップワゴンはボタン式だがBセグメントのフリードは従来型にしたというのです。
また、ユーザー層としても中高年や運転が得意ではない女性も多く乗るので直感的に操作しやすい従来型シフトレバーを採用したそうです。

おかしくないですか??
ステップワゴンだって、子育て世代のママさんたちたくさん乗ってますよ?
第一、ボタン式ってそんなに高級感ありますか?家電にしか見えないんですけど??

このセレクトボタン、停車して手元を見ない限り操作できませんよね。
オーナーで毎日乗っていればいずれは慣れるのかもしれませんが、
むっちゃ神経使ってストレスになりそうです。
さらに他人に車貸したり代行頼んだらヤバくないですか??

そんな意味不明のボタン式を採用せずにユーザーに優しい従来型を採用したフリードは大歓迎です。

昭和生まれのオールドタイプですから。

残念ポイント、後席エアコンが無い!!

そのへんを踏まえて、明らかにフリードがドンピシャなのに、
ここが残念!!というポイントも存在します。

何と、これだけファミリーカーを標ぼうしておきながら、
後席エアコンの設定が無いのです。

ええ~~ッ?!嘘でしょう~っ?!

だって、今回のフルモデルチェンジでいろんなメディアから先行情報が出る中で、
「先代フリードには無かった、後席のエアコンが設定された」
って紹介されていたじゃないですか。

ライバルのシエンタでは天井のファンで対応しているから、
比較するときにフリードのストロングポイントになるねって話だったじゃないですか。

それが、カタログを後ろから開けてみたら、
後席エアコンの設定は3列シート6人乗り仕様にはあるのに、2列5人乗り仕様車には無いんです。

2列目までしか乗らないなら、フロントエアコンだけで届くよって判断なんでしょうか。
それとも、2段式荷室を実現するために低床にしたから、
エアコン関連の部品を納めるスペースが取れなかったのか。

たぶん両方、なんでしょうね。

ホンダ開発陣からしても苦渋の決断だったことは想像できます。

だって、2列シート車は、車椅子仕様車「スロープ」のベース車両でもあるのです。
ユニバーサルデザインを重視するホンダが、
車いす利用者
本業がリハビリ屋のビーノからしつこく補足をすると、
座席に移るのではなく車いすごと乗車する車両を選ぶ方というのは、
相対的に身体機能面で重めの障害をお持ちの方ということです。
全員とは言いませんが、傾向として全身状態も万全ではなかったり、
体温調節機能を含めて体力面でハンデがあって、
長時間の乗車は大変だったりする傾向があると思うのです。
そんな人のためにも、後席にエアコンが効いている、
もしくは快適な温度になるのが早い方がいいに決まっているし、
ホンダさんのユニバーサル車両開発チームがそれを分かっていないはずがないと思うのです。

にもかかわらず後席エアコンを設定しなかったということは、
「載せられなかった」

ということだと思います。

事情はご推察いたします。
一番悔しいのは開発担当者さんでしょう。

しかしあえて言いましょう、

残念~~~ッ!!

・・・と、思い込んでいましたが、一応仕様表を再確認しました。

2列シート車椅子仕様車「スロープ」の後席エアコン設定・・・

ある~~ッ!!

なんと、「スロープ」には、後席エアコンの設定があるのです。

これは、上記のような車椅子使用者の(全員ではなく一定数の)特性を踏まえたうえで、
ホンダ開発チームがむちゃくちゃ頑張ってくれたということでしょう。
技術面でも、コスト面でも。
さすがホンダ、限られたスペースをうまく生かすという面では、
自動車メーカーでも一歩抜きんでていると思います。
素晴らしい!!

・・・しかし、だったら。

「スロープ」じゃない2列シート車でも、そこ頑張ってくれよ。
ついででいいからさ~。

ただこの「スロープ」、決して福祉車両専用ではないのです。
これもホンダらしくてとても好感が持てるのですが、

あくまでも「使い方の一つとして、車椅子乗車もできるようにしてある」
という立ち位置の、
まさに「ユニバーサルデザイン」なんですよ。

「障害を持つ人が使いやすいものは、きっと誰にでも使いやすい」
「障害を持つ人が暮らしやすい世の中を作ることは、きっと誰もが暮らしやすい世の中につながる」

ユニバーサルデザインとノーマライゼーションを完璧に理解し体現した素晴らしい製品じゃないですか。

ということで、仕事では日常的に車椅子を使っているもののプライベートでは車いすを利用していない釣り好き兼業主夫ビーノが(ここまで主語)、
釣り車兼ファミリーカーとして、このフリード・クロスターの「スロープ」を選ぶという選択もアリっちゃあアリなチョイスですね。
・・・理論的には。

デメリットを探すと・・・

重量としてはFF同士で比較すると50kg増の1,530kg。

それはまあいいとして、
問題は価格です。本体価格¥3,295,000。
同じ比較でノーマルのクロスターから¥482,300高です。
これはちょっと痛いですね。
必要な人には納得の価格差だと思いますが、
後席にエアコン付けたいだけの理由で越えられる価格差ではないような気がします。

そして決定的なデメリットがありました。

「スロープ」には、4駆が無いのです。

4駆モデルでは駆動系の部品を納めるため、
2段式荷室の下段の縦方向が狭くなると書きましたが、
そうすると車椅子の昇降に必要なスロープを車内に収納し、
さらに安全な傾斜角を確保することが難しかったのでしょう。

分かります。全てを両立することはできないのでしょう。

なので、ある程度のぬかるみにも対応して欲しい釣り車兼ファミリーカーとしては、
フリードの「スロープ」という選択は無しになります。
だって、そもそも4駆じゃなくていいなら、
ステップワゴンのe:HEVを買っとけば良かったわけですからね。

フリードの走り。e:HEVになって軽快&ウルトラスムース!

今回のフルモデルチェンジで一番変わったのは、パワートレーン。

特にハイブリッド車については、一世代前のシングルモーターから、

最新世代のe:HEVに世代交代しました。

これについては、乗ってみると、説明不要で大きな違いが体感できます。
ひとことでいうなら、

「自然・軽快・ウルトラスムース!!」

あ、3ことになっちゃった。

いやもう、すい~っ!と伸びて、気持ちいいですよ。
旧フリードのハイブリッドのような踏み込んだ時に若干ギクシャクするような挙動はそぶりも見せず、
とにかく自然にナチュラルに、あ、一緒か。
滑らかにスムーズに、あ、一緒か。
軽快に・・・う~んと、とにかく軽快に!!

車体の重さを感じさせず、フィットに乗っているんじゃないかと錯覚するように軽快に動いてくれます。
この軽快さは上位モデルのMクラスミニバン、ステップワゴンのe:HEV車を上回ります。
(車体の重さが違うから当然ですけど、車選びの一つのポイントにはなるかと)

かといって、トヨタのストロングハイブリッドとも、日産のe-Powerともちょっと違うんですけど、
ビーノ的にはホンダのe:HEVが感覚にジャストフィットして一番好きです。

フリードの燃費性能

フリードのe:HEVは燃費の面でも改善されています。

クロスター4WDの2列シート5人乗り仕様の場合、

WLTCモード総合で総合21.3、市街地21.2、郊外22.8、高速20.4km/L。
ほぼほぼ20km/Lは走り、各モードであまり差が無いのが特徴的です。

ちなみにFFモデルで総合25.5、市街地25.8、郊外27.6、高速24.1km/Lです。
かなり燃費違いますね。

なのでビーノのような変態くだわり屋以外の一般人は、
素直にFF車を買った方がコスパが良いかもしれません。
ぬかるみや雪道のような悪路に入らない人は。

管釣りのみの人はFFでも大丈夫ですよね。

冬場、イワナセンターや小菅の入り口の坂とか、近づかなきゃいいだけですから。
でも、フライマンのKさんが言ってたなぁ、雪が降ると小菅は誰も行かないから釣れるって。

先達フライマンKさんの教え

フリードのサイズ感

フリードのサイズ感としては、基本的にコンパクトボディで、
ベース車のAirに関しては幅1695mmの5ナンバーサイズを維持しています。
しかしクロスターに関してはオーバーフェンダーとかいろいろ外装を飾ってある関係で1720mmの3ナンバーボデイになっています。
ステップワゴンと30mmしか違わないんですね。
まあ実際に運転に影響するほどの差ではないと思いますが。

車種フリード
クロスター
ステップ
ワゴン
カローラ
クロス       
全長431048004490
全幅172017501825
全高178018401620
最小回転半径(m)5.25.45.2
ホイールベース274028902640
最低地上高150150160
側面地上高 170190230

フリードの悪路走破性。不整地に強くはないが、四駆の設定がある。

釣り車として重要な悪路走破性について検証していきます。

フリードにはハイブリッドの4駆がある。

これは、積雪地帯や山間部でもミニバンに乗りたい人には、とってもありがたいメリットだと思います。

e:HEVの加速力と回生ブレーキは、アップダウンや連続コーナーのある山間部で生きると思いますし。
非力な1.5Lガソリンエンジンに多人数乗車+荷物積載でスキーとかだと、積雪の峠道はキツいですからね。

まさに生活四駆。セールス的には多くなかったとしてもニーズに答えようという、
ホンダの社会的使命感が感じられます。

ちなみにホンダのフルタイムAWDは、「意外と悪くない」という評判です。
そりゃースバルや三菱のSUVに搭載されている何とかモード付きの四駆に比べたらいけませんけど、
生活四駆としては十分だと思います。

ロードクリアランス

そしてもう一つ、悪路に対する強さで重要なのが、ロードクリアランスです。

最低地上高

フリードの最低地上高は、4WDモデルで150mm。FFモデルだと135mmです。

150mmならば標準的で、ミニバンとしては低くはないと思います。
なんちゃってSUVだとこれぐらいの車種もありますからね。
FFモデルの135mmは、ちょっと低いなぁというレベルです。
なので、やっぱり釣り車としては四駆モデルが良いでしょう。

対地障害角

本格的なオフローダーSUVのカタログには、必ず対地障害角が記載されています。
アプローチアングル、ランプブレーカブルアングル、デパーチャーアングルの3つですね。
3角度とか書いてあるときもあります。
最近のSUVは、そもそも悪路走破性よりもカッコよさを追求しているので、
SUVなのに対地障害角の記載がカタログのどこを探しても無かったりします。
無いなら無いと書いてあれば老眼で延々探し続けなくていいのに。

当然ですが、コンパクトミニバンであるフリードのカタログには対地障害角の記載はありません。
SUV風の外観を持つクロスターも、ノーマルのAirと同様に悪路走破性を重視しているわけではない、
ということがわかりますね。

側面地上高

これはビーノの独自基準です。
悪路走破性は単純な最低地上高に左右されるとは限らないという思いから試乗の際に測り始めました。
基準としてはホイールベースの中間あたりの側面の地上高を測ります。
内側の部品の出っ張りとかは気にせず、あくまで外側だけを測ります。

フリードの場合、17cmありました。
これは先代のフリードと同等ですが、ビーノが試乗した車種の中でも低い方です。
試乗車はFFだったので、4WDモデルだと15mm程度上がって18.5cm程度ある可能性があります。

これがフリードの下回りです。
変な出っ張りはなく、フラットになっています。
数値上の低さよりは、実際にはこすりにくいんじゃないだろうかという気はしますが、
いずれにしても不整地に強い車ではないと思われます。

フリード・クロスター(2列シート車)の残念ポイント!

とはいえ、全ての人にとって「最高にちょうどいい」車というのは存在しません。

ワンピースでビーノが好きなキャラの一人、
チョッパーの医学の師であるドクトリーヌことDr.クレハも言っています。

「いいかい、よく覚えときな。
この世に万病に効く薬なんて存在しないんだ。
だから医者がいるんだよ!!」

(CV:野沢雅子)

当たり前ですが、求めるものが違う人は、素直に他の車を選んだ方が良いでしょう。

こんな人には向かない。

こんなものを求めている方には、フリードは向かないと思います。

  • 絶対的なスペース→コンパクトクラスでは無理。
    素直にMクラスのステップワゴンかノア/ヴォクを買いましょう。
  • 多人数乗車→3列シート6人乗り仕様では荷室が狭くなります。
    釣り車と多人数乗車の両立を望む場合も、素直にステップワゴンかノア/ヴォクを買いましょう。
  • より悪路に強い走破性→フリードに限らずミニバンでは厳しい。
    SUVの走破性とファミリーカーとしての居住性を両立したいなら、
    フォレスターかデリカをお勧めします。
  • 質感、高級感→求める対象がそもそも違う。
    ビーノの守備範囲外ですが、ランクルか?レクサスとか?BMWとか?知らんけど。

後席エアコンが無いのは本当に残念。

既に後席の快適性のところで長々と書きましたが、
2列シート5人乗り仕様に関して後席エアコンの設定が無いのは、
ファミリーカーとして非常に大きなマイナスポイントです。

さほど大きな車体じゃないからフロントのエアコンだけでも2列目までなら効くよ、
というかもしれませんし、実際先代フリードに乗っている同僚も不自由は感じていないそうですけれど。

今、ミニバンに限らず普通に2列シートのSUVでも後席にエアコンの吹き出し口ぐらいありますからね。
後席が快適じゃないならミニバンの価値はないと言えるでしょう。

そうか、ホンダは2列シート車をミニバンと考えてないのかもしれないな・・・。
恐らく、スライドドア付きのステーションワゴン。
それはそれでアリなのかもしれませんね。

まとめ。こんな人はフリード・クロスター(4WD2列シート仕様)が買い!

一応ここまでのまとめです。

ここまで見てきた特徴とメリットデメリットをまとめると、

走り:e:HEV搭載でウルトラスムース&軽快な気持ちいい走り。
走破性:念願のe:HEVと4WDの両立で雪道・ぬかるみに対応。
ただし最低地上高は150mmで標準的、不整地には強くない。
燃費:e:HEV搭載で四駆でも20km/L達成。
運転視界:十分な広さと快適な視界。これ以上を求めるならノア/ヴォクかステップワゴン。
後席の快適性:後席視界は開放感・酔いづらさ十分合格。居住性必要十分。
2列シート車には後席エアコンが無いのが残念ポイント。
荷室:奥行はステップワゴンには負けるがノア/ヴォクやセレナを上回り、十分。
横幅は128cmとミニバン・SUV含め試乗した中で最大。下段も含めると無敵。
シフトレバー:従来型のため直感的に操作できる。

ということで、最大の残念ポイントは後席エアコンがないことぐらい。

なので、おススメできる人の条件としては、

  • とにかく荷室の使い勝手が最優先。
  • 絶対的な広さよりもほどほどで取り回しが良い方が良い。
  • 1~2人乗りが多く、多人数乗車は求めない。
  • 高級感よりも使い勝手。
  • ミニバンの使い勝手は欲しいが軽快な走りにも魅力を感じる。
  • 後席のエアコンは時間はかかっても効けばいい。
  • 見た目、キャラが好き。

こういう人には、フリード・クロスターの2列シート5人乗り仕様車、おススメです。

おまけで納期情報!今契約すれば12月には乗れる!!

最後におまけです。

ホンダカーズ埼玉にて、7月5日現在の納期情報です。

ビーノの狙っているクロスター4WDの2列シート5人乗り仕様車の納期は、今年12月。
5か月待ちで乗れます。まあまあですよね。

もっとも早いe:HEVのAirのFFモデルは7月中、何と1か月以内に納車可能です。
上級グレードのe:HEV Air EXのFFモデルは25年6月と約1年待ち。
えらい違いです。

しかし全体としては、トヨタに比べてかなり早いです。
ただし、2~3ヶ月経つと、バックオーダー抱えて軒並み1年以上待ちになる可能性はありますので、
買いたい人は早めに動いた方が良いでしょう。経験者は語る・・・。


フリードって、すごく気になる車なんですよね。
スペック的にはこれといって突出したところが無さそうに見えて、
実は独特な個性(こだわり)を持っていたりと、キャラ的にも親近感が沸くし、
買うかどうかとは別に好きな車なんですよ。

なんだかまだまだ語り足りない気がしますので、続報書くかもしれません。

🍷

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